金子京介&菊池グリグリの週末レース展望

たま~にオクノも登場します

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京介・菊池グリグリの「神戸新聞杯回顧!」
2016/09/27 21:48:00
テーマ: 重賞回顧

JRDB関東パドック班・金子京介と、競馬大予言の主軸ライターであり競馬データ分析家の菊池グリグリがお届けする、中央競馬の重賞回顧。  

週末の重賞展望トークの振り返り、レース分析、次走注目馬を盛り込んだ濃密な回顧対談!
『競馬大予言』で連載中、「金子京介・菊池グリグリの重賞三行回顧」の完全版です。


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京介・菊池グリグリの「神戸新聞杯回顧!」

<菊池> 日曜日の阪神で菊花賞トライアルの神戸新聞杯が行われました。こちらも回顧していきましょう。

 

神戸新聞杯回顧

神戸新聞杯の展望トークはコチラ

https://regimag.jp/s/blog_publisher_view/detail/blog/725/entry/ 76674

 

<天候・馬場について>

 

<菊池> 先週の阪神は土曜日こそ稍重でしたが、日曜日には良馬場発表に回復していました。

 

<京介> 結構ちゃんと晴れていたよね。おそらく馬場は乾いていたものと思うんだけど、もう阪神は全面的に蹄跡が残っていて、ラチから4~6頭分外の部分も芝が根っこから掘れるぐらいに緩い馬場だったと思う。

 

<菊池> 雨の中での競馬もありましたから仮柵移動では隠れきれないダメージがありますね。

 

<京介> 直線の内ラチ沿い、3~4コーナー周辺を見ると、もうだいぶボロボロだよね。こりゃ圧倒的な外差し有利状況になるのも理解できるわ。

 

<菊池> 昨年はリアファルがマイペースに持ち込んで逃げ切りましたが、原則的には毎年のように外差しが優勢ですね。

 

<京介> 神戸新聞杯が行われる阪神3週目は、程度の差はあれ外有利にはなるけれども、今年は例年標準よりさらに外有利だったように思う。

 

 

<パドックについて>

 

<菊池> サトノダイヤモンドを筆頭に、関西の有力馬が集まりました。

 

<京介> サトノダイヤモンドはおそらく計画通りの緩めではあったけど、背中が弱くなったわけではなく筋肉量も十分で、これは十分動ける仕上がり。そして全体の比較で言うと、皐月賞やダービーで大敗していた、成長度の差がついて能力足らずだった馬の仕上がりが、かなり追いついてきたと感じたね。

 

<菊池> 「追いついてきた」という言葉は気になりますね。

 

<京介> 特に素晴らしかったのはアグネスフォルテとレッドエルディスト。ジョルジュサンクも良かったなあ。結果が出る出ないは、そりゃ条件次第で仕方ないところがあるけども。好走したミッキーロケットは、明らかに使ってきて順調だった強みがあった。全く無駄のない仕上がりで、腰甘だった馬がバシッと決まっていたしね。

 

<菊池> 緩めだったのが絞れてきて、初めてちゃんと仕上がっていたかもしれませんね。このあたりは後ほど…。

 

<京介> ダービー上位馬は当然強いけれど、当時順調さを欠いていた馬がかなり追いついてくる、そういうトレンドは今後あるかもしれないね。

 

 

<レース展開について>

 

<京介> 今回はスタンド前発走のG2だったこともあってか、ファンファーレが鳴り始めたと同時にゲート入りを始めたわけではなく、最後まで演奏し終わって落ち着いてから奇数番の馬を入れていた。30秒と経たずサトノダイヤモンドまで入って、最後のミッキーロケットも10秒ぐらい。かなりゲート入りはサクサク入っていたね。

 

<菊池> 目立つ出遅れは3番ロードランウェイと13番イモータルでしょうか。7番エアスピネルはスタート直後から武豊騎手が抑えていましたね。

 

<京介> イモータルは完全にとぼけた反応だから、結構深刻な出遅れに見える。9番トゥルーハートも良くはなかったね。エアスピネルは菊池くんの指摘する通り、折り合い重点で前半は消極的だった。サトノダイヤモンドをマークするわけでもなく、脚を使わせないぐらいに下げていたね。

 

<菊池> 積極的に先手を主張したのが4番ロードヴァンドール。その後から6番マイネルラフレシアが追って2番手へ。そして内枠の1番ヒルノマゼラン、2番ジョルジュサンクが枠なりに好位へ。

 

<京介> マイネルラフレシアとヒルノマゼランは、結構行きたがっている。

 

<菊池> 8番ナムラシングン、14番サトノダイヤモンドも前を見ながら中団より前の位置になりました。

 

