みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第79章 第七十九話 授業参観と恐怖
授業開始のチャイムが鳴り、先生がホワイトボードに文字を書き始める。
女子達はノートを破って何かを書くと投げて友達に渡したり人づてで渡してるし男子は元々から受ける気が無いかのように騒ぎ始めた。
その度に後ろからお母さんやお父さんが来て小声で怒る。
でも、誰も反省する事もなく授業は続いていく。
あんまりにも五月蝿すぎてマイクで喋ってる先生の声も僕の耳に届きはしない。
何だか頭にきて大声で怒鳴る。
「五月蝿い! 先生の声聞こえないじゃんか! 女子もこそこそ何かして気が散る! 」机を思い切り叩きながら言った言葉に一瞬静かになった。
そのまま静かに授業が進めば僕としても嬉しいんだけど……
「優輔。お前一人だけお母さん来てるからっていい子ぶるんじゃねーよ」何処からとも無く言われた一言で男子達はヒートアップし始める。
肩を押されて椅子に戻されると周りの男子達は懲りずにどんちゃん騒ぎ。
まるで夜中五月蝿い暴走族の勢い。
後ろにある入り口付近でドアが開く感覚がしたけど、そんな事もうどうでもいいや。
だってムカつくじゃん。
誰か来てないと駄目なの?
お母さん居ないと駄目なの?
そんな事関係ない。僕はお兄ちゃんみたいに強くなりたい。
喧嘩がとかじゃなくて、僕が判らない事でもお兄ちゃん色々知ってるし教えてくれる。
僕だって誰かの役に立ちたい。
勢いよく立ち上がって、突き飛ばしてきたクラスメートの胸倉を掴み上げる。
手を振りかざした時突然入り口から聞こえてきた怒鳴り声。
先生も怒鳴ってるけど元々聞こえちゃいない。
そんな五月蝿い中入り口から聞こえた声はどんな騒音よりはっきりと僕の耳に届いた。
「優輔! 手を下ろしなさい! 僕は優輔が暴力振るう所を頑張って見に来たんじゃないからね! 」
振り上げた手はそのままにしてゆっくり振り返る。
お母さん達が立ってる中でポツンと車椅子に座ってる人が一人。
優夜お父さんの一言にクラス全員が静かになる。
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