好きなヒト
好きなヒト
成人向完結
発行者:iroha
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/09/09
最終更新日:---

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好きなヒト 第5章 繋がり3
テレビを付ける。
特に見たい番組はないけれど、適当にチャンネルを変える。洋画でチャンネルを止める。シリーズものの泥棒映画。有名な俳優が何人も出てて、最後にどんでん返しがある。
初めのは見たけど、この続編はまだ見てない。

シャワー室のドアが開く音がして、少しすると藤原さん入って来た。

「なんだ、食べてないのか。待ってなくていいのに。」

俺の横の椅子に座って、わしゃわしゃタオルで頭を拭いている。着替えないから、スーツのパンツにシャツを着てる。

「遠慮せずに食え。飯食ってないんだろ。」
「はい、でも、こんなに食べられそうになくて。」
「また、お前は、そんなだからちっこくて細いんだ。食べないとでかくなれないぞ。」
「マッチョが好きなんですか。」
「は?」
「いや、そういうほうが好みなら」
「あほか、お前は。俺はただ・・・お前の食生活が心配なだけだ。しょっちゅう飯抜いてるだろ。残してもいいから、食えるだけ食え。」
「じゃあ、いただきます。」

俺は蓋を空けて、箸を付ける。
藤原さんも食べ始める。

「俺がムキムキのマッチョになったらどうします?」
「ん?んー、どうだろうな。」

考えてる。

「ちょっと鍛えようかなって思ってるんですけど。」
「引き締まってるくらいならいいけど、ムキムキのガチガチは嫌だな。」

でしょうね、俺も嫌です。

「そうですか、じゃあ、少しにしときます。」
「お前はどうなんだよ。」

藤原さんが訊き返してくる。

「え、」

俺は訊き返されると思わなかったので、藤原さんの顔を見る。

「俺だっていつまでも若くないぞ。そのうちおっさんだ。」

予想外のところを突かれた。

「えーっと、考えたことなかったですけど・・・、でも、いいんじゃないですか。だってそしたら俺も同じように歳とってるんですから。」

おかしなこと言うなと思って、笑えた。

「そうかよ。」

藤原さんも、ふっと笑ったように見えたけど。
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