好きになったヒト
好きになったヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第4章 恋愛3
いや、やっぱ基本女の子がいい。藤原さんは特別で、ユズルさんも特別。
女の子の裸にちゃんと反応するし。
抜くときは・・・ユズルさんだけど。
ユズルさんとしてないな・・・。会ってないしな。

色っぽく喘ぐユズルさんの顔が頭に浮かぶ。
だめだ。仕事中に、なに考えてんだ。
頭を冷やそう。
俺は立ち上がって、自販機にコーヒーを買いに行く。

携帯が鳴ってる。
メール。ユズルさんからだ。

“お疲れ。今週末だけど、おまえ仕事?日曜予定いれていいか?”

予定って、飲み会かな。
どう返そう。土曜は出勤かもしれないけれど、日曜は休めそうだ。
考えたけれど、別にどう返すもなにもないか。そのまま返す。

すぐに返信がくる。
“了解。まだわからないけど、日曜は空けとく方向で。また連絡する。”

携帯を見詰める。
会いたい。
一緒に暮らせたらいいのに。

ずっと忙しくてそんなことを思う暇もなかったけど、一度あの人のことを考え出したら止まらない。

なんとか金曜日まで乗り切って、俺は仕事帰りにユズルさんのバイト先に顔を出した。
店の外からカウンターに立つユズルさんが見える。
久しぶりに見る姿、胸が高鳴る。

店に入る。

「いらっしゃいま・・・せ・・・。」
ユズルさんの声。
驚いてる。

俺はカウンターに近づく。
俺の顔をぽかんと見ている、ユズルさんの顔。
抱きしめたくなる。

「お疲れ様です。」

「マナト。」

「仕事思ったより早く終わったんでたまには、寄ってみました。」
俺は久々にユズルさんに会えて自然に顔が緩む。

「連絡くれればいいのに。俺このあとバイトの連中と飯行く約束が・・・。」
ユズルさんが少し困ったように言う。

「いいですよ。いきなり思いついたんで、仕方ないです。少し顔見たら帰ります。」
残念。でも、仕方ない。ユズルさんにはユズルさんの予定があるし。

「そうか。悪いな。」
ユズルさんは、そういって俺の前にコーヒーを出してくれる。
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