金子京介&菊池グリグリの週末レース展望

たま~にオクノも登場します

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京介・菊池グリグリの「秋華賞回顧!」
2016/10/18 14:21:00
テーマ: 重賞回顧

JRDB関東パドック班・金子京介と、競馬大予言の主軸ライターであり競馬データ分析家の菊池グリグリがお届けする、中央競馬の重賞回顧。  

週末の重賞展望トークの振り返り、レース分析、次走注目馬を盛り込んだ濃密な回顧対談!
『競馬大予言』で連載中、「金子京介・菊池グリグリの重賞三行回顧」の完全版です。

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京介・菊池グリグリの「秋華賞回顧!」

<菊池> 日曜日の京都では、秋華賞が行われました。今回も回顧していきましょう。

 

秋華賞回顧

展望トークはコチラ

https://regimag.jp/s/blog_publisher_view/detail/blog/725/entry/78949

 

<天候・馬場について>

 

<菊池> 今週は、土日ともに雨に降られることもなく、良いお天気での開催となりました。

 

<京介> 日曜日の東京は、昼過ぎにちょっと怪しそうな時間帯があったんだけど、京都の方は本当に良い天気だったそうだね。こりゃ馬場も速かったことでしょう。

 

<菊池> と思いきや、それ以上に高速馬場ぶりが目立ちましたね。

 

<京介> 土曜日の時点で前残り決着が頻発、おまけに500万下の芝1200m17秒台が出た。日曜日は一転、差し馬が届く傾向に変わったけれども、1000万下のやや平凡に見えるメンバーで、1322。しかも好走する枠は内ばかり、と。ちらっと覗いただけでもこりゃやべーわ…と察することができる状況だったよね。土曜メインの清水S1332というタイムだったけども、これは少頭数でかなり遅くなったものと除外して扱いたい。

 

<菊池> 朝から芝1600mの未勝利戦で1分33秒台。7Rの1000万下で1分32秒2。これってマイラーズCの勝ち時計くらいですもんね。

 

<京介> 1年の中で、この時期の京都の記録だけは眉唾で考えないといけないと思うんだけど…。毎年毎年、この時期の重賞回顧では馬場に驚いてばかりだものね。

 

<パドックについて>

 

<菊池> シンハライトが抜けてしまいました。春から数えれば、オークス2着のチェッキーノ。桜花賞1番人気のメジャーエンブレムも故障してしまい、秋は寂しいメンバー構成でしたね。

 

<京介> そうだねえ。1・2番人気はディープインパクト産駒だから売れたとは言え、410kg台の細身の馬。体格的に優れた実績上位馬がいなかったんだよね。

 

<菊池> そんなわけでパドックですが、仕上げのレベルとしてはどうでしたか?

 

<京介> でもパドック自体は、かなり厳しく仕上げてきたなと感じる馬が多かったよ。仕上げのレベルは、勝負にならなかった馬でも高い方だったと思う。ホントは枠が内目で、隊列が少しでも前なら勝負になった馬もいるんじゃないか…まあ僅差のメンバーだったんじゃないかなと思うよ。

 

<レース展開について>

 

(公式レース映像はコチラ)

http://web-cache.stream.ne.jp/web/jra/onetag/subwindow.html?movie=rtmp://fms-jra.stream.co.jp/jra-fms/_definst_/mp4:jra_seiseki/2016/1016/201604080511&ua=4&type=2&thum=

 

<京介> ファンファーレと手拍子が一通り終わってから、ゲート入りは始めたんだけどね。ちなみに最初に入れたのは13番ワンダーピルエット、その後当日やたらと煩かったフロンテアクイーンなど、問題ありそうな馬から慎重に先に入れる順番だった。その他の奇数枠の馬や、その後の偶数枠はサクサク入ったんだけど、フロンテアクイーンが入ってからゲートが切られるまでは110秒ほど。最初に入れたその2頭が待たされ過ぎたことで、イラついてガチャガチャし始めちゃったかな。

 

<菊池> スタンド前発走ということもありますが、ゲート内での駐立が安定しない馬も多かったですよね。特に中枠の馬が連鎖的にうるさくなったタイミングでゲートが開いたように見えました。

 

<京介> 確かに、ゲートが開くと最内枠・大外枠はいいスタートだったね。真ん中辺りが体が伸びてしまって、次の一歩が出ない感じになった。

 

