金子京介&菊池グリグリの週末レース展望

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京介・菊池グリグリの「中京記念回顧!」
2016/07/26 19:50:00
テーマ: 週末レース展望

JRDB関東パドック班・金子京介と、競馬大予言の主軸ライターであり競馬データ分析家の菊池グリグリがお届けする、中央競馬の重賞回顧。  

週末の重賞展望トークの振り返り、レース分析、次走注目馬を盛り込んだ濃密な回顧対談!
『競馬大予言』で連載中、「金子京介・菊池グリグリの重賞三行回顧」の完全版です。


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新感覚の競馬新聞・『競馬チェック』については、こちらから

京介・菊池グリグリの「中京記念回顧!」

<菊池> 日曜日の中京では中京記念が行われました。今回も回顧していきましょう。

 

中京記念回顧

展望トークはコチラ

https://regimag.jp/s/blog_publisher_view/detail/blog/725/entry/69890

 

<天候・馬場について>

 

<菊池> 先週末の競馬が特徴的だったので、週中にあーでもないこーでもないと検討しましたが、結局は雨も降らず、難解な馬場状態で競馬がスタートしました。


<京介> 土曜日って結局、3場ともにどこも煮え切らない曇り空だったんだよね。

 

<菊池> 土曜日の1Rは、ラチ沿いを通った逃げ・番手の馬が2・3着に粘りました。

 

<京介> しょっぱなの芝レースから、ブービー人気・単勝万馬券の馬が逃げて粘ってしまう。馬場読みしていた人はビクッとしただろうねえ。

 

<菊池> ただし、それも最初だけで、各騎手は徐々にラチ沿いを開けて走るようになりました。

 

<京介> 土曜日の間は、どのレースでも直線でみんな脚色一緒になってしまう展開が続いた。差し馬が上手く勢いに乗れないということは、逃げ馬がいいルートを選びやすく、一度決まった隊列のままの決着になりがちということ。それに、馬場のいい部分を見極められていた騎手が少なかったから、脚を溜められず道中で無駄足を使うばかりになり、こういう現象が起こったのかも。

 

<パドックについて>

 

<菊池> ハンデ戦ながら、ハンデ差が少なかったこともひとつ今年の中京記念の特徴だったと思います。パドックの雰囲気としてはいかがだったのでしょうか。

 

<京介> 総合レベルでは、可もなく不可もなくと言う感じだったね。やはりハンデG3だから。だけど全体としては、前回大敗してる馬にはそれほど上昇がなく、前回好走している馬はみんなまともと言う雰囲気は間違いなくあった。ケントオーはどう見ても絶好調だったね。

 

<菊池> この時期だけに、近走好走馬とそうでない馬の差がありますね。

 

<京介> この中京記念が夏の7月中京に移ってから、「前走オープン1着馬」が1頭以上出走してくると、どれかが必ずここでも激走している流れが続いている。暑い時期になって動きが変わって結果を残した馬は、やっぱりその好調が持続するもんだわ。

 

<菊池> これから更に暑くなりますから、どの重賞でも重視したいポイントです。

 

<京介> 予想する上では馬場の差や細かい条件の差を考えて評価を下げてしまうけど、半数以上が前走大敗馬ばかりのメンバーなんだし、大まかに今が絶好調と言う事実をもっと重く受け止めるべきかもしれないね。

 

<菊池> あと、パドックとは別の話になりますが、福永騎手の存在感がすごい週でしたよね。

 

<京介> そうそう。土曜日の前ばかりが残る状況で、いち早く差し馬で結果を残していたのは福永騎手だったし、他の騎手が馬場読みで迷っている隙にあれよあれよと有利を取り続けていた流れだったね。これはどこかのサイトのインタビューにどや顔で出る流れだな(笑)。

 

 

<レース展開について>

 

<菊池> きれいに揃ったスタートでしたね。トウショウドラフタとタガノエトワールが半馬身ずつ遅れたくらいだったでしょうか。

 

