シングルファーザーの育児ノート
シングルファーザーの育児ノート
成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/08/22
最終更新日:---

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シングルファーザーの育児ノート 第14章 第十四回(昭和五十五年頃)

 私は教師からの呼び出しのあと帰宅して、雄太に頭を下げた。
 「すまん。みんなお父さんが悪いんだ」
 しかし雄太が私に示した反応は、思いもよらないものだった。
 「何で謝るの? お父さん」
 その口調には怒りが含まれていた。
 「わしがお前にあんなことをしなきゃ……」
 「お父さんもしかして面白半分に俺のことおもちゃにしたの?」
 「い、いや、そんなことはない。決してないが……」
 「お父さん俺のこと好きなんでしょ? 違うの? 俺はお父さんのこと大好きだよ」
 「も、もちろん大好きだよ。心から愛しているし、誇りに思っている」
 私は激しい動揺を感じ、話すうちにそれが次第に落ち着いてくるのを感じていた。スタートラインでは、私には確かにゲームのような軽い感覚があったかもしれない。だが今は、間違いなくこの一人息子を心から愛している。あらゆる意味で。
 「だったら俺らも何も間違ったことしてないよ。世の中の『普通』は男と女でレンアイするものみたいだけど。たくちゃんは俺のこと大好きだっていったし、俺だってたくちゃんかわいいと思ってたし」
 「…………」
 「謝ったの取り消して」
 「わかった。うん。お前の言うとおりだよ。謝ったのは間違いだ」
 私はうなずき、しっかりとした口調で雄太に答えた。
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