夜想倶楽部 鉄哉編
夜想倶楽部 鉄哉編
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:その他

公開開始日:2011/09/03
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
夜想倶楽部 鉄哉編 第2章 第一章 絶望の始まり
 少年娼館『夜想館』。そこは、少年たちの絶望の館だった。

 広域暴力団野上組系柳神会と、某国会議員、GHQの要人が設立に関わったと言われている。戦後の混乱期のみ存在を許された、幻の少年売春宿である。
 首都圏郊外の、擬洋風の屋敷は、もともとはそのGHQ要人の個人所有物だった。そこに貧困家庭から買い取られたり、孤児院から事実上売り渡されたり、路上の孤児が拐かされたりして、表社会からの存在を消され、屋敷から一歩も出られないままに、商品として日々弄ばれていたのである。

「今日はずいぶんと長話でしたね。何の用だったんです?」
 白髪頭に眉まで白いが、外見よりは若いと思われる組長尾藤。夜想館の実質的な監督者(運営者ではない)である。安楽椅子に腰掛けて杖を携えている。軽い口調で話しかけたのは太り肉(じし)の講談師のような男、浜田である。
「また何か、新趣向でも?」
 尾藤は眉根にしわをよせて答える。
「そんなところじゃ。イキのいいガキが抱きたいと、そんなことを言うておった」
「はあ? ウチにもイキのいいのはたくさんいるじゃないですか。それじゃ満足できないんで?」
「うむ。つまりじゃな。わしらが調教したのじゃ物足らんと言うのじゃな。まだ未調教の、何も知らんガキを力ずくで犯してみたいと。激しく逆らうガキが欲しいというのじゃな」
 浜田が思わず吐き捨てた。
「けっ、それなら自分で下校中の中学生でも捕まえて、犯っちまえばいいじゃないか」
「まあ、あくまでもやっこさんにとっては遊びじゃからな。金はいくら使っても、身の安全だけは確保したいというわけじゃ」
 浜田はタバコの煙を吐き出す。
「相変わらずのわがまま変態おやじだぜ。まあ、俺たちも人のことは言えんがな、へへへ」

4
最初 前へ 1234567 次へ 最後
ページへ 
NIGHT LOUNGE5060
ページの先頭へ