好きになったヒト
好きになったヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第3章 恋愛2
「おまえ酒強いんだな。」
「ユズルさんこそ、酔うの待ってんのに全然ですね。」
「もしかして、昔から飲んでるとか?」
「まさか、俺は真面目な子ですよ。」
「どうだかな。メンバーとしてのおまえしか見てなかったときはそう思ってたけど、どうもな。」
「どういうこと?」
「ライブとか行くと、おまえ学生で通ってなかったし。どっちかっていうとふら付いてるタイプで通ってるみたいだから。」
「だれに聞いたんですか?」
「アツキって人。」
「アツキさんに会ったんですか?」
マナトは目を丸くする。

「ああ、ずっと前だけどな。おまえの連れにしてはまともそうだって誉められたよ。」
「へえ。」
「へえって・・・。」
「アツキさんほかになにか言ってました?」
「仲良くしてやってくれってさ。」
「そうですか・・・アツキさん、最近会ってないな。」
マナトは穏やかに言う。
アツキって人はマナトのことをよく知っているようだった。簡単に挨拶をしただけだったけれど、面倒見のよさそうな人だったな。



食器を下げに来た仲居さんが話しかけてくる。
「お二人はお友達ですか?」

「はい。会社の同僚なんです。急に休みが取れることになったので、思いつきで来たんです。」
マナトがにっこりと笑顔で答える。

「お忙しいお仕事なんですね。」

「こき使われてますよ。二人とも新人なんで、当たり前なんですけどね。」

「そうですか。確かに、お若いなあとは思ってたんです。」

「では、ゆっくり休まれてください。」
仲居さんは布団を敷いて出て行く。

「ありがとうございます。」
マナトは軽く頭を下げる。

「よくもまあ、あんな嘘がぽんぽん出てくるな。」
俺はマナトを見る。

「ユズルさんだって得意でしょ。」
たしかに、適当に口を合わせたり、当たり前に嘘をつくのは調査上必要で身についてる。
マナトは布団の上にゴロンっと寝転がる。
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