好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きなヒト 第7章 繋がり5
けっこう当たってるかも。
「みんなそんなもんでしょう?タカヤさんだって俺からみたら不思議ですよ。」

「俺のどこが?」

どうしてそれだけの頭脳があってあの大学に行っているのか、なぜまだここに留まっているのか、とか。ぜひ訊いてみたいところですが。

「さあ、全体的に、存在が。」

「なにそれ。俺そんなこと言われたことねぇぞ。」

俺はタカヤさんに差し出していた手を引く。
引こうとした手が掴まれる。
掴まれた手を引き寄せられる。
タカヤさんが座ったまま俺を見上げる。
その目はいつになく真剣。
この人のこんな顔なかなかみられないな、と俺はのんきにそんなことを思った。


「どういう風にみえる?俺の事。」
「だから・・・なんの目的があるのか、とか。」
「目的?」
「なんていうか・・・」

あなたはどこか俺に、似てるのかも。
言うべきか迷う。

ガチャっとドアが開く。
俺はドアのほうを見る。

「あ、藤原さん。」
「何してんだ。」
「何って・・・。」
俺はタカヤさんを見る。

「マナトが爪に色なんか塗ってるから見てたんですよ。」
タカヤさんは掴んでいた俺の手を藤原さんに見せる。

「なんだそれ。」
「ネイルです。」
「なんでそんなもんしてんだ。」
「お洒落ですけど。」
「若者のすることは解らん。」
「おっさんみたいなこと言わないでくださいよ。」
俺は思わずつっこみを入れる。
「おっさんだよ。」
タカヤさんがすかさず言う。

藤原さんが渋い顔をする。

「で、なんかわかったか。」

「いえ、あんまり。どうもちょっと今までとは違うみたいですよ。そんなに出回ってるわけでもなさそうですし。」

「俺たちが首突っ込んでどうこうなるもんでもなさそうだけど。」
タカヤさんが付け加える。

「そうか。わかった、そういうふうに報告しておく。とりあえず、危険は避けて出来る範囲で続けてくれ。」

「わかりました。」
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