<菊池> そういうスタートになってしまったので、かなりスタートはバラついたものになった印象です。

 

<京介> ハッキリ出遅れたのはパーシーズベスト、デンコウアンジュ、ビッシュ、フロンテアクイーンの4頭。ビッシュは元々スタートで出脚が効かない馬だから、このぐらいは許容範囲とすべき馬なのかな。

 

<菊池> まず先頭争いは最内から1番エンジェルフェイス、間から9番クロコスミア。外からは8枠の16番ダイワドレッサーと17番ネオヴェルザンディの鹿戸厩舎の二頭。

 

<京介> まずエンジェルフェイスの浜中騎手は、押し押しで主張するわけでもなかったんだよね。実は結構意外だった。この秋シーズンは、終始よそ行きの競馬で臨む形に。

 

<菊池> 人気のビッシュは、出遅れたというほどでもありませんでしたが中団より後方の位置取りでした。

 

<京介> そして鹿戸厩舎の3頭出しは連携があるだろうと思いきや、こういう枠の配置になった上に、ダイワドレッサーとネオヴェルザンディは外からサーッと行って、ビッシュが出遅れて追いつけない格好になる。うーん…。

 

<菊池> まぁ、あのレベルの馬だと、さすがに凱旋門賞レベルの馬のような連携が取れる訳もなく。展開を支配しようという動きすら難しかったですね。

 

<京介> それと前回強気に主張したゲッカコウは、行き脚も案外だったけれど、掛かるそぶりを見せながら序盤から引っ張って後方に回った。一つ、前が厳しくなる要因が減ったね。

 

<菊池> 1コーナーでは概ね隊列も決まって、9番クロコスミアが先頭。2番手に17番ネオヴェルザンディでペースが落ち着いていこうとします。3番手が12番ウインファビュラスで、同じ集団に1番エンジェルフェイスと16番ダイワドレッサー。人気薄の5頭ほどが先団グループを作って遅い流れを演出していきます。

 

<京介> ハコ内を取りたかったエンジェルフェイスは、ウインファビュラスが被せに来たのに対して突っ張れない。前をカットされるような形で、3列目半に退いた。これで良しとしている辺り、状態も悪かったのかな。

 

<菊池> その後ろのグループは、内に3番パールコード、外に18番キンショーユキヒメと15番カイザーバル。2コーナーあたりでは、ペースの影響もあって行きたがる素振りを見せた馬が多かったですね。

 

<京介> 2コーナー途中の3F目で129という遅さ。ここから上り坂に差しかかるから、この2コーナー出口の場面で掛かるとその後のレース運びが非常にしんどいものになるんだよね。

 

<菊池> その後ろのグループ。ちょうど中団あたりに7番ヴィブロスがいました。回りに馬がおらず、いくらか行きたがっていましたが、何とか抑えが利いていると言える範疇でしょうか。

 

<京介> ストライドに余裕がありながら抑えが効いているから、まあ大丈夫でしょう。前後で集団が分断されたその真ん中に位置したのは、非常に良い位置取り。周りに馬がいない、ポツン単独追走というのはいい形だよ。後ろの馬の動きに対応して動ける隙間が十分あるし、前の組の変な挙動を見てすぐに対応できるからね。

 

<菊池> そして、11番フロンテアクイーン、5番レッドアヴァンセ、内に2番ジュエラー、14番ミエノサクシードと続いていました。

 

<京介> ジュエラーはやっぱり気持ち控えて爆発力に賭ける手だったんだろうね。4角でバラける京都だとはいえ、内回りでフルゲートのレースでこの位置はのちのち厳しいはず。

 

<菊池> その後方にやっと10番ビッシュの姿が見えました。そして8番デンコウアンジュは後方2番手。最後方が4番パーシーズベスト。

 

<京介> この画面が最後尾までなめていく過程で、ビッシュが馬群の外をサーッと動いて行ったように見えるけど、これがヴィブロスの真横に取りついたまでで落ち着いてしまう。紫苑Sのようにコーナーを一気に捲るような動きにはなり切っていない。

 

<菊池> 前半1000m通過が59秒9でした。馬場を考えればスローペースですよね。

 

