好きになったヒト
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成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第3章 恋愛2
「なんですか?」
マナトが前を向いたまま聞いてくる。

「え、ああ。飲み会だって、人足りないから来いって。」

「俺の為に断ってくれたんですか?」

「え、まあ。だって・・・なかなか会えないし。」
今日はおまえが楽しそうだし。

「もしかして前みたいに毎日会えなくなって、寂しいとか思ってくれてますか?」

「・・・そんなのしょうがねえし。おまえは社会人なんだから。」

車が信号で止まる。
マナトがこっちを向く。
「寂しい?」

寂しいって言わせたいのかよ。

「寂しくなくは、ない。おまえは寂しいの?」

正直言うと、そんなに寂しいとは感じてなかった。最初は時間が空いてしまって少し寂しかったけれど、他にやることを見つけてしまえばそうでもなかった。
マナトは時間があるときは会いに来てくれるし。

「そうですね。寂しいというか、もっと一緒にいれたらいいなって。」

車が走り出す。

「ユズルさんを一人占めしたい。」

よくもまあそんなはずかしいことが言えたもんだと内心呆れてしまうけれど、うれしくもある。だから俺は会えなくても寂しくないのかもしれない。

「・・・してるよ。」

「え?」

「一人占め。」

「そうなのかな。」
なんとなく気になる言い方。

「なんで・・・なんかあるのか?」

マナトは少し恥ずかしそうする。
「俺に会いたいとか思うんですか?」

どういう意味だよ。
「・・・そりゃまあ、思うけど・・・なんで?」

「いえ、別に。」

「なんだよ。」
まだ何かあるな。

「いいです。」

「言えって。」

「ユズルさん、あんまり連絡くれないから。」

生活のリズムが違うから連絡もしずらいというか、考えたことなかったけど。

「連絡って・・・おまえ昼間は仕事だし、夜は疲れてるだろ。俺夜はバイトだし。」

「そうだけど。」

「・・・どうしてほしいわけ?」

「もっとメールとかくれてもいいのに。」

呆れた・・・おまえは女の子か・・・。まさか男にそんなこと言われると思わなかった。
絶句だ。

「・・・じゃあ、おまえが連絡してこればいいだろ。」

「それはそうですけど。俺もそうは思うんですけど・・・。」

「なんだそれは。」

「ちょっと言ってみただけです。」
マナトは照れ臭そうに言う。
その顔が妙にかわいい。
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