好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
好きなヒト 第3章 繋がり1
藤原さんの舌が耳から首筋に流れる。
ちょっと…

「…っ…ン…」
思わず声が漏れた。


藤原さんの唇が首筋から上に登り、またキスされた。

今度はさっきと違いすぐに舌が差し込まれてオレの舌に絡みついてくる。
「…ゥ…ン」

頭の芯が熱くなる。何も考えられなくて、全部、快感に持っていかれる。

クチャと濡れた音が耳に響く。

深くなるキス。興奮して息苦しさを感じる。キスを続ける唇からなんとか逃れて息をする。

オレは息が上がっている。藤原さんは…そうでもない。余裕で、満足そうにオレを見ている。

なんか…ずるい。
カチャとボタンを押す音、うぃんと稼働音と共にエレベーターが動き出した。


俺はが身体を離そうと身をひく。動かない。
腰をガッチリと抑えてられている。


「あ、あの…」


「誰も来ないし、監視カメラも付いてない、離れなくていい」


さすが刑事。カメラなんて…。そういえば、エレベーターだしあってもおかしくないよな。


ガシャンとエレベーターが止まりドアが開く。

暗い。

え…

藤原さんの顔を見る。

藤原さんはふっと笑うといきなりオレの腕を掴んでエレベーターの外へ引っ張り出した。


エレベーターのドアが閉まる。
真っ暗なフロアに取り残される。


「手、離して」
藤原さんがオレに言う。
状況が飲み込めずに急に手を離せと言われ、自分の手を見る。

下げていた荷物に藤原さんの手が掛かっている。オレが手を離すと、藤原さんがそれをそっと床に置く。


フロアは真っ暗。
もしや、四階…
使われてないもんな、前に間違えて上がってしまったことがある。

電気は非常口を示す明かりだけ。

なんとなく不気味で不安になっていると、藤原さんの手がオレの顔を包みこむ。うす明かりの中顔が近づく。


いたわるようなやさしいキス。
9
最初 前へ 6789101112 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