好きになったヒト
好きになったヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きになったヒト 第3章 恋愛2
「ユズルさん」
漫画を読んでいた俺にマナトが後ろから抱きついて来る。

「ん?」

「一緒に暮らしたい。」

「うん。それだけどな、まだちょっと厳しくないか?」
「なんで?」

「経済的に。俺学生だしさ、俺も就職したらちゃんと金出せるから。」

「まだ二年もある。」

「二年くらいすぐだ、それに来年俺の就職が決まったらすぐに住み始めれば、二年もない。」

「うん。」

マナトは大人しく頷いて俺の肩に顔を埋める。
俺はその頭を撫でてやる。

「ユズルさんは就職どうするの?」

「ん?まだあんま考えてないけど、でもそろそろ考えないとな・・・三月くらいから動かないと厳しいみたいだし。」

「タカヤさんの言ってたとこへ来ない?」

「ああ、行かねえよ。俺は一般企業に就職する。」

「一緒に来てほしい。」

「マナト、タカヤから連絡ないんだろ?そんなに宛てにしてて大丈夫か?」

「なんで?タカヤさんのこと信用してない?」

「そうじゃないけど、なんか眉つばっていうか・・・。」

「大丈夫だよ。きっと。」

俺は内心、マナトにももうタカヤから離れてほしかった。
タカヤはマナトに興味を持ってた。今は連絡は途切れているようだけど、一緒に働きはじめたりしたらまたどうなるかわからない。
マナトはタカヤを慕っている。
俺はそれが心配なんだよ、マナト。



それから、数か月。
なかなか会えない状態でも俺達は、変わらず一緒にいる。
季節はもう秋だ。
マナトは少し仕事にも慣れて来たようで、さいきんは出掛けられるようになった。

迎えにきたマナトの車に乗り込む。

「どこいくの?」
そういえば、行き先を聞いていなかった。
「内緒。」
「なんだよ。」
「まあ、任してよ。」

マナトは妙に楽しそうだ。
久々に元気そうなマナトを見てうれしくなる。

俺の携帯が鳴る。
大学の友達からだ。
出ると飲み会の誘い。人数が足りないらしい。

「ああ、今日は無理だ。悪いな、え?ああ。ちょっと待って。」
俺は携帯の受話部を押さえて小声でマナトに聞く。

「おまえ明日なんかあんの?」

「いえ、なにもないですけど。」
マナトは俺の方をちらっとみて答える。

携帯に戻る。

「だめだ、明日もパス。んー、ムリムリ。まじでごめんって、ああ、今度な。じゃあな。」
電話を切る。
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