好きなヒト
第5章 繋がり3
食べながら、一緒に映画を見る。藤原さんは見たことがあるらしい。
この俳優がどうとか、いろいろ説明してくれる。映画好きなのか。
俺は結局半分も食べられなかった。残りは藤原さんが食べている。
「お前、資料見たか。」
いきなり訊かれる。
そうだ。そのことをすっかり忘れてた。
「はい、計画書見てください。それと、できたらだれか応援つけてほしいんですけど。」
準備してあった計画書を渡す。
「ああ、応援な、了解。誰がいい?」
「誰でもいいですけど、ただ、新人はちょっと、薬がらみだし。」
「そうだな。実はな、この案件をお前らに下ろすかどうかってだいぶ迷ったんだ。誰か付けるなら、タカヤかな。明日でいいから当たってみてくれるか。」
「はい。」
「計画書はこれでいいが、無茶はするなよ。危ないと思ったら、そこまでで引け。」
「わかってます。」
藤原さんはうんと頷く。
俺は食べ終わったごみを片付け、計画書を金庫にしまう。
席に戻ろうとしたところを、藤原さんに腕を引かれる。
藤原さんは俺を引きよせ、まるで子供を抱き上げるようにひょいっと抱き上げ、自分の膝に乗せる。
向かいわせに抱きあって、キスを交わす。
藤原さんは俺のシャツをたくし上げ、胸に舌を這わせる。
「・・・っぅ、、、ぁ」
俺は藤原さんの肩にしがみ付く。
「マナト、お前、身体大丈夫か。」
藤原さんが俺の顔を覗きこむ。
俺はゆっくり頷く。実は今朝はまだ腰が痛かったけれど。
「辛かったらちゃんと言えよ。お前に無理をさせる気はないから」
そういいながら頬にキスをくれる。
また俺をひょいっと持ち上げると、テーブルに押し倒してズボンを脱がせる。
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