<京介> 前回上手くいった展開をなぞるよう乗っている岩田騎手の、ほぼ思い通りに運べている展開だったよね。鹿戸厩舎の2頭が向正面から3コーナーで被せるかと思いきや、ネオヴェルザンディは追走で手応えが一杯一杯。ダイワドレッサーは序盤軽く掛かったのを気にしたか、川須騎手が攻めに行く勇気もない。まあ2番手を固めているこの2頭が弱すぎたね。

 

<菊池> そんなわけで、さすがにビッシュも動いていきました。3コーナーの手前から仕掛けて行っています。前走にならってマクリ気味に進出したいという構え。

 

<京介> だけども、先頭との差をグングン詰めるような勢いになかなか乗れていない。

 

<菊池> ただし、先頭の組は残り4Fからペースも上がって行っています。前走のように他馬の不利という恩恵もないので、思ったほどポジションが上がりません。

 

<京介> ビッシュの捲りが中団ぐらいで止まってしまったように見える箇所が、先頭がグッとペースアップを仕掛けた3コーナー過ぎ。先頭の4頭が11秒7→11秒4とかなり脚を使っている流れでは、後方の組も目に見えて勢いの違う捲りは使えないでしょ、というわけだね。

 

<菊池> 序盤のペースが楽だっただけに、逃げ~好位勢はまだ余力有り。紫苑Sのように各馬がゴチャゴチャして失速するような要因もなかったですから。

 

<京介> ただ、ビッシュ自身のストロークを見ていると、どうも京都の3コーナーカーブを苦手としているようにも感じたね。バネが効かず前掻きも小さくて、コーナーを押し上げたいのにちょっと脚捌きが忙しい。まあ、前回に比べてすべての流れがそぐわなかった、というのも事実だけど。

 

<菊池> クロコスミアを競り落としたい2番手グループは、力が足りず直線ではむしろ振り切られてしまいます。そして浮上してくるのがその後ろのグループ。

 

<京介> ハコ内にいたウインファビュラスも、4コーナーでいい手応えに見えて一瞬グッと来るんだけど、直線では脚が続かず伸びきれない。

 

<菊池> 一気に前を捕らえに出たのが15番カイザーバルでした。そして、その外に持ち出したのが3番パールコード。

 

<京介> パールコードは先団真後ろ、ヴィブロスの1馬身半前。全く進路が詰まることなく、押し上げるタイミングも見事だった。このレース運びなら…と思えたんだけれども。

 

<菊池> この間に、捌いて内に進路を確保したジュエラーも浮上。そして、バラける展開で壁のないヴィブロスが外からひと伸び。

 

<京介> ビッシュが追っ付け通しになっている4コーナーの内にいたのがヴィブロスなんだけど、コーナーで外を回るロスをせずに運べて、直線入口で勢いよく外に出す絶好のルートだった。

 

<菊池> ヴィブロスを視認してから差し切られるまでが早かったですねぇ。パールコードの単勝が本当に一瞬で消えました(苦笑)

 

<京介> ただ、パールコードは直線で、右鞭で左、左鞭修正で急に右へとフラフラしていた。本腰入れて川田騎手が追ったことが初めてだったためかな?ヴィブロスに抵抗できず完敗のように差されたのは、これが影響した分もあると思う。

 

<菊池> ゴール前でグイっと前に出た7番ヴィブロスが1着。そして2着に3番パールコード。3着争いは、一度先に抜け出した15番カイザーバルが、2番ジュエラーの追い込みを凌いでいます。10番ビッシュは見せ場なく10着に敗れました。

 

<京介> ビッシュはやっぱり展開を振り返ると、出遅れが改善していないことと、小出しに脚を使えない弱みが、この大一番で影響したと考えるべきだね。ゴールドシップの京都での大捲りを封じるお手本のような対策をされて全く抵抗できず、世間の評価以上に走れなかったと解釈した方がいいかも。

 

<結果を受けて…>

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<菊池> 勝ち時計は1分58秒6。前後半に分けると59.9秒-58.7秒。1分57秒台決着でも驚けない馬場だったと考えれば時計的には平凡。スローペースの後半4F勝負といったところですね。

 

<京介> そうそう。スローだろうなと思わせておいて超ハイペースになる秋華賞、というのを意識され過ぎた部分は間違いなくあったはず。

 