<京介> 結構偶数枠馬のゲート入りがちんたら進んでいたのに、ものの50秒ほどでゲート入りが終わったからね。スタートの足並みがあんなに揃うとは。6枠の2頭も微妙に態勢負けてはいたけど、これは2頭ともに最初から後方から競馬する意図もあったかな。

 

<菊池> やはり、積極的に逃げたい馬はいない中で、内に閉じ込められたくない1番カオスモス、3番スマートオリオンがジワっと前に行き、カオスモスが少し後続を離して行きます。

 

<京介> スマートオリオンの武幸四郎騎手は、テンに競り合うのは避けたんだよね。ラップを見ても、カオスモスが離したというより後続が引いたというぐらい緩いペースだった。

 

<菊池> 3番手以下は、ダッシュの付いた一列目が枠なりに並んでいましたが、やはり内に閉じ込められたくない2番ワキノブレイブも浮上して行っていましたね。3番手の外に7番ピークトラム。9番カレンケカリーナや14番ダンスアミーガがこれらに続きました。

 

<京介> 先頭のカオスモスが離して、2番手の黒帽馬2頭を起点にして、馬群が扇形になる。向正面では内ラチを3頭分ほど離して、大回りするレース運び。こちらが想定した通り、悪い馬場を気にしつつ遅い流れで膠着する展開だったね。

 

<菊池> 15番タガノエスプレッソは中団の外。その直後に8番ダッシングブレイズ、11番ダノンリバティ。6番トウショウドラフタは後方内で、その外に13番ガリバルディ。12番ケントオーが最後方でした。

 

<京介> ここまでみんな手綱引っ張り切りで、掛かりそうになる馬もいる。とにかくはっちゃけて動く馬が出ない以上、相手と差が付かないぐらいで脚を溜める流れになっていたね。やはりこうなると、追い込み馬は追走に苦労がないし、先行することでのアドバンテージがあまり作れない。

<菊池> 600m通過は35.5秒。馬場状態が悪いとは言え、中団グループ以降はかなりスローでの追走だったのではないでしょうか。

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<京介> そうだね。もっと馬場状態が悪かった年でも、これと同等か若干速い流れで進めていた。今年は他の馬に脚を使わせる競馬ができないと見たか、先行馬も金縛りに遭う流れだったね。

 

<菊池> 直線に向けて、先頭のカオスモスは内を大きく開けて回ってきました。4~5頭分は開いていましたかね。その外を通るスマートオリオンもカオスモスより2頭分以上は外。同様にピークトラムもスマートオリオンとの間隔を開けて外を通っていました。

 

<京介> 3コーナーの入りはそんな大きく外を回していないのに、コーナー下りから勢いをつけつつ、4コーナー出口では内をさらに空けるという進め方だったね。ラップ的には確かにこのコーナー出口区間が一番速くなっている。

 

<菊池> 道中の進路取りで篩にかけられたような状態で直線を迎えます。直線に向いた直後の映像を見ると、ほぼ枠なりに内から外にかけて帽子の色が並んでいます。つまり、枠なりに道中を通ってきたことが伺えますね。外枠の馬が内に入れたがらないから、内枠の馬は外に出せない状況だった、ということでしょう。

 

<京介> おおよそ想定通りだった。道中は全く早捲りなどの仕掛けがなく馬群が散らないから、内枠は4コーナーで内、外枠の馬は4コーナーで外を狙う流れになっているね。内枠から差し馬が外へ向かおうと、到底思いつけない隊列だったね。

 

<菊池> 直線半ばまでに、3番手から外へ追い出したピークトラムが先頭へ。ここで最初に伸び脚が目立ったのは、昨年の2着馬だった10番アルマディヴァン。内へ切れ込みながら、鋭く伸びてきました。

 

<京介> これはタイミングとしては、なかなか良い仕掛けだったんだけど…。内で同じような仕掛けをしようとした、ワキノブレイブとマイネルアウラートが挟まれてしまうんだよね。マイネルアウラートは完全に頭を上げて、追い出す態勢を崩されたことで戦意を喪失。

