好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きなヒト 第9章 迷う心2
「へえ、そうなんだ。」
「ええ、俺も連絡取りたいんですけどね。」
「会ってないの?」
「はい、全然。」
「そうか、放置か。」
「仕方ないですけどね。仕事が仕事なんで。」
「はぁ、仕事ねぇ。」

マナトのどことなく寂しそうな表情。
やっぱこいつらデキてるな。
あの藤原さんのどこがいいんだ?

一瞬流れで訊けそうな気がしたけれど、やめておいた。これもメンバーのプライベートだ。
訊いても答えないだろうし。

俺は一応藤原さんに“マナトの動向に注意”とメールしておいたけれど、藤原さん自身が忙しいのではどこまで効果があるか。
返信はなかった。

俺とタカヤで張り付くという手もあるけれど。
まあ、そこまで馬鹿はしないだろう。様子を見よう。

その数週間後、マナトが有力な情報を掴み、事件は発覚。しかしなんらかの圧力があったのか、公にはならなかった。秘密裏に捜査が入り処理されたそうだ。

N高生に出回っていた薬は覚せい剤の一種で、受験勉強目的で使用されていたらしい。問題は配布側の目的。

海外から入って来る一般的なドラッグではなく、国内の医療チーム試験施用目的でばらまいていた。つまり、高校生を実験台にしたわけだ。短期間ならば足が付かないと思ったらしい。本来ならば正規のルートで試験施用されるべきもの。わざわざ隠れて試験をする必要があったというわけだ。それなりの副作用や危険性があるはず。
それ以上の詳しいことは俺たちの耳には入ってこない。

それにしてもマナト、よくそんな情報掴んだな。
かなり無茶をしたんだろう。

この一件、お手柄だけれどそれだけでは済まないかもしれない。


今週は俺の当番。
海賊版の調査はこれといって収穫もないまま一旦打ち切り。
それ以後タカヤとは会っていない。
やはり俺たちのつながりはここだけだ。

今はリホが家で少女の調査に入っているくらいで、他は動いていないようだ。
俺は窓際でたばこをふかしながらぼーっとする。

あー。そーだ、課題出てたっけ。面倒だから明日学校で友達に写させてもらおう。

ドアが開く音。
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