小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
第5章 第4章 北国の短い真夏
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中村の部屋。
酔いが回った中村は、部屋に入るやいなや床に大の字になった。
そんな中村を笑って見ている沙羅。
「中村君、あたしも酔っちゃったみたい・・・。シャワーを使っていいかしら??」
唐突に切り出す沙羅。
中村が新品のタオルとバスタオルを差し出すと、沙羅は浴室に入っていった。
小さい四角の刷りガラスが、服を脱ぐ沙羅の上半身をかすかに写している。
床に寝転がりながら、中村は酔った目でじっと見ていた。
服を全部脱いだのであろう、白い背中姿の沙羅。
やがて、沙羅の姿がガラス窓から消える。
シャワーの音を聴きながら、沙羅の裸体をひそかに想像し、股間をふくらます中村・・・。
しばらくして、シャワーを浴びた沙羅が出てきた。
飲みすぎた中村はすでに畳の上に寝てしまっていた。
中村は目を覚ました。
素っ裸の女が中村の体の上に覆いかぶさっているではないか!!
驚く中村の口をふさぐように、女はキスをし、同時に中村のジーパンのボタンを空け、ファスナーを開いた・・・。
慣れた手つきで、中村のブリーフを開け、ペニスを細い指でつまむ沙羅・・・。
「さあ、『革命活動』の始まりよ・・・」
意味ありげにハスキーな声で中村に囁く沙羅。
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