 

<菊池> ただし、内へ突っ込んだ分もあってかそこまで良い脚は長く続かず。今度は外から差し・追い込み勢が大挙してピークトラムに迫ります。

 

<京介> 画面が切り替わった所からだね。ピークトラムが馬場のど真ん中を通っているんだけど、そのさらに外側へ持ち出した馬が、ようやく追いつく頃合い。

 

<菊池> 外枠で軽量だったダンスアミーガの伸びも目立ちましたが、外から一気に伸びて突き抜けたのは福永騎手のガリバルディ。ピークトラムを捕らえて先頭でゴール。その他にも、ケントオー、遅れてダノンリバティも伸びてきましたが、ピークトラムが2着に粘りました。

 

<京介> ガリバルディの福永騎手はお見事だった。他の騎手が4コーナー前後で大外へ張り出す動きを見せてるのに、そこではまだ動かず。ワンテンポ仕掛けが遅れた割に絶好のルートで大外へ出し、4コーナーで先に行かれた馬を余裕で逆転しているし、最後もちょうど良いタイミングで追いついたね。

 

<菊池> 改めて見直しても、まさにこの状況下での仕掛けが見えているという感じ。

 

<京介> ダノンリバティ武豊騎手が取ったルートも決して悪くないんだけど、あそこに持ち出すまで距離損しなくても後半に伸びるルートを、福永騎手は察していたということが如実に出たよね。

 

<菊池> 馬自身のパワーにも自信を持っていた様子で。何もかも見えていた、上手くいく時はこんなもの、という競馬ぶりでした。

 

<京介> ちなみにピークトラムは、ゴール前のラスト50mぐらいで、左にキレてしまう。真後ろに接近してたダンスアミーガ→垂れ気味のスマートオリオン→その後ろダッシングブレイズと玉突きになってしまった。この3頭には少なからず影響はあったと思う。これは別記事にしようか。

 

<菊池> はい。事象としては結構大きかったと思います。コメントにもありましたが、特にダンスアミーガには。

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<結果を受けて…>

 

<菊池> 勝ち時計は1分33秒6。使い込まれた最終週らしい馬場になったことに加えて、ペースが落ち着いたので決着時計は平凡でしたか。

 

<京介> 結果的に、先週の日曜日よりは馬場が遅くなったと思う。もちろんレース展開も影響しているよ。

 

<菊池> やはり枠順が結果を大きく左右しましたね。外に出すタイミングのなかったトウショウドラフタは、終始貧乏くじを引かされたかたち。田辺騎手はこの一鞍しか騎乗がなかったのも痛かったですが、脚質的にも手を打つ術がなかった感じがします。

 

<京介> 最後尾に下げる考えがあれば、ケントオーのような手が使えてもおかしくなかったけど…。でも、向正面の時点でこんな後ろじゃまずい、ちょっと位置取りを稼ごう前を交わそうとする色気が田辺騎手にあって、ゴチャついた時にちょっと内ラチ側に避けたんだよね。それでその後、終始内の半端な高さの位置を進まざるを得なかった。

 

<菊池> そして、直線では二件の大きな制裁がありました。脚を取られる馬場だったこともあるのでしょうか。

 

<京介> いやこれは、週中の読み通りじゃない?スローで膠着しちゃうレース展開もあったけど、全員が馬場の外へ外へのイメージがあったため、隙間に余裕がなく、馬群がみんな外に向かったことで渋滞が発生するんじゃないかと。その通りになったということでしょ。

 

<菊池> そうですね。

 

<京介> ここまで馬場が荒れれば、オープン馬でも多少のブレは起きるし、このぐらいの挙動は毎年あるんだよ。不利が起きるほど他馬と近づいてないだけで。だけど、今年は「外の良いルートはここから向こう側」とハッキリ見えていたし、おそらく福永騎手もみんなにそう教えたのかな?そのルートを奪いに行くように接近しながら馬群が進んだから、ちょっと変な進み方をした時のマージンがなかったってことだね。