<京介> ここまで全体にやや縦に長い隊列。若葉Sや皐月賞のように、捲って動いて味があるナムラシングンの真後ろというのは、結構どの騎手も狙っていたものと思うんだけど、断然人気のサトノダイヤモンドが奪った。下手すれば他馬からマークされて包まれる可能性も大きい馬だったけど、後半の一手は確保した、というところだね。

 

<菊池> サトノダイヤモンドを見ながら、15番ミッキーロケットと5番カフジプリンス。

 

<京介> ミッキーロケットは、この枠順で隣がサトノダイヤモンドだから自然なマーク。勝負所まで全く脚を使った場面はない。カフジプリンスの岩田騎手は序盤ラチ沿いにいて、3コーナー手前ぐらいで進出できないか探るんだけど、前の組が後退してきてちょっと微妙に包まれていたのは指摘したい。

 

<菊池> その後ろのグループに、12番レッドエルディスト。そして7番エアスピネルは後方から3頭目でした。

 

<京介> これらは後方で伸び伸び走る組だね。

 

<菊池> 前半1000m通過は61.4秒。神戸新聞杯のペースとしては、平均的なものといったところでしょうか。

 

<京介> そうだね。先団を固める馬は、どれも距離に不安ある馬が多いし、探り探りになる展開が当たり前のレースだから。

 

<菊池> 6F目から12秒7-12秒8-12秒6と落ち着きましたが、後半4F目からペースが上がりました。

 

<京介> この流れも神戸新聞杯ではお約束。ロングスパート勝負で自信を持てる先行馬なんていやしないし、相手の脚を測って先導しているうちに、決め手のある差し馬勢がどんどん詰めてくる。だいたい、先行馬が仕方なくペースアップして対応するのが、この3コーナー前後から。

 

<菊池> ここで一気に後続が前との差を詰めていますね。その中で、15番ミッキーロケットは、前の馬に乗り上げかけて、バランスを崩すシーンがありました。

 

<京介> 向正面で半分捲るかのように動いて行ったワンスインアライフが、コーナーでジリジリと劣勢になり、後退していた流れでの出来事。思い切って外に出すか、内を突くか和田騎手も迷っていたタイミングだね。

 

<菊池> すぐにリカバリーできるレベルだったので、さほど不利として取り上げるほどでもないかと思います。「あの不利がなければ」ってものでもないんじゃないかと。

 

<京介> これだけだと結構大きな不利に見えるんだけども。コーナーの前後で、手前をちょうど替えようとするタイミングだったから、リズム自体は大きく崩さずに立て直せたということか。

 

<菊池> そして直線。8番ナムラシングンが先行馬各馬を楽な手応えで交わしながら、外から来るサトノダイヤモンドを待ち構えます。この時点では、ナムラシングンにも手応えがあるように見えました。

 

<京介> ナムラシングンは結局捲りもせず、直線まで構えて追い出す格好だった。1列目もほぼ横並び、先行馬は明らかに苦しそうかなと言う態勢。ナムラシングンは直線に向いてもしばらく手綱を引っ張ったまま余裕…のはず。

 

<菊池> ところが、いざスパートになるとナムラシングンは抵抗できず。一気にサトノダイヤモンドが先頭へ。さらにその後ろの追い込み勢から12番レッドエルディストと7番エアスピネルが外から伸びてきます。

 

<京介> そう。サトノダイヤモンドが外から接近すると、ナムラシングンはその瞬発力に付いて行けなかったんだよね。大トビ過ぎで脚が回らず。サトノダイヤモンドの動きを見て、コーナー出口で大外を回った2頭は、伸びては来るんだけど弾けるほどじゃない。

 

<菊池> サトノダイヤモンドが抜けて、問題は2~3着争いか?と思われましたが、間を割って伸びてきたのがミッキーロケットでした。

 

<京介> サトノダイヤモンドは抜け出す所まで全く鞭を入れてない。そしてサトノダイヤモンドがおそらくスンナリ抜け出すだろう前提で、その4コーナーから直線半ばまで進んだルートをなぞって、ミッキーロケットはスムーズに加速に乗れたんだよね。これは和田騎手の考えが上手く当たった。

 

<菊池> これに気付いたルメール騎手、慌ててステッキを入れて応戦します。2頭の叩き合いになって、そのままゴールへ。サトノダイヤモンドがクビ差凌いで勝ちました。

 

<京介> 加速の勢いだったらミッキーロケットが出し抜いても良かった姿勢だったのに、サトノダイヤモンドルメール騎手が鞭を入れ直すと、抜けそうで抜けない。体を上手く使って、またさらに競り返すという態勢でゴール。

