ダークセル
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成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/08/29
最終更新日:---

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ダークセル 第14章 Ⅱ darkcell - 9
「なにか勘違いしているみたいやが」
 九条は重々しく言った。
「お前さっきの契約書、ちゃんと読んでないな。あの奴隷契約書にサインするということはな、わしらに手足の爪を全部剥がされても、もっと言えば手足を切りとられても、一切文句は言わんと誓うということなんやど。あきらかに命に関わる場合のみ、命令を拒否してもええことにはなっとるがな」

 残酷すぎる宣告だった。性奴隷はご主人様の持ち物。捨てるも壊すも、自由なのだ。

 猛雄は言葉を失い、感情の動きすら停止して、脱力した。

 ピアッシングニードルは、秦の器用な手によって、右の乳首の裏側を、正確に真横に貫いた。もちろん痛かったし、その瞬間猛雄は歯を食いしばってからだを硬くしたが、爪を剥がされる痛みに比べればものの数ではなかった。
 そしてピアッシングニードルに合わされたリングピアスが、猛雄の小さな乳首の裏に通され、ぶら下がる。左も、同じようにされた。

 痛みよりも、「からだを奴隷に造りかえられる」というような、絶望感が猛雄の心を貫いた。

 最後のピアスは、ペニスの裏側、亀頭の根元の包皮部分に穴を開け、つけられた。最初ペニスそのものにぶすりと穴を開けられるのではないかと恐怖して、猛雄はもがいたが、九条が後ろから手を伸ばして、例のペンチをつまみあげたのを見て全てをあきらめた。痛みはやはり、大したことがなかった。秦は医者らしく、ピアスホールを開けた全ての部位を、丁寧に消毒した。

 そして秦はいったん部屋の暗闇に消え、車輪のついた金属の柱を猛雄の横にセットし、その柱のT字に突き出た金属棒に、点滴のガラス瓶をぶら下げた。猛雄の右腕の内側の静脈を探し、秦は点滴の針を素速く差し込み、テープで留める。
「そう心配するな。抗生物質。わかりやすく言えば化膿止めだ。ピアスの穴と、指の傷からばい菌が入らんようにするだけだ」
 不安げに右腕の針を見る猛雄に、秦は淡々と説明した。だがその点滴液には、媚薬の成分も含まれていた。

「点滴は二時間もあれば落ちるな。それまで休ませてやろう」

 再び猛雄は、ねっとりとした闇に包まれた。
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