好きになったヒト
好きになったヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第5章 恋愛4
駅を出て、飲み会の店へ向かう。
辺りはもう暗くなってきている。

高校生の姿が目に留まる。
マナトが行ってた高校の制服だ。
懐かしい。
マナトは随分大人っぽくなった。それに引き換え俺は。

そんなことを考えている内に、店に着いた。
店の前には友達が数人立っている。

「どうした。目、真っ赤だぞ。」
友達の一人が俺の顔を覗き込む。

「ああ、寝不足とアレルギー。」
適当な答えを返す。

「大丈夫かよ。」

「ああ、たまにあるから平気。」

「でも、寝不足って・・・」
いらん勘ぐりをしたようで、ニヤついてる。
首筋につけられた痕を見られているようで、恥ずかしくなる。

「いや。バイト。」
本当にバイトだという顔で答える。

「おまえそろそろ会わせてくれよ、その彼女。」

「だから、嫌だって。」

「なんで、おまえがどっぷり浸かるような女、みてみたい。」

どっぷり浸かる・・・その表現が妙に気に障る。

とにかく飲み会を乗り切らないと、そんなテンションじゃないけれどそうも言っていられない。サークル絡みだし、盛り上げ役で呼ばれてるんだから役目は果たさないと。
みんないろいろ世話になってる連中だ。こいつらがいるから俺はマナトに会えなくてもなんとかやってこれた。

徐々に面子が揃って、店に入る。
俺は目が真っ赤なことをやたら弄られて、散々。まあ、みんな俺が泣いていたとは露にも思わなかったようで、それがせめてもの救い。

酔っぱらって、友達の家へ数人で流れる。
いつものコースだ。

俺は友達のベットに仰向けに寝転がる。
みんな酔い潰れて床に転がっている。
マナトの顔が浮かぶ。
出てくんなと心の中で呟く。
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