 

<菊池> では、上位馬を振り返りましょう。

 

ガリバルディ

 

<菊池> 京介さん、穴推奨は別の馬でしたが、この馬が本命でしたね。

 

<京介> いや、ガリバルディ推奨でも良かったんだけど、多少10倍切るし穴じゃないよなと何となく考えたんだよ。それとタガノエトワール推奨の方が破壊力はあるかな?と思って。だけど下記で説明するような、良化気配は確かに感じていたんだよ。

 

<菊池> 今回は追い切りも好タイムを出していました。

 

<京介> そう。タイムとしては栗東CW1番時計だとか全然そういう水準じゃなかったんだけど、オープンに上がってからの3戦は標準程度の時計すら出せず、明確に低調だった馬なんだよね。それが標準やや良しぐらいの水準に上げてきていた、だったら良くなっているんじゃないの、と言う考えだね。

 

<菊池> オープンに昇級してからは足踏みが続いていましたが、ここで勝つまで至ったのはどうしてでしょう。

 

<京介> 3連勝で一気にオープンに駆け上がれた馬だから、頭打ちになると期待しにくいタイプじゃないか、とどうしても負けた時の体たらくを見ると思いがちだけど…。けど本質的には、本当に良くない状態で使い始めたためにパフォーマンスが本当でなく、世間は連敗で見捨ててしまったけれども、実は上積みが効く要因があったってことじゃないかな。

 

<菊池> 藤原英厩舎は今時のリーディング上位厩舎では珍しく、叩き台の競馬を堂々としますね。

 

<京介> そう。藤原英昭厩舎所属馬は、そういう捨てレースでのひと叩き、捨てシーズンからの大復活がかなり目につくよね。ざっと調べたら、藤原英昭厩舎って結構日本人騎手で重賞を勝っている。デムーロ・ルメール騎手とはかなり懇意で勝ち星も多いけど、その2人以外での外国人騎手になると、扱いが意外と悪い。アッゼニ、ヴェロン、バルジュ騎手から日本人騎手に切り替えての激走はかなりあるんだよ。やっぱり、馬の状態が思わしくない時に乗せて試しているんじゃないかと言う印象を受けるね。

 

<菊池> それに加えて福永騎手だったことも。調教でもよく乗りますし、調教師の信頼が厚いジョッキーの一人です。

 

<京介> 今回は日本で全く結果が出なかったデュプレシス騎手から、中京で絶好調だった福永騎手に替わって激走したけれども、今回は背景に「馬の体調が良化していた」タイミングと重なる。外国人で探り探りのお試し→日本人に替えての勝負の典型例だったんじゃないかな。

 

<菊池> さて、この後は当然サマーマイルシリーズを主役として歩むこととなりますね。

 

<京介> でも例年、中京記念勝ち馬は関屋記念で厳しい傾向が出ている。毎年騙されている人も多くいるはずだし、すぐに主役として飛びつくムードになるものなのかな?

 

<菊池> ディープインパクト産駒だというのは、結構大きなポイントだと思います。

 

<京介> 昨年の勝ち馬スマートオリオンは、関屋記念で5.9倍の4番人気だった。それよりはちょっと人気が落ちるんじゃないかと思うけどね。

 

<菊池> 例年の中京記念勝ち馬よりは、関屋記念でも見込みがあるんじゃないか?と思います。

 

<京介> それは結構同感なんだけどね。G1の本番で勝負して勝ちきれる藤原英昭厩舎が、サマーマイルシリーズで連勝できるよう、じっくり体調を整えてきた。そのために捨てシーズンを作っていたということがポイントかも知れない。

 

 

ピークトラム

 

<菊池> 小牧騎手の騎乗としては満点だったと思います。馬の仕上がりも問題なかったでしょう。個人的には1週前・2週前の内容からこれまでより攻めてきたと思っています。

 

<京介> いやー、そこは反省。自分の調教診断は映像主義のところあるから、評価が直前週寄りになってしまうんだけど、ああいったただ流しただけの追い切りだったら、過去の分も見るべきだった。確かに菊池くんが言う通り、2週前からいい時計を続けて出していたね。