 

<菊池> そうそう。並の馬だったら、あれは和田騎手が出し抜け成功!となってたはず。

 

<京介> 3コーナーから直線まで、流れを制して無理なくレース運びをしたのはサトノダイヤモンド。そのサトノダイヤモンドのみが相手と見て、サトノダイヤモンドの押し上げを上手く踏み台にして完璧なレースをしたのがミッキーロケット。しかし、サトノダイヤモンドはそのひと脚を使っただけで止まってしまう馬ではなく、さらに根性を示す余地がまだまだ残っていた。と言う叩き合いだったと思うよ。

 

<菊池> 離れた3着争いは、前の2頭に突き放されたレッドエルディストが、遅れてエンジンの掛かったカフジプリンスに迫られたものの、何とか3着を確保。

 

<京介> 最後2頭に離されながら四位騎手は鞭を連打しているんだけど、ジワジワと離されてしまう。本番では外回しのみでは通用しなさそうだね。また、惰性に乗っていたとはいえ、最後ゴール前で腰を上げるのが明らかに早かったと思う。

 

<菊池> そうなんですよね…。

 

<京介> カフジプリンスは直線で最初内を進もうとして壁になり、気を抜いちゃうんだよね。左手でミッキーロケットがサトノダイヤモンドを追って急伸して、空いたスペースにすぐ向かえず置かれてしまう。そこから気を入れ直してエアスピネルを置き去りにする脚を見せるんだけど、レッドエルディストまでは捉えられず。これは明らかに脚を余しているものと見ていい。

 

<菊池> カフジプリンスは入線後にエンジン全開!みたいになっていましたし。

 

<京介> エアスピネルは、大外に持ち出しても長くトップスピードが続かなかったよね。この距離でのパフォーマンスは、明らかに限界があると考えていいと思うけれど。

 

<結果を受けて…>

 

<菊池> 勝ち時計は2分25秒7。リアファルが逃げ切った昨年よりはマシでしたが、特に目立つ時計ではありませんでした。

 

<京介> 今年の青葉賞で出た時計に1秒劣ると考えると、何ともねえ。ヴァンキッシュランは同じコースでこの時計を4月に出している。馬場も悪かったのは確かだけど…。

 

<菊池> 思いのほか、凡戦でしたね。ペースを作る馬がいなかったから仕方ないですけども。前の組は、1000万下でも?という馬が集まっていたのもあるし。まぁ、神戸新聞杯ってこうなりがち、ということでいいかな。

 

<京介> サトノダイヤモンドも、流れや相手の動きに対応しつつ、楽に勝ちたかったようだしね。レースの勝ち方からして、ロングスパートをかなり手前から仕掛けているのかと思いきや、そうでもないし。

 

<菊池> 1~6番人気が6着以内。単オッズも6番人気と7番人気に大きな差がありましたが、このとおりに実力差が大きく離れたメンバーだったと言えそうですね。

 

<京介> それはその通りと言えそう。人気薄の馬は細かい不利・馬場の悪いルートを通った分などいろいろあるけれども、今回の掲示板に載れる可能性があった馬が他にいたか?と考えるとちょっとなさそう。自己条件か、適距離G3に出走したのなら巻き返しを期待したい。

 

<菊池> では、上位馬を中心に1頭ずつ振り返りましょう。

 

 

サトノダイヤモンド

 

<菊池> ダービーと比較して、馬体重の増減はありませんでした。成長は感じられましたか?

 

<京介> 映像だと緊張感はないな、と言う感じだね。成長は良く分からない。この甘さだと、横から見るだけだとちょっと察知しにくいなあ。明らかに甘い仕上がりだな、とは思ったから。これで横綱競馬をして勝てるんだったら、やっぱり断然力は上だわ…と言う結果は残せたけれどもね。

 

<菊池> レース振りとしては特に問題なかったでしょうか。ルメール騎手もコメントしていたように、“思っていたほど楽に勝てなかった”というだけですかね。

 

<京介> 展開を冷静に組み立てて、やや馬群の外を回り、それで勝てたことはひとまず良いでしょう。楽に追い出してゴールドシップのように圧勝したかった、というのはあったかもしれないね。

 

<菊池> さて、次は菊花賞です。不安材料はありますか?