<菊池> いつもそうなんですよね。結局速くなるのが秋華賞。でも今年は本当に緩みました。

 

<京介> 結局は人気を集めたのがディープインパクト産駒で、先導するタイプがまるで人気にならなかった。岩田騎手はそのムードを良く活かしたレース運びをしたし、四位騎手も後ろが来なさすぎるのを不思議に思うぐらいに楽な仕掛けだったはず。それでも勝たれたのは人気のディープインパクト産駒だったけれど。

 

<菊池> 秋華賞としては、あまり見ないようなハッキリ緩んだ区間がありました。先行馬が弱かったことに加えて、レースを動かしきる馬も現れず。結局はローズSと同様にクロコスミアのペースでレースが進みましたね。クロコスミア自身、大いに見せ場を作って6着に粘っています。

 

<京介> ただそれで6着と言うあたりが、ロングスパート力が必要な京都内回りたるゆえんなのかなあ。むしろ高速馬場でなければ、もっと粘れたのかもしれない。

 

<菊池> これらのことから、今年はやはり低レベルでしたよね。世代上位4頭のうち、3頭も抜けて5番手くらいの馬が1番人気になったのですから当たり前といえば当たり前ですが。

 

<京介> 3歳世代自体は、古馬と合流後に苦も無く1000万下条件をポンポン勝ち上がっているんだけれども、今年の3歳世代の能力ピラミッドの中では、という解釈だね。それは合っていると思います。

 

<菊池> ヴィブロスが上がり最速で1着。そして、5番レッドアヴァンセが5着。4番パーシーズベストが上がり最速タイで7着。関西のディープインパクト産駒は、みんなしっかり走りました。

 

<京介> そうそう。前哨戦の内容通りか、あるいはひと叩きしてパフォーマンスを上げた馬ばかりだった。

 

<菊池> 一方、関東馬はビッシュの10着が最高着順という結果に。

 

<京介> そうなんだよね…。関東馬は紫苑Sを勝っても、全然威張れないという結果が再度証明されてしまった。輸送というハードルがあったり、度を越した高速馬場になる秋華賞では、スタミナに偏り過ぎる紫苑Sではいいステップになりにくい、ということなのかも。

 

<菊池> では、上位馬を振り返りましょう。

 

ヴィブロス

 

<菊池> 赤木さんのガチンコ予想は、上位人気の二頭ではなくこの馬が本命評価でした。

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<京介> これはお見事!でも関西の方では前日の時点で、関西馬に対してだいぶ辛い評価をしていたようだよね。それで仕方なくビッシュ中心で…と言う話が多かったはず。じゃあ当日のパドックの仕上がりを見て、ということだったんだろうね。カイザーバルの評価を高くしているところを見ても。

 

<菊池> 結局、シンハライトを中心に有力馬がポロポロと離脱して、選びにくいパドックだったことも確かなんでしょう。

 

<京介> 逆にこういう時、関東の方はビッシュの評価を下げがちなんだから面白いもんだわ。お互いの地元の馬に対して、疑心暗鬼になっているという。

 

<菊池> 結果的に、桜花賞に何とか出そうと使った春の二戦が失敗だったというだけで、それ以外は連対パーフェクトなんですよね。陣営としても、チューリップ賞・フラワーCとダメで、秋に向けて切り替えたのが良かったのでしょう。

 

<京介> 内田博幸騎手が騎乗していたのは、まだ体が弱すぎた時期だし、ズブ馬を動かす当たりの強い騎手との相性もかなり悪かったんでしょう。チューリップ賞で結構速いペースでクィーンズベストと競り合ったように、気が良すぎた部分もあった。まあどのみち、あれだけ大敗が続いて賞金が足りないんだから、前向きに切り替えができて当然だと思うけど。

 

<菊池> しかし、相変わらず小柄です。この体重の馬がG1を勝ったのは久々ですね。ジョワドヴィーヴル以来?

