好きになったヒト
好きになったヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第4章 恋愛3
「えっと、逆かな。」

「は?ってことは、彼女が遊び倒してるほうか。」
アツキさんは、はははっと笑う。

「そんな感じです。」

「心配だな。そりゃ。」

「そうなんです。」

「まあ、それは仕方ないわな。せっかくの学生生活を縛る訳にもいかねえだろ。あとは、信頼だ。」

「そうですよね。」
分かってる。

「大丈夫か?おまえ、まじだな。」

「えっ、はは。あ、アツキさん、チケット置いてくんでよかったら。」

「お、おお。そうだな。今日は早番だから顔出すかな。」

「あ、明日には外さなきゃなんないんで、一本で。」

「え、ああ。分かってるって。外せるのにしとくよ。」

アツキさんがそう言って、作業を進める。
いつ見ても鮮やかな手つき。
ホストをしてたからかな、手着きにも気をくばっているんだろうか。

じゃあ、待ってますと言って店を後にする。
マリさんのところへも寄って行こう。

ライブハウスに入る。

「おー、マナト久しぶり。」
そういってみんなが迎えてくれる。
知らない顔もいくつかある。はじめて会う子達に挨拶をしていつもどうりリハーサルに入る。
うん、調子がいい。今日に向けて、一応練習をしていたので大丈夫。

「マナト。おまえ持ち歌増やさねえの?」

「え。持ち歌?」

「ああ、人気あんだから、新曲誰かに頼んで書いて貰えよ。」

「誰かって言われてもな・・・。」

「自分で書くとか。」
別のやつが言う。

作詞も作曲か、バンドやってときは詩は書いてたな。作曲も挑戦したことはあるけど・・・不採用だったしな。
今の曲は前にバントやってた時の仲間が書いてくれたやつだ。

「うん、考えとく。」
俺は曖昧に答える。

そうだな、もう何年も同じ曲歌ってるな。

ライブが始まってステージに立って、予想外にユズルさんの姿がない寂しさを思い知らされた。
そうだ、ここのところずっとあの人は俺のライブに欠かさず顔を出してくれていた。
フロアの片隅、けれど俺の視界に入る場所で俺を見ていてくれた。

歌いながらユズルさんの姿を探す。来てくれないのだろうか。

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