 

<京介> 相手をマークした上で必ず競り合いにして、凌ぐ脚は段違い…ということなら、やっぱりフルゲートが不安材料かな。全く馬体を併せず外から強襲する、皐月賞のようなレースになるのが、一番連対を外しやすいイメージだね。馬群は大丈夫なので、ルメール騎手は過保護にせず強気に乗って欲しい。

 

<菊池> 当日のトラックバイアスにも注意ですが、フルゲートの8枠を引いたりすると少し気掛かりですね。あと、皐月賞→ダービーは、明らかに条件が良くなるローテだったのに対して、神戸新聞杯→菊花賞は、逆だと思います。京都替りは良くても、菊花賞は別物ですから。その点は強調しておきたいところかと。

 

ミッキーロケット

 

<菊池> 札幌以来の競馬でしたが、10kg絞れていました。今回はデビュー以来、最低体重でしたね。

 

<京介> だけどスプリングSは、馬体に幅もないし腰が甘すぎた様子だったから、それと比べてみっちりした肉付きになっているのは驚きがあるよ。体を絞って来て勝負掛かりっぽかったのに、細すぎと言う印象はなかった。腰と背中がちゃんと整っているから大丈夫ってことだね。自分はレース前にこの仕上がりで来れるというイメージは、正直なかったなあ。素晴らしいわ。

 

<菊池> 今回はハミもリングハミに替えていました。距離延長にもすんなり対応できましたね。

 

<京介> わかりやすい的が隣の枠にいたのも良かったはずで、中盤後半とずっと前を壁にして追走していた。速い流れの距離延長ではなかったのも、助かったんじゃないかな。

 

<菊池> 4コーナーではスムーズさを欠く場面もありましたが、直線はサトノダイヤモンドをヒヤっとさせるほどの脚でした。

 

<京介> これは見事な対応、見事な作戦だったと言っていいでしょう。自分の脚で馬群の外を大回りした馬と比べれば、ロスも全くない。4コーナーの接触ロスも少なめで、外ロスや壁ロスに比べれば全然マシだった、その程度で収まるよう丁寧に対応したのが大きい。

 

<菊池> さて、菊花賞に向けてはいかがでしょうか。

 

<京介> この馬の履歴を遡ると成長は明らかなんだけど、レース全体を通して見ると、和田騎手のファインプレイである分が大きいからねえ。自分はサトノダイヤモンド相手に逆転する余地はないと思うし、4コーナーで前の壁に突っかかるぐらいだから、おそらく脚の使わせ方が難しい難点・折り合い不安ってまだあるはずなんだよ。細かく見て期待値は下がると思う。

 

<菊池> あと、穴馬・上がり馬に関しては神戸新聞杯で良いパフォーマンスを見せた馬ほど、本番でイマイチなんですよね。春のクラシック組が神戸新聞杯で強い競馬をした場合は、菊花賞でも良いパフォーマンスを見せることが多いですけど、その逆の結果に終わることが多いです。イコピコ、ドリームジャーニー、リアファルなどがその例ですね。仕上げの面で今回以上の上積みは微妙なので、僕は「今回買えたかどうか?」の馬だったと思っています。

 

レッドエルディスト

 

<京介> 菊池くんの推奨お見事でした!最後の3着争いはお互いの推奨馬同士での争いになっちゃったけれども。

 

<菊池> そうなんですよね。4番人気でもあったのであまり威張れないですけど。というか、2着はこの馬だろうと自信を持っていたので、むしろ敗北感が強い()。要は馬券の組み方次第でしたが。

 

<京介> まぁそこは仕方ないんじゃないの。ここでの推奨においては馬券になったという事実が重要だよ。3連複2頭軸でガッチリ!というグリグリファンがいたかもしれないんだから。

 

<菊池> ありがとうございます。この馬はダービー以来の出走。今回は+2kgでした。

 

<京介> 少し皮膚が厚い上にお腹周りがフックラ緩いタイプだったのに、胴回りがかなりしっかりしていて、腰が落ち着いてきていた。これは正直良かったと思う。

 

<菊池> ある程度、思い描いたどおりのレース内容だったと思いますが、直線の伸びはイマイチでしたね。久々の分でしょうか。

 

<京介> コーナーから鞍上の手が動くズブいタイプ、おまけに軽く接触もあった。でも多分、最後の50mでキレを発揮できない馬の性能もあるんだと思う。

 

<菊池> 菊花賞はさらに距離も延びて、いいんじゃないか?という声が多いように思いますが、どうでしょう。

 

<京介> いや~どうだろうなあ。今年はまずトップのレベルが高いことをイメージしたいよね。工夫のない大外ぶん回し一辺倒で、どこまで菊花賞らしさで押し上げられるか…。脚の回転が遅いから馬群の中にいるのも良くないタイプだし。早めに動いても今回のナムラシングンのようになるでしょう。

 

