お姉ちゃん巨大化
第1章 ☆友人から借りていたエロDVDに傷! 手打ち案
中野真治は結局正直に打ち明ける方を取った。小4の彼は、友人が兄からもらったというエロDVDを回してもらったわけである。刺激的な時間で色々勉強する事が出来た。
ところが何という運命の意地悪だろう。
うっかり光ディスクの裏面にわずかな傷を付けてしまったのだった。彼は知っている、致命傷であると。
「ごめん……」
エロDVDを貸してくれた橘高重に頭を下げる。友達だから許してくれるだろうという期待感、そんな甘い思惑の真治に重の審判が下された。これは正直困るぞと。
これはひどいじゃないか、悲惨すぎる!
そんな風に攻め続ける橘高重ではあるが、本当を言うとDVDに対する未練は低い。もらっているから、別に兄に怒られる事もない。それでも執着するのは理由がある。腕組みをする重の下心というか思惑。
これは弁償してもらわないと困るなと、まずは揺さぶり。定価で買い取れと攻撃。定価は5800円だから真治には無理。払えるわけがない、真治は焦った顔で他の何かで手打ちしてくれと哀願。来た、それが重の待っていた言葉。
「う~ん、真治。お前、6年のお姉ちゃんがいたよな?」
と、重はわざとらしくつぶやいた。知っているくせに白々しい。だから真治は怪訝な顔で知っているのに何を言ってるんだ? と返すのだった。そこで重が少し顔を赤くした。
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