ダークセル
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成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/08/29
最終更新日:---

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ダークセル 第20章 Ⅲ en - 1
 洗濯機や冷蔵庫など、新しい家電や家具に囲まれての、アパート暮らしは夢のように快適だった。六畳間とキッチン、そして風呂までついている。猛雄は生まれて初めて、プライベートな空間を持ったのだ。

 週に一度は呼び出され、九条らの調教を受けたり、顧客に奉仕したりした。九条の言うとおり、顧客には驚くほどの有名人も含まれていた。耐えられないプレイというのはほとんどなかった。肛門に口をつけさせられて、汚物を食わされたことくらいだ。これはさすがに耐えられなくて、途中でギブアップしたが、九条らからの処罰は特になかったし、同じその客からのオファーも当然二度となかった。ほっとした。
 大抵のプレイは、むしろ猛雄の肉体に喜びを与え、性欲の充足をもたらした。世間の常識からいかに隔絶していようとも、猛雄は満ち足りた日々を過ごしていた。

 残りの日々は柔道に打ち込んだ。部活動以外に道場にも通った。丈太郎とともに通ったあの道場は避けて、新居に近いところを選んだ。
 高二に上がる頃には、体格も一回り大きくなり、身体的成長のピークは、いよいよ近づいていた。

 そして六月。高校柔道全国大会の、個人戦を猛雄は勝ち抜き、県大会の決勝に進んだ。
 対戦相手は、野々宮丈太郎だった。

 偶然の悪戯というよりも、それは二人が引き寄せた必然、運命というべきものだったのかもしれない。同じ県下で、別々の高校に通い、それぞれが同じ競技で頂点を目指して鍛錬し、戦ってきたのだから。

 試合に臨むにあたっては、猛雄は裏の顔、あるいは本性というべきかもしれないが、性の獣のような姿を、全く切り離すことができた。
 それでも試合場で丈太郎と向かい合うと、説明不能のうずきのようなものを感じて、鼓動が高まった。それは性欲というようなものではなく、あの小学生の頃の憧れやら好意やらの入り交じった、複雑な感情のうねりと同質のものだった

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