好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きなヒト 第13章 再生2
「そう言えば、タカヤさんがあと二カ月で引退です。」
「ああ、そうか。二十歳だもんな。」
「はい、ユズルさんもシンさんも引退して、タカヤさんまでいなくなるのはちょっと不安です。」
「マナトがいるから大丈夫だよ。去年の暮れに入った子はどう?」
「がんばってますよ。リホちゃんがあれこれ教えてるみたいです。」
「あいつ面倒見いいなあ。」
「同級生が入ってうれしいみたいですよ。今年、三人は入れないと。それにセイくんももしかしたら引退かも、誰か新しい子が入ったらたぶん。」
「セイも?そうか、そうなってくると、かなりきついな。」
「一応次の子が決まってもその子が落ち着くまではいるとは言ってくれてるみたいですけど。何もなければいいですが、でかいのが重なったりすると、ちょっと。」
「そうだな、そうなったら俺が助けにいくよ。」
「はい、頼りにしてます。藤村さんもユズルさんによろしくっていってましたよ。」
「おまえは、どうするんだ?」
「俺は、まだ進路もあやふやだし、でもできれば二十歳まで残ろうと思います。」
「そっか、タカヤコースか。」
「はい。」

それから話題の映画を見て、飯を食って、カラオケに行ってマナトを家に送る。

「ありがとうございました。服、洗って返しますね。」
「おお、仕事、困ったら連絡して来いよ。」
「はい。」
「じゃあな。」


タカヤが引退か、思えば俺はかなり恵まれた時期にいたのかも。
タカヤっていう頼れる先輩とマナトという出来た後輩。
藤原さんが俺達三人を主力と言っていたけれど、今後はどうなっていくんだろう。
もちろん今の筆頭はマナト、マナトと同じ歳のセイは、できる奴ではあるけれど他のメンバーとあまり接触したがらないので、後輩の指導はちょっとな。
リホは面倒見がいいし、最近力も付けて来たからいいとして、同じ歳の奴が去年の暮れに入った、もっと早くに入れるべきだったのに。
だいたい新人は夏までに揃える、それが無理なら秋まで。それなのに冬だったからな。
藤原さんから藤村さんへの担当替えがあったから仕方ないとはいえ。
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