 

<菊池> イメージ以上に気性の激しいところがあるからなんでしょうね。直前だけは軽めに留めたというのは。

 

<京介> でもハンデ戦で点数を増やしたくなかったから、追い切りでほぼ評価無しのこの馬を下げてしまったよ。当日の馬場状態も大いにプラスだったよね。走破タイムで言えば、前走の谷川岳Sとほぼ同等。前走の勝ち時計より速いと思っていたからなあ。この水準なら十分守備範囲ど真ん中だよ。

 

<菊池> ゴール50m前くらいでしょうか、左に大きくヨレていますね。そこで後ろから伸びてきていたダンスアミーガに接触し、小牧騎手も一瞬、追うのをやめていました。「叩いたら馬が怒った」とコメントしていたようですね。

 

<京介> これはコメントのまとめ方が難しかったろうなあ。感触と感性の世界だから…。実際のところ、レースリプレイを見てわかるのは、一度右手前で抜け出してから問題の場面で左手前にフッと切り替えて右鞭を入れた瞬間だったということ。最後に追い負けまいと馬と呼吸を合わせて、小牧騎手は下を見て姿勢を正して追っている時の斜行だから、小牧騎手は「かなりの急角度で」ヨレていると気付いてなかったかも。右鞭を連打していて修正作業をしていないしね。

 

<菊池> 手前替えとムチを入れたタイミングが重なってしまったということでしたか。これは不運。さて、次は関屋記念になると思いますが、いかがでしょうか。

 

<京介> いやー、関屋記念はまず無理でしょ。夏場の新潟で高速野芝、1分32秒台必至。年によっては1分31秒台、あるいは上がり32秒台も余裕であり得る条件だから。この馬はトモの厚さがなくて、緩急のメリハリがつくレース展開も苦手な方だから。

 

 

ケントオー

 

<菊池> この馬も引き続き好調だったようですね。

 

<京介> 前回がかなり悪い馬場でのレースを制して、ダメージが残らないか心配だったけれども、好調持続の方がまさった感じだね。

 

<菊池> 最後に遅れて追い込んできました。序盤、もう少し位置を取れていれば結果は違ったでしょうね。

 

<京介> そこはレース経験の差かな。不良馬場で脚を溜める競馬で頑張った馬だから、序盤の反応遅れがどうしても出てしまった。それにこの馬、2勝目の1000万勝ちから、勝ったレースは全て内枠。半端に外の枠を引くとか、あるいは今回のような外差し有利状況で「長く脚を使う」と言うのは苦手。腹を括って終いに徹した今回の乗り方は、最大限持ち味を引き出したものだと思う。

 

<菊池> 関屋記念、あるいは京成杯オータムハンデだと、どちらが良いでしょう。

 

<京介> これまで話した理由から、ワンチャンスあるなら京成杯オータムハンデかな。

 

その他

 

<菊池> 1番人気のダッシングブレイズは10着に敗れました。ちょっと何だかなぁ、というレースでしたね。

 

<京介> まず直線最初の不利、マイネルアウラートがバッチンを食らった時に真後ろで壁になっていたし、最後ゴール前のピークトラムの斜行でも、スマートオリオンの左後ろで影響していた。こんなに直線でゴツンゴツンとしていたら、そりゃ競馬にならないよ。

 

<菊池> 後出しジャンケンのような展開でしたから、そもそも真っ直ぐ追えた距離が短いというのは論外ですね。

 

<京介> だけど総合的に見たら、「何でそんな場所で運んでるの?」と言う騎手の勘の悪さを指摘せざるを得ない。バカンス明けのルメール騎手、今週はセンスが良くなかったんじゃないのか、とね。

 

<菊池> そうそう。枠なりの隊列で直線に向いてしまっているので、まずは4枠8番を悔やみたくもなりますが、もう少し道中で工夫する縁はあったんじゃないかと。

 