 

<京介> そうなんだよ。ざっと調べてもホントに見当たらない。2006年の朝日杯を、ドリームジャーニーが416kgで勝っているけど…それ以前は20世紀になるなあ。スエヒロジョウオーとかアドラーブルとか。これでもほぼ牝馬限定G1での話。

 

<菊池> 個人的にはその点で評価を下げたのが失敗でした。原則的に420kg以下の馬をG1で買うのは効率が悪いとしているので。

 

<京介> ステイゴールドは、結局国内G1は勝ちきれなかったから…うーん、全然いないと言っていいほどだね。

 

<菊池> エリザベス女王杯で通用するか?というと疑問が残るような気がしますが。

 

<京介> それはそうなるよね。次のエリザベス女王杯は、「あの時にヴィブロスの評価をためらっていた気持ち」を大事にしたい場面だよね。

 

パールコード

 

<菊池> 今回、我々が注目していたのはこの馬でしたね。

 

<京介> あれだけしっかり見直した紫苑Sで、やっぱりおかしい部分があったんだと証明してくれてよかったよ。

 

<菊池> 本当にそうでした。その点については、仕事をした感があります。

 

<京介> また、ヴィクトワールピサは、やっぱり種馬として優秀だった。

 

<菊池> ヴィクトワールピサに関して言えば、馬産地の評判が「ネオとは逆で牝馬が良い」というものでしたが、初年度から桜花賞馬と秋華賞2着馬が出たのですから、この点は今後も重視したいポイントです。

 

<京介> ネオユニヴァース産駒は意外に秋華賞に駒を進められる馬が少ないし、結果も出ていなかったんだけど、父より性能が上がっているのは間違いないと思う。まあ、超高速決着ではなかったんだけども、京都の軽い馬場でも楽々対応してくれた。

 

<菊池> 川田騎手の立ち回りも良かったと思いますが、最後はディープインパクト産駒のキレにやられてしまいました。

 

<京介> でもあの最後の蛇行がなければ…という着差だったね。川田騎手は仕掛けのタイミングこそベストだったけど、あそこは何とかしてほしかった。まあ、これまでの3回の騎乗では見せていなかったんだろうな…。

 

<菊池> エリザベス女王杯に向けて、ということならこちらの方が可能性はあるように思いますが。

 

<京介> 自分もそれは感じている。いい脚を長く使う性能というか、単純に距離適性ではこちらが上だと思う。

 

カイザーバル

 

<菊池> 8番人気ながら3着に入って3連複万馬券の立役者となりました。当日の状態も良かったようですね。赤木さんはガチンコ予想で3番手に推奨していました。

 

<京介> でも、関西の方でも、どの馬を信用していいのか前日段階では難しすぎるメンバーだったようだから。目を惹くほどの仕上がりだったのは間違いなさそうだね。

 

<菊池> 道中は行きたがる素振りもありましたが、何とかやり過ごして直線。四位騎手も綺麗に乗ったと思いましたが。

 

<京介> これは前の組の展開が速くならなかったことが助かったけどもね。あの2コーナーで、バカ付くぐらいでグッと押し上げてしまって、速い流れに巻き込まれていたら最悪だった。紙一重ではあったけど、向正面で126と再度落ち着いた箇所があったのが助かったね。その上で、クロコスミアよりは京都2000m適性があったということ。

 

<菊池> そういうことですね。二戦続けて展開面ではかなり上手く行ったと思います。

 

<京介> ただ、やっぱり行きたがる気性がまだ残っている馬では、ハイペース傾向のある秋華賞で高く評価するのは難しかったなあ。

 

<菊池> ちょうど、日曜日の朝に叔母(母の全姉)であるダンスパートナー死亡のニュースが入った日でしたね。

 

<京介> そうそう。これも結構言われていたよね。それで仕上がりが上昇したわけではないだろうけども。

 

<菊池> さて、この先ですけれども。この馬は賞金的に条件戦からのやり直しですね。

 

<京介> 条件馬の身なのに、ローズSと秋華賞でキツく仕上げたレースが続いたから、しばらく休んだ方がいいと思うけど…。ただ、しっかり充電できればすぐオープンに戻ってくるかもね。アルテミスSの時は、とにかく貧弱でどうしようもなかった。それがこのレベルこの距離で戦えるまで強化してきたんだから、奥がある馬だと感じているよ。

 

その他

 

<菊池> 4着はジュエラー。あとちょっとなんですが、戻りきらないですね。

 

<京介> 骨折明けからまだ100%にはなりきれてない、とは言えそうだね。でもデムーロ騎手のいう通り、外を回って長く惰性を付けたいタイプなんでしょう。実はパールコードと同じく、エリ女で評価すべきはこの馬じゃないの?と思うんだけど。

