Love~私と彼の愛の形~
第1章 プロローグ
「……んっ……」
真っ暗な部屋に響くのは普段の私からは想像も出来ない程の甘い声。
「……あっ……」
彼の熱い体温に共鳴するかのように私の身体も熱を帯びてくる。
部屋を照らし出す照明はOFFにされたまま……。
きっちりと締められたカーテンは窓から侵入しようとする月の淡く儚い光さえも許さない。
彼は、この行為が終わるまで絶対に部屋を明るくしようとはしない。
その理由は私にも分からない。
暗闇の中で彼は激しく私を求める。
暗い部屋でも慣れた手付きで私の服を奪い取り幾度となく絶頂に追いやる。
それは、彼がこういう行為に慣れている事を私に思い知らせる。
どうして彼は部屋を暗くしたがるんだろう?
どうして彼は私を抱くんだろう?
そんな疑問は彼の指と舌と動きが吹き飛ばしてしまう。
私に考える余裕を与えないようにする為か彼は激しく動き私は大きな絶頂の渦に飲み込まれた。
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