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中学、高校球児・指導者必読!! 
ブログ版『タジケンコラム』。
日々の練習や試合、アスリートの言葉などから気づいたこと、
弱者が勝つためのヒントを伝えていきます。

キーワードは
JK=準備・確認、時間と距離、実際に行動する、
   情報共有、自分で考える、実行と検証
   地道にコツコツ、人生が変わる
TY=とりあえずやる、徹底的にやる、続けてやる

読めば野球がうまくなる、野球偏差値の上がるブログ。

2010年から毎日発行していたメルマガスタンドのメルモさんが
サービスを停止してしまったため、
このブログでは過去に配信した記事を紹介していきます。

毎日発行の最新版コラムはこちらのメルマガでどうぞ。
http://www.mag2.com/m/0001675569.html


甲子園の走塁タイムやストライク率など甲子園基準データ、

試合記事などの有料メルマガ(月4~5回配信)はこちらです。

https://regimag.jp/pp/?magazine=1040


監督のJK
2016-11-30 06:30:00
テーマ: JK 有料記事

 2013年の夏、41年ぶりに青森大会決勝に進出した弘前高校。

県内屈指の進学校を率いるのが五十嵐喜代敬監督です。


弘前学院聖愛との決勝は1点差で敗れましたが、

監督がJKを徹底できていたことが快進撃の大きな要因でした。

今回は監督がやるべきJKを紹介したいと思います。

 

<シミュレーションゲーム>


 これは、多くの監督がやっているかもしれません。


 興南の我喜屋優監督もこう言っていました。


「寝る前に30分は野球やってるよ。

空想ゲームをやってるよ。

明日はどんなピッチャーかな。

まず指示はこう出そうと。


そこから、1番から9番までウチの打順を頭に入れて、

指示することを前もって決めとくわけ。


そうすれば、よし、OKとなるでしょ。

その通りにはいかないけど、

前の日にある程度空想の中で決めたことだから、

いざそうなったとき、ささっと出やすいでしょ。


いろんなパターンを頭の中に描いておく。

1番が出たらこうする、

1、2番が連続で出たら、送るのか打たせるのか。


今のこいつは調子いいから打たせてみよう、

最悪でも進めるためにエンドランかけようとか、

明日起こるであろうことを前もってやっておく」


 その場でのひらめきばかりに頼っていてはいけないということ。

あらゆるケースを想定して、前もって準備をしておく。

これが、試合で勘を働かせるためのポイントだ。


 我喜屋監督同様、五十嵐監督も試合前日、

試合展開を1回から9回まで頭の中で想像するようにしているそうです。


家族が寝静まってから、

自宅のリビングで相手のビデオを見て研究しながら、

あらゆる展開を思い描く。


イメージは大まかではなく、なるべく具体的に。

先攻と後攻のどちらを取るかから始まり、

誰が打って点を挙げるかなど。


ベンチに持ち込む手帳にはランニングスコアまで書き込んでいます。


実際に見せてもらいましたが、

「○回に○○が二塁打を打って○点」というように書かれていました。


 もちろん書き込むランニングスコアは勝つ展開ですが、

そうではない場合にも備えています。


それが、「アドバイス表」。


試合展開により、優勢なら「○」、均衡なら「△」、劣勢なら「×」。

この展開別によって、5回終了後のグラウンド整備中や

7、8回といった終盤に選手たちに話す内容を手帳に書いているのだ。


「星稜の山下(智茂)総監督から教わりました。

『それを見てちゃんとアドバイスしなさい。

あとは先生が(試合中にその場で)感じたものを言いなさい』と」


 実際、アドバイスが必要なのはうまくいっていないときがほとんど。

だが、思い通りにならない試合展開では、

監督自身が冷静でいられない可能性もあります。


前日にじっくり考えることで、

劣勢のときでも的確なアドバイスをする準備をしているんですね。


大会までに、何試合も練習試合を重ねてきています。

自分たちのチームの負けパターンは頭に入っています。

誰がどういうミスをするのか、どういう状態で打てないのか、

そのときにどうアドバイスをすればいいのか……。


メモしていれば、大事なことを言い忘れることもなくなります。

劣勢のときこそ、選手たちは監督の言葉を待っているもの。

監督として絶対に欠かせない準備といえるでしょう。

 

PREMIUM POST

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一歩目のスタート
2016-11-29 05:50:00
テーマ: 練習方法
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高校野球を観ていて思うのが、

外野手の守備が軽視されているな〜ということ。

内野手はノック、ノックで鍛えますが、

外野手はほぼ天性、センスの言葉で片付けている感じがします。

そこで、昨秋の中日スポーツの記事から、中日・落合監督の話を紹介します。

(※メルマガを書いた当時)