 

<菊池> 5着はレッドアヴァンセ。明らかに距離が長いと思うのですが、京都なら上手くやればこれくらい走れると。

 

<京介> でも最後の直線、伸びかけた所から明らかに脚が続かず垂れ気味の入線だった。ベスト条件はもっと他にありそうだけど、軽すぎる馬場は限界がありそうだね。

 

<菊池> さて、10着に敗れたビッシュについて。展望トークでも散々危険視してきて、評価も下げていたので、特に驚きはないですし、死体蹴りみたいなマネはしたくないんですが、ノータッチともいきません(苦笑)

 

<京介> 4コーナーで追っ付け通し手応え苦しく…というのは、当日レースを見ながらだと「ホントどうしたんだ??」と思ったんだけど、ラップを改めて見直すと、敗因は「展開がハマらなさすぎ」になるよね。捲りタイプだと思い込んで戸崎騎手が騎乗していて、馬群の外をあのタイミングで回ったら…確かにああいう形にはなるだろうから。

 

<菊池> 上手くいった要素が重なった紫苑Sとは対照的に、今回は逆風が複数。

 

<京介> パドックでの馬体は、意外に良く持たせたなと思ったけどもね。それだけじゃあ勝つまで行かないというレースだった。

 

<菊池> やはり関東馬の直前輸送はキツイ。あと、紫苑Sの回顧が上手く生きましたよね。複数の不利があって、ビッシュは恵まれたと。そう分かっていたもので。

 

<京介> 重賞になったことで、紫苑Sの回顧をちゃんとやれる機会があったってだけじゃなく、パドック目線だとあまりにも頭にきた結果だったというのもあるよ(笑)。何でパールコードがあんなに走らないんだ、ふざけるなと。

 

<菊池> 怒りのエネルギーは重要ですね。

 

<京介> だけどそれ以上に、関西方面でもビッシュを中心視する向きが多かったのは気になるね。直線の伸び脚の話はしても、こちらが思ったより道中の分析をする人が少ないな、とは思った。

 

<菊池> 制裁のコーナーがよくよく役に立ちましたね。

 

<京介> 紫苑Sが重賞に昇格したことで、紫苑Sから勝ち馬が出るぐらいのメンバーになるかも、とは思ったけど、紫苑S勝ち馬がパフォーマンスそのまま秋華賞で通用すると飲み込んだ人が多すぎたよね。消去法メンバーになったことで、勝ち馬に飛びつく罠にはまった人が多かったということだろうけど。

 

<菊池> 久々に、世間が人気を間違えてくれたという実感があります。もうちょっとこういう甘いレースが増えて欲しいのですが。

 

<教訓まとめ>

 

紫苑Sが重賞に昇格したものの、秋華賞に直結する適性を問われるレースになっていないのは変わらない。秋華賞出走を確実なものにしたい関西馬がどんなものか、お披露目になるレースというぐらいの扱いが良さそう。紫苑Sにバッチリ嵌った関東馬が秋華賞では一番危険。

・鹿戸厩舎の3頭出しは実らなかったものの、やはり勝ち馬は上位ランクの厩舎から出やすいレース。G1実績豊富な関西厩舎は、ここ一番の仕上げが上手い。

・距離不安も多いメンバーが集まる世代限定戦、それでいて高速馬場の2000mなので、やはり1着候補からディープインパクト産駒は外せない。 

 

<次走巻き返し警戒馬>

 

<京介>

・ジュエラー

…内枠を引いて500kgクラスの大トビがずっと馬群の内、4角から直線入口にかけても窮屈で、微妙な態勢の追い出しだった。桜花賞のように目標になる馬がいた上で、馬群の外を回す形を取りたい。長い距離は対応できると思うので、エリザベス女王杯で半分より外の枠を引けたなら。

 

<菊池>

・クロコスミア

…デンコウアンジュが頻繁に不利を受けるように、逃げ馬にも何度も舐められる馬がいるもの。クロコスミアはそういうタイプなので、どこかの牝馬限定重賞で連対できそう。先の話にはなるが、愛知杯やマーメイドSがその場になりそう。

~~~


<菊池> では、今回はここまでです。今週末は富士S・菊花賞ともに京介さんと展望していきます。

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