ダークセル
第4章 Ⅰ memories - 3
それ以降、学校の長期休暇には毎週、普段は隔週に一度くらいは、猛雄は森田の家に泊まり、秘められた行為を繰り返した。当然、行為の中身は回を重ねるごとに濃厚になっていった。夏休みの終わり頃には猛雄のアナルは激しい痛みとともに貫かれたし、一度それが行われてしまうと、幾度も繰り返された。
夏休みが明けてからは、丈太郎と一緒に泊まり込んだこともある。
その時は森田は、風呂こそ一緒に入ったが、布団は二人分用意され、森田が一つに、丈太郎と猛雄が一つの布団で一緒に寝た。
その時の、罪悪感に似た感情や、疑念や、嫉妬じみた複雑な思いを、猛雄は忘れられない。
森田は、他の何人かの少年も頻繁に自宅に泊めており、丈太郎も例外ではなかった。はじめて泊まったのは、丈太郎の方が先のはずだ。
森田は、丈太郎や他の少年にも、自分にしたようなことをしているのだろうか。
いつも心穏やかで優しく、同学年とは言え、体格は猛雄に勝り、柔道の腕も上の丈太郎。彼が森田の腕に抱かれ、組み敷かれてアナルを犯されているところなど想像できなかった。三人でいるとき、森田と丈太郎の間には、何ら不自然な空気はなかった。
自分だけが穢されていると考えれば哀しく、自分だけが大切にされていると考えれば心温まる。
丈太郎にはそんな不安定なところはない。いつもと同じく優しく明るく、ほんの少し練習の時より森田に甘えん坊な顔を見せるくらいだ。
同じ寝床に入り、くすぐり合いをしたり、手をつないでみたりして、いい加減疲れて丈太郎が眠りに落ちてからも、猛雄は丈太郎の裸のからだを思い浮かべ、性器や臀部をイメージして、少し寝間着の上から、丈太郎の胸に触れたりした。
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NIGHT
LOUNGE5060