落合監督は、秋季練習で外野手の中村一生選手にマンツーマンで30分以上、

ノックの雨を降らせていました。

捕ったと思ったら、すぐに次の球を打つ。

やっと追いついたと思ったら、またすぐに次の球が……。

それも、前後左右、追いつけそうで追いつけない絶妙の場所に打っていました。


落合監督が中村選手に言ったのは、

「打球へのスタートを速く切るためにはどうしたらいいのか考えろ」
ということ。

次々に打たれる打球に対応するには、

一歩目を踏み出すことが大切。

この連続ノックによって、

一歩目の最速スタートを切る技術を習得させようとしていたのです。

この練習を続け、中村選手はこう言っていました。


「ボールを待つときの姿勢が大きく変わりました。

以前は楽な態勢で守っていましたが、

今はひざを深く曲げて、低い姿勢を取るようになりました。

今の方がスタートを切りやすいですね」

自己管理、危機管理
2016-11-28 06:10:00
テーマ: JK
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2010年10月23日の近畿大会を観て感じた一番の感想。

それは、結局、JKができていないことが敗戦につながるということ。

JKがいかに大事かを再認識させられました。

それを紹介します。

報徳学園が13対3と6回コールドで塔南を下した第1試合。

実は、試合前から結果は決まっていたようなものでした。

なぜなら、塔南はエースの粟津投手が万全ではなかったからです。

試合前日、マシンでのバント練習で

右手の小指と薬指にボールを当てたのです。

すぐに病院に行き、先発することはできましたが、血豆ができていた状態でした。

「あれで不安になり、集中できなかった」と奥本監督。

「ヤバいなと思いました。いつもより制球が定まっていなかった」と駒月捕手。

その不安は立ち上がりに表れ、4安打で3失点。

2〜4回はなんとかゼロで切り抜けましたが、

5、6回に10失点してコールド負けを喫しました。

試合に万全の状態で臨む。

2016-11-27 05:50:00
テーマ: JK TY
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メルマガを書いていると、自分に足りないものが見えてきますね。

(※この記事は過去にメルマガで配信したものです)

偉そうなことを言っているのに、できていないことがたくさんあります……。

がんばります。


今すぐ、やる。
これって、簡単なようで難しいと思いませんか?

ついつい、明日でいいやと後回しにしてしまう。
気づいたら、何日も、何カ月もたっていた! ということがよくありますよね。

そう書いている僕自身もあります。。。
まだ締め切りまで日にちがあるから明日でいいや、というのは年中……(*_*)

何を隠そうこのメルマガだって、

やろうと思ってから始めるまで何カ月もかかりました。

理由は……
ありません。ただ単に、後回しにしていただけです。

始めたら、毎日やるようになってしまいました。

毎日書かないといけないので、後回しにできません(-_-;)


こういうことは、みなさんもいくらでもあると思います。

親に言われたこと。
先生に言われたこと。
指導者に言われたこと。

まぁ、いっか。
と明日に回してしまう。

言われたという受動的なことばかりではありません。

現状を受け入れる
2016-11-26 22:20:00
テーマ: メンタル
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基本的には野球専門ですが、たまには他のスポーツも見ます。

昔、バレーボールを観に行って、

ブレイク前の菅山かおる選手に注目していました。

もちろん、ルックスで、ですが(笑) 

ということで、今回はバレーボールネタで。

2010世界バレーから栗原恵選手が戻ってきました。

2004年アテネ五輪、08年北京五輪の主力選手が、

今年3月に左ひざ半月板の手術をして、懸命のリハビリの末に復帰したのです。

今大会初先発となった3戦目のアルジェリア戦は、

本職のレフトではなく、ライトでの出場でした。


右利きの栗原選手にとって、

レフトはセッターからのトスが利き腕側からくるのでスパイクを打ちやすい。

逆に、ライトは反対側からトスがくるため打ちづらいんです。

今まで数多くやってきた慣れという点でも、ライトはやりづらいと思います。

それでも、不満を言うことなくレフトを若手の迫田選手に譲り、ライトで出場。

9得点を挙げました。試合後、栗原選手はこう話したそうです。

「今の自分を受け入れたうえで、

チームのために何ができるか考えながらやっている」

かつては“プリンセス・メグ”といわれ、アイドル扱いのスター選手。

「なんで私が・・・」という気持ちもあるでしょう。

でも、現状を把握し、自分の立場を自覚。

そのうえで、自分ができる仕事をやりきっているのです。


プライドなんていらない。
過去の栄光もいらない。

必要なのは、今、自分が、チームのために何ができるか、だけ。

栗原選手はこうも言っています。

「(リハビリ中は)みんなに置いていかれる不安があった。

激しい練習ができないもどかしさもあった」

ケガをしたからこそ、

控え選手や出られない選手の気持ちがわかるようになったのかもしれません。

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