<京介> だけど騎手のせいばかりにはできない。今年この馬が人気したのは、荒れ馬場になって非サンデー有利の傾向があるレースで、唯一の父ノーザンダンサー系。おまけに血統図に一切サンデーがない馬なのに、オープンで足りる力があるから…ということでしょ。

 

<菊池> そこは大きいと思います。

 

<京介> でも今日の傾向からすると、「やっぱりサンデーは必要じゃねーか!」と言う印象を持ってしまうね。どうもこの馬は、混戦の時に発揮する加速スピードが足りてないわ。馬体は本当に良いんだけどなあ。

 

<菊池> トウショウドラフタは、自分の競馬をさせてもらえませんでしたね。田辺騎手は早々に外に出すのを諦めたかのようでした。

 

<京介> うーん。結果論だけど、この日もう1鞍乗って感触を確かめたかったよね。田辺騎手は多分、馬群の内からいいラインを通って出し抜こうと思っていたはず。ファルコンS勝利があるから、荒れ馬場でも他より我慢できると踏んでいたのかな?けど、馬場の外の有利は田辺騎手が考えている以上だったと。

 

<菊池> タガノエスプレッソは好枠を生かせず15着と大敗しました。やはり綺麗な馬場の方が良いのではないでしょうか。

 

<京介> でも追い通しで15着じゃなく、馬場の外を回していざ追い出そうとするとおかしくなって、デムーロ騎手もラスト100mぐらいは不利もないのに追うのを止めていた。僅差のハンデ戦だし、着順的に大敗したのは追ってなかったせい。だけど、直線の序盤ぐらいで根性の限界点が来てしまうようなら、今後もハンデ戦のタフな競馬には向かないかもね。

 

 

<教訓まとめ>

 

・エアレーション作業もあって雨に祟られる週もあり、やはり開催最終日ともなれば馬場もかなり荒れてくる。超高速決着を予想してもなかなかそうはなりにくいレースだったか。昨年今年と133秒台半ばで決着したので、良い天気で迎えられたとしても、この水準だろうと決めてかかった方がいいかも。

 

夏場好調の勢いを大事にしたい。マイルに変わってからの5年間で、前走OP1着馬は2012年に3頭、2015年に1頭、そして今年3頭出走したが、必ずどれか1頭以上が好走している。前走準オープン勝ち馬だと案外なので、それも注意。

 

馬場が悪い時も良い時も、馬格のある馬が活躍していて、小柄な馬が裏目を引いている。480kg以上と以下とでは成績が段違い。大トビでパワーがある大型馬が圧倒的に有利で、逆にそれ以下の馬では厳しい。今回も、モロに不利を受けたり、馬場の最内あるいは超大外など、馬群で揉まれるのを避けていたのは小さな馬。馬群の中を攻めて行けて、後半惰性に乗れるのは500kgの大型馬だった。やはり荒れ馬場重賞なので、骨が太めでガッチリしたタイプの方が有利。

 

 

<次走巻き返し警戒馬>

 

<京介>

・タガノエトワール

…もう一度推奨。馬体は間違いなく良かった。スタートが内の奇数枠、道中馬群の中では中団内の3列目、直線通った場所が馬場の2分所。ずっと馬場の悪い所から出られずじまいだったが、直線3着あるかと言う勢いで伸びてきた。内外差の不利が大きい結果で、復調気配は明らか。次走どこを使うかわからないが、高速馬場で直線平坦の小倉や新潟で、スピード勝負になるのは歓迎。叩き3戦目でもっと良くなる。

 

<菊池>

・カレンケカリーナ

…比較的馬場の良いところを通った利はあったが、最後まで脚は続いていた。状態もそこまで戻っていないながら、同斤量の牝馬と比べて大差ない結果。新潟で展開が向くレースがあれば面白そう。早々に舌を越してしまっていたので、矯正馬具があればなお良し。

 

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<菊池> では、今回はここまでです。今週はアイビスサマーダッシュ&クイーンSを展望していきましょう。



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