好きなヒト
第3章 繋がり1
藤原さんと体を離して、床に脱ぎ捨てられたズボンのポケットから携帯を探す。
ユズルさんだ。
そうだ。オレ、飯買いに出たんだった…。
「はい」
「マナト?どこまで行ってんだ?」
「あ、いや、すんません。藤原さんに会って」
オレの帰りが遅いので心配したみたい。
スルッとオレの体に後ろから腕が巻きつき抱きしめられる。
「はい、じゃあ」
電話を切ると同時に唇をキスで塞がれる。
「…ん…っ」
まだ裸のオレの体を藤原さんの指が這い、刺激する。
さっきイったばかりなのに、オレはまた硬くなる。
「さすが若いな」
藤原さんはそれを手で扱きながら、オレを四つん這いにさせて、藤原さんのものをあてがう。
藤原さんだってもう硬くなってんじゃん。
腰を掴まれて、ズンっと一気に力強く突っ込まれた。
「っっ…はっ」
うっ。
なんとも言えない快感。
パンパンと肌がぶつかる音が響く。
「あぁ…っあぁ…」
奥のポイントを的確に突かれて、俺の声は大きくなる。
「はぁっっあっ…あぁ」
オレのものからは既に透明の液が溢れて、ポタポタと床に落ちている。
藤原さんのものは熱い。オレは内側でその熱さを感じる。
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