セーラー服好きの彼
第1章 妹の体で。。。
窓からの日差しがまぶしいベッドには、もう千夏の姿はなかった。
土曜日の朝、普段なら十一時ごろまで寝ている彼女には珍しい光景だ。早朝からパートがある母親が用意した朝食を済ませてた後、洗面所で髪を整え薄っすらと化粧を施す。
父親はリビングで欠伸をしながらゴルフ中継をみていた。すでに着替えを済ませていると言うことは、朝からパチンコに行くつもりだろう。給料日前なのに、よく小遣いが余っているものだ。そう言えば、先日は珍しくケーキを買って帰ってきた。もしかしたら、会社帰りにパチンコに行って儲けたのかもしれない。
千夏はまだ寝ているであろう姉、明菜の部屋を通り過ぎると、自分の部屋に入り着替えを始めた。
「九時半か。ちょうどいい時間ね」
学校が休みにも関わらず、短い丈のプリーツスカートを穿き、ブラジャーの上からセーラー服を身に纏う。そしてプリーツスカートと同じ紺色のニーソックスを穿くと、姿見の前に立って全身を映した。
肩より少し眺めで、ライトブラウンに染めたセミロングの髪を両手でかき上げると、セーラー服の裾から細いウェストと縦長のおへそが見えた。
「うん、さすがに高校生だけあってセーラー服が似合うわ。これなら真二も文句ないでしょ。千夏には悪いけど、しばらく体を借りるわね。それにしてもこのスカート、丈がちょっと短すぎない?」
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