好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きなヒト 第12章 再生1
八人の共通点は、皆無。
「うーん。」
ユズルさんが唸る。
「わかりませんね。」
知り得た情報をすべて報告書に上げて、藤村さんの指示を待つことにする。
こういう場合はプロに任せる。

藤村さんからの指示は、とにかくもう少し調査を続けてくれということだ。
調査を続けるけれど、それ以上の進展はない。

ある日、俺は学校帰りの一人の後を尾けていた。
途中八人のうちの三人が合流。
こいつら面識があったのか・・・。
驚きつつ尾行を続ける。

四人は電車に乗り継いで、田舎の無人駅で降りた。
もう辺りは薄暗い。
どこへ行くんだ。

四人はどんどん山の方へ向かっていく。
なにがあるんだ、こんなとこに。
N高の学生が興味を持つようなものがあるのか。

四人は懐中電灯を持っていて薄暗くなった道を照らしている。
準備万端だな・・・。
俺は何も持っていないし、明かりを付けるわけにもいかないので、彼らの明かりを頼りに尾いて行く。
もうすっかり辺りは暗くなって、森の中は真っ暗だ。
薄気味悪い。

突然前方の明かりが消える。
えっ。
焦る。
暗闇の中を歩いて来たので、ある程度目は利くようにはなっていたけれど、それでも真っ暗だ。

早足に彼らが行った方へ進む。
道の先には、廃墟があった。
ここか・・・。
建物の中で明かりが動く。
廃墟の中へ入ったのか。

近くまで行こうと、動こうとしたとき突然腕を掴まれた。
「っひ」
叫びそうになった口を塞がれる。

「しっ。静かに。」
声からして男だ。それも若い。四人のうちの一人とか。
自分の心臓がバクバクいってるのがわかる。

いったい、どこから・・・。
「手離すから、声出すなよ。」
俺は頷く。

「こっち来て。」
男は俺の口から手を離すと、掴んでいた俺の腕を引っ張っていく。

木の陰に隠れるように身を隠して、携帯を開く。
明かりの変わりか。
男の顔が照らし出される。
やっぱり若そうだ、四人の一人ではない。
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