ダークセル
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成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/08/29
最終更新日:---

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ダークセル 第14章 Ⅱ darkcell - 9
 十五分くらい経っただろうか。また大きな金属音をさせてドアが開き、三人が部屋に戻ってきた。秦の手には、またあの不吉な金属トレーが抱えられている。
 しかし案に相違して、秦は猛雄に光を当て、小指を見て、血まみれのガーゼを交換した。どうやらやっと血は止まったようだった。

 次に猛雄は、シャワーでからだを洗うように指示された。ここに来て初めて、せっけんも使ってからだをきれいにするようにという指示だ。
「左手の小指は濡れないようにね」
 と秦は事務的に指示した。

 久々のシャワーの湯は最高に心地よかった。例えここが閉ざされた暗室で、自分は首輪や枷をされ、狂った三人の男にじっと見られているとしてもだ。
 猛雄は精液にまみれた顔から、足の指の間まで丁寧に洗い、咎められるかとも思ったが湯を口にも入れた。熱い湯が喉の奥に流れていき、生命力が蘇ってくるのを感じた。

 タオルが与えられ、からだを拭うと、猛雄は再び両腕を耳の横ぐらいに固定され、座り姿勢で拘束された。不吉な予感が、もくもくと猛雄の下腹部にわいてくる。

 秦が猛雄の前に座り、金属のトレーを猛雄の膝の前に押し出した。
「これが何かわかるかな?」
 秦がトレーからつまみ上げたのは、銀色に光る直径二センチ弱のリングだった。女性の耳につけるあれだろうか……と漠然と考えはしたが、猛雄は首を振った。
「じゃ、これは?」
 真っ直ぐの、金属の針。よく観察すれば、先端と尾部の太さが違い、極めて細い筒状になっている。ピアッシングニードルだ。

 またこの針で刺されるんだ! そう直感した猛雄は秦に返事をしないで拘束された不自由な姿勢でもがき、叫んだ。
「もういやだ! やめて……下さい! サインする、するから!」
 秦が背後の九条を見上げた。しばしの沈黙があった。

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