そこに社長から電話があった。どういう風に進んでいるか教えろと。沖縄はそれなりに知っているか、とにかく言えと命令。淳からターゲットの進行を聞いて思ったようだ。

　「それはきっと、コザだろうな」と。悪い事をたくらむ連中には、あのひっそり感は惹かれるだろうと社長は言う。だから今すぐ俺もコザに向かうとの事。

　「ねぇ淳さん。俺達もコザに行きましょうよ」松山が言う。

　「あほか、沖縄の広さを舐めるなよ」

　「じゃぁ警察に電話すれば簡単でしょう？」

　「社長が激怒するぞ。なんせ犯人は獲物だからな」