PC売り場の誘殺2(掴んでみせよう・後編)
第1章 PC1・悪い奴ら・悦楽観賞
「お、お疲れ! 気をつけて帰れな!」
森下尚樹は他の社員が帰って行くのに声をかける。世間で言う良い店長。そして社員達がいなくなると、彼は興奮して両手を握りガッツポーズ。
こらえきれずニヤっとなる顔で事務所に行くと、柴崎 藍がドアの前で待っていた。私も見たいとか言う。
「お前が見てどうすんだよ、邪魔だから消えろよ」と嫌がる尚樹。でも彼女は優しい表情で言う。見たらすぐに帰るよとか、男性の楽しみの邪魔をするほどヤボじゃないとか慈愛とか。
何が慈愛だとぼやきながら、尚樹はデスクトップPCのUSBポートに何か一つ接続した。
液晶ディスプレイには、本日の女子更衣室が映る。藤本 香、Iカップ。爆乳好きの男なら例外なく大好きなフルカップのブラジャー姿だ。
柴崎 藍は知っている。香がいつもロッカーの同じ位置に立って着替える事を。だからIカップの豊満さやら谷間がクッと気持ちよく見える角度にカメラを仕込んだ。
尚樹は驚きのあまり声を出して固まった。そして右手に持っていたタバコを思わず落としてしまう。
柴崎 藍は香が屈辱的な姿を見れるだけで気が済んだ。
「藤本さんは爆乳だからなぁ」と言って外に出た。そしてそっとドアに耳を当てれば聞こえる、店長が息を切らしている声が。
藍は笑いながら、店長もおっぱい星人だなと蔑む。それから70秒後、店長の声が早くも砕け散けたご様子。
1