好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きなヒト 第13章 再生2
マナトはすっかり元気になってメンバーの主力として頑張っている。
タカヤはまだ留まっているようだ。

仕事がなくなって最初は少し物足りなさを感じたけれど、でも慣れればこれが普通なんだと思える。俺があの仕事をしていたのは、利に適っていると思えたから。高校生の調査は高校生がした方が効率化いい。子供は大人にはみえない独特の感性を持っている。そう思ったのと、俺の中にある正義感と使命感からだった。

マナトが学校を終わるのを学校の近くのコンビニで待つ。
高校生がコンビニの前を通り始めた。
やがて、マナトが現れる。
そとから手を振っている。俺は、店を出る。

「お疲れさん。」
「すみません。待たせてしまって。」
「さあ、行こう。」

今日は映画を見に行く。
近くの駐車場に止めた俺の車に到着。

「着替え、後ろ。」
「あ、ありがとうございます。」

マナトは後部座席に乗り込んで、着替え始める。
遅くまで出歩こうと思うと制服ではまずい。
俺は運転席で、着替え終わるのを待つ。着替え終わったマナトが助手席に座る。
車のエンジンを掛ける。

「いっつもすんません。」
「ふうん、けっこう似合うじゃん。俺の服。」
マナトはこの一年で背が伸びて、俺との体格差はさしてない。

「へへ。ユズルさんけっこういい服もってるんですね。」
「そうか?」
「俺もここの服好きですけど、高くてなかなか。」
「俺今バイトしてっから。」
「そっか、いいですね。俺も早く自分で稼げるようになりたいです。」
「もうちょっとの辛抱だよ。」
「そうですね。」
「おまえ、進路どうすんの?」
「迷ってます。でも、たぶん進学はしません。うち経済的に厳しいので。」
「そうか、もったいないな。おまえ頭いいのに。」
「そんなことはありませんけど、ただ大学で勉強はしてみたいなとは思います。いままでの勉強と違って興味持てるんでしょうね。」
「う~ん、まあ、そうかな。今度、来いよ。自由に入ってこれる講義もあるから。」
「大丈夫なんですか?」
「うん。って言っても、おまえが学校あるから今年は無理か。」

進学させてやりたいけれど、今も俺ではどうすることもできない。
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