好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きなヒト 第9章 迷う心2
「お疲れ様っす。」
「マナト。」
「ども。あ、これ差し入れです。いっつも貰ってばっかなんで。」
マナトはコンビニのビニール袋をテーブルに置く。
いや、俺のも貰い物だけど。
「どうした?」
「ああ、ヘルプ頼まれて。」
「え?なんで?今週俺の当番・・・手空いてるし。」
「ああ、たぶん気使ったんですよ。」
「ん?」
「ユズルさんそろそろ受験でしょ。推薦とかだとそろそろ試験結果も響くし。」
「ああ・・・そういうね。」

へえ、そんなこと気使ってくれるんだ・・・藤原さん・・・っていうか、マナトの入れ知恵だな、たぶん。
で、マナトがヘルプってわけね。

「悪いね、俺のために。」
「いえいえ、全然。どうせ暇なんで。」
「で、リホちゃんと待ち合わせ?」
「はい。ちょっと遅くなるとか言ってたんでまだ来ないですけど、行くと来なくってきちゃいました。」
「うん、まあゆっくりしてけよ。」
「どうも。あ、これアイスなんで食べないと溶けますよ、どうぞ。」
「お、サンキュ。」
俺はたばこを消して、アイスを受け取る。

「そういや、この前お手柄だったな。」
「いえ、たまたまです。」
「無茶すんなって言っただろ。」
「してませんって。」
「してるよ。タカヤにも言われただろう?無茶してなんかあっても誰も責任はとってくれねえぞ。自分が痛い目見るだけだ。」
「・・・俺、そうやって守りに入るくらいならこの仕事してませんよ。いえ、他のメンバーにそうしてほしいとかじゃなくて、俺個人としてはってことですけど。そういうふうに余力残して動くくらいならここのメンバーになってません。そりゃ、時と場合によっては手抜きもしてますけど。この仕事始めたのって軽い気持ちじゃないんですよ、俺。ちょっとした掛けみたいな感じなんです。」
「マナト。」
「あ、すいません。つい・・・へへ」

マナトはいつもの無邪気な笑顔で笑う。
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