痴漢電車
痴漢電車
成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/08/20
最終更新日:---

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痴漢電車 第1章 1
 やがて列車到着の「黄色い線の内側にお下がり下さい」というアナウンスが流れ、轟音が次第にボリュームを増しながら近づき、特急の四両目か五両目かの車両の中ほどの扉は、マークの位置に寸分の狂いもなく停止した。まばらな乗客が降りてしまうと、僕らの列は冷房の効いた車内にやっと乗り込むことができた。

 この私鉄の特急のシートの大半は、二人がけか向かい合わせに四人がけかの、ロマンスシートになっている。特急料金の設定がないのが非常に珍しいらしい。

 客は少なめといっても、座席は全て埋まっていて、少年はドア脇のシートの背のところに、背中を向けて陣取った。
 僕はそんな少年を真正面から観察できる位置に立ち、鞄を足元に置いて吊革を握った。

 僕は本人に気取られないように彼を観察し続けた。白いワイシャツの下の柔らかなからだのラインを想像し、ズボンのふくらみから幼い性器をイメージした。自分の股間に早くもうずきを覚える。チャンスがくれば「やってやろう」と考えた。リスクを冒すだけの価値のある肉体と表情を、その少年は持っていた。
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