20世紀は核の歴史でもある。ナチスドイツの「悪」に対抗すべく、より強力な武器の開発が進められた。原子爆弾である。アメリカ大統領ルーズベルトは、天才科学者オッペンハイマーをチーフとする原爆開発チームを編し、20億ドルの予算を投入した。だが原爆実験が成功した時、ナチスは滅んでいた。ルーズベルト大統領も急死し、副大統領トルーマンが後任となった。残る敵は大日本帝国。日本空襲用に開発された超重爆撃機B-29が日本上空を埋め尽くす。1945(昭和20)年8月6日午前8時16分、広島に原爆「リトルボーイ」投下。8月9日午前11時02分、長崎に「ファットマン」投下。2つの街は一瞬にして壊滅した。原爆の惨状は言語を絶する。たとえ筆者に体験が無かろうと、やはり書き継ぎ、語り継いでいかなければならないだろうと
思っている。