好きになったヒト
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成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第3章 恋愛2
俺は昔タカヤが1年は短いようで長いと言った言葉を思い出した。
年下の者から見ればたった一年、でも年上の者からみればされど一年。
なんとなくタカヤがあの時言った意味が分かった気がした。

風呂からあがって脱衣所で着替える。
マナトは熱いといって腰にタオルを巻いたまま、扇風機に当たっている。
やっぱりマナトの体格はよくなってる。
マナトと目が合う。
おもむろに立ち上がると、俺に近寄って来る。

「なに、見てんの?」

「なんも・・・見てねえよ。」
ほぼ裸で俺の前に立つマナトを見て俺は不覚にも照れてしまう。

「ユズルさんの浴衣姿って、色っぽい。」
マナトは籠から浴衣を取り出しながら、何食わぬ顔で言う。

まわりに誰もいないからいいものの、こいつは・・・。


部屋に戻るとすぐに押し倒される。

「おいっ、せっかく汗流したのにっ。」
俺はマナトを押し返す。

「また入ればいいよ。」
マナトの手が俺の浴衣襟を開き、肌蹴けた裾に足を割りこんでくる。

入口のドアが開く音。

「失礼します。お食事の準備に参りました。」
女性の声。

「・・・っ。」
俺はマナトを蹴飛ばして、立ち上がり肌蹴た浴衣を手早く直す。

俺に蹴飛ばされたマナトは、そのまま畳の上にうつ伏せに転がってる。

ふすまが開いて仲居さんが顔を出す。
転がってるマナトを見た仲居さんが少し不思議そうな顔をする。

「どうしました?湯あたりでも?」

「ああ、大丈夫です。畳が好きみたいで、変なやつでしょ。」
俺はにっこりと笑顔で答える。

「畳はいいでしょう?さいきんはないお家も多いですからね。」
仲居さんがにっこりと笑う。
食事とビールが並ぶ。

え・・・酒?
俺もまだ未成年だぞ・・・。

仲居さんが出て行ったのを確認して、マナトの方を見る。

「なんですか?」

「酒?」

「ああ、ここ俺の名前で取ってないんで。ユズルさん、飲みますよね?」

「・・・大丈夫か?」

「大丈夫です。」
マナトはにっこりと笑う。

二人でビールを注ぎ合って乾杯。
マナトはごくごくとビールを飲み干し、すぐに注ぎ足している。見る見るうちに空瓶が並ぶ。
家で二人で飲んだことはあるけれど、いつもは軽く飲む程度。
こいつがこんなに飲めたとは・・・。
俺もよく強いと言われるけれど、こいつ張るな。

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