好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
好きなヒト 第12章 再生1
少しして、ドアが開く。
ユズルさん登場。
「あ、アホ・・・あ、間違えた。リホ。」
「なんですか、それっ。わざとでしょっ。」
「あ、ドーナツだぁ、美味そう。」
「そんなこという人にはあげませんっ。」
リホちゃんはドーナツの箱のフタを押さえる。
「ちょっと、口が滑っただけだって。」
「口が滑ったってことは、思ってるってことでしょっ。」
「うーん、そういう難しいこと、俺わかんない。」
「とぼけないでくださいっ。」
「腹減ってんだから、一個くらいくれよ~。」
「しょうがないですね。マナトさん、どれがいらないですか?」
「えっ。」
「マナトさんが食べたくないのをこの人に食べさせます。」
「うーんと、俺はチョコレートが好きなんだけど。」
ユズルさんが口を挟む。
「あんたに聞いてないってばっ。」
「ああ、じゃあ、チョコレート。」
俺は面倒なのでチョコレートを指定。
「マナトさん、甘やかしちゃだめですよっ。」
「マナトと俺は無二の親友だからな、アホの入る余地はねーよっ。」
そう言ってユズルさんはひょいっとドーナツを摘まみあげる。
「ああー、ひどーい。」

無二の親友か。まあ、秘密は共有しているけれど。

三人で事務所を出て、リホちゃんとは駅で別れる。

「ドーナツってうまいなぁ。」
「そうですね。久しぶりに何か食べておいしいって思いました。」
「そうか、じゃあ、明日から毎日食わせてやる。」
ユズルさんはにこっと笑う。
一瞬見惚れてしまった。この人、モテるわけだ・・・。
「いや、さすがにそれは・・・。」
「女の子は気が利くよなあ。」
「そうですね。」

現地付近で別れて調査に入る。
以前ほど熱意がないので、無茶な調査はしないけれどきちんと調査はしている。
少しずつ成果は出ている。
その日で八人すべての顔が割れた。

いつもはそのまま帰るけれど、報告書も溜まっていたし、とりあえず全員の顔が割れたこともあって、一旦事務所に帰って今後の予定を話し合う。
リホちゃんが置いて行ってくれたドーナツを頬張る。
76
最初 前へ 73747576777879 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