<菊池> 個人的には今回の方が良いと思って狙ったんです。最近の菊花賞って、外差しが決まるような競馬になりにくいし、この馬は内でうまく立ち回ってみたいなことができる馬でもない。本番ではその点が、少し心配ではあります。外差しが届くようなレースになるなり、大まくりで早めに先頭に立つなり、馬場の助けか騎手の工夫があれば…ですかね。

 

その他

 

<菊池> 4着カフジプリンスはゴール前の伸び脚が目立ちました。個人的には菊花賞に向けて、ちょっと面白い存在になりそうだと思ったのはこの馬です。

 

<京介> いや今回狙っているんだから、今回来てほしいわ。

 

<菊池> 確かに()

 

<京介> 4角から直線まで内を狙おうとして壁が分厚く、外に切り替えようと思ったら気を抜いてモタれたと。直線ラスト1F手前では完全に置かれたよね。これは馬のズブさ、エンジンがここで掛かるというツボを良く熟知していなかった鞍上交替初戦の不利ってことだわ。多分前走騎乗の菱田騎手が岩田騎手にこの馬のポイントを何も伝えなかったんでしょう。

 

<菊池> その二人でまともなコミュニケーションをとってるとは考えにくい(苦笑)。エアスピネルは5着に敗れました。とは言え、今回の武豊騎手はあからさまなトライアル騎乗でしたね。

 

<京介> ただ、レッドエルディスト相手にも最後の100mでジリジリ置かれてしまう。この距離では持ち前の瞬発力を活かせず、いい脚が長続きしない、脚の使い所が明らかに難しいという課題は残ったね。

 

<菊池> ナムラシングンはやはり距離でしょうか。

 

<京介> 別にモタれたような様子もなかったけれど、トビが大きく脚が遅いというのが露骨に出た様子だよね。レッドエルディストが前付けをして、ジワーッと押し上げていく脚の使い方をしたら、ああいう負け方になると思う。菊花賞に出るなら、多分後ろからになるのかな。

 

<教訓まとめ>

 

・引き続きダービー連対馬は、距離適性・実力・ロングスパート性能が抜けているので、この神戸新聞杯では明らかに優勢。流れ次第で頭を獲れないことはあっても、中心視で差し支えない。

 

・例年、この神戸新聞杯は夏の上がり馬が先団を固めるものの、距離に不安がある馬が多い。そして、1番人気馬の動向を見ながらのマーク戦になりやすいため、勝ち馬とほぼ同じ位置取りで競馬をした馬か、その1段後ろから追い込む馬が連対しやすい。馬場も外差し寄りなので、レース展開を読んで先行馬を選ぶのは実は悪手。

 

・先ほど触れた勝ち馬&1番人気馬と同じ脚質の馬が好走しやすいだけでなく、お互いの脚を測るマーク戦になりやすいので、「1番人気の隣枠・近い枠」の馬が激走しやすい傾向もあるレース。今回の和田竜二騎手はその立回りの典型、歴代の2着3着好走馬も似たようなレース内容で好走している。

 

 

<次走巻き返し警戒馬>

 

<京介>

 

・アグネスフォルテ

…やや小柄な体型だが、肉付きが大幅に良化していて抜群の仕上がりだった。3番手で追走して直線瞬発力勝負で見劣りし、ナムラシングンに寄られて引っ張る不利で急に減速したが、直線追い直して7着に踏ん張る。馬場の悪い内ルートでもあったし、距離が延びても良さそうなので次走要注意。長浜厩舎は今年がラストイヤー、来年解散予定。

 

・カフジプリンス

…上で説明した通り、直線一度内を狙って諦め、外に向き直した時に気を抜いてモタれて遅れてしまう。最後はエアスピネルを置き去りにする脚を見せ、余力は十分に残っていた。菊花賞は賞金優位で出られるようなので、改めて見直したい。

 

<菊池> 

 

・エアスピネル

…もちろん距離延長そのものは良くないが、武豊騎手は本番を見据えた折り合い重視&脚測りの騎乗に終始。内で立ち回れる好枠を引けば、トーセンラーやリアルスティール的な克服の仕方で馬券になる可能性は否定できない。器用で賢い馬で引き出しはある。ここ一番でのハミ替えにも注意したい。

 

・カフジプリンス

…結果的に後出しになったから脚があったとも言えるものの、最後の伸びは距離延長OKと数えて良いもの。本番は大胆な早仕掛けが見られる可能性もあり面白い一頭。

 

 

~~~

<菊池> では、今回の回顧はここまでです。今週末はスプリンターズSとシリウスSを京介さんと展望していきます。

 

 

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