金子京介&菊池グリグリの週末レース展望

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京介・菊池グリグリの「宝塚記念回顧!」
2016/06/28 20:41:00
テーマ: 重賞回顧
JRDB関東パドック班・金子京介と、競馬大予言の主軸ライターであり競馬データ分析家の菊池グリグリがお届けする、中央競馬の重賞回顧。  
週末の重賞展望トークの振り返り、レース分析、次走注目馬を盛り込んだ濃密な回顧対談!
『競馬大予言』で連載中、「金子京介・菊池グリグリの重賞三行回顧」の完全版です。


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京介・菊池グリグリの「宝塚記念回顧!」

 

<菊池> 上半期最後のG1、宝塚記念が終わりました。今回も回顧していきましょう。

 

宝塚記念回顧

 

<天候・馬場について>

 

<菊池> 週中から雨の心配が絶えない週でした。金曜日時点での阪神は芝・ダともに不良の発表でしたね。

 

<京介> しかもその時はまだ雨が降っていたっていうね。

 

<菊池> いくらか水が引いてか、土曜日は芝が重馬場でスタートしました。

 

<京介> それでも回復傾向は見られず、相当に重たい馬場だったよね。土曜日阪神メインのグリーンSは、昨年に続きまた今年もレース上がり3F377と、とんでもないバテ合い。ここまでは昨年とほとんど同じ流れだったと言えそう。

 

<菊池> 日曜日は好天、気温も上がりまして回復傾向に向かいました。とは言え、開催最終日でしたし前日が重馬場での競馬だったので回復したとは言え、かなりタフな馬場でしたね。

 

<京介> 実際回復していたと言えるものなのかどうか…。いや、それでも数字を比較すると土曜日よりも日曜日の方が、確かに時計は速くなってはいるのか。

 

<菊池> 一応、土曜日よりは時計も出る馬場状態、というだけでかなり悪い状態でしたよね。

 

<京介> 全体に騎手が適切なペース判断を下すのが難しかったようで、1日通して前に行った先行馬がバテながらも残ってしまう決着が多かった。前に行って残せたのは、重馬場得意なスタミナタイプっぽかったけれども、中団以降の位置で追走に苦心して、もうどうにもならん、という止まり方をした馬がどのレースでも多かったね。控えて脚を溜めたからといって、先行馬より確実に速い脚を使えるわけではない状況だったと。

 

<菊池> 含水率が改善した、というだけで“良化”という言葉を使うには適切じゃない感じですよね。

 

<京介> おそらくは、レース直前までは、「乾きつつある中で前が止まりづらい馬場」というイメージがどの騎手にもあったと思う。これはラブリーデイが勝った昨年の宝塚記念の日もそういう傾向だったし、その記憶があった騎手がいたかどうかはさておき、「果敢に・強気に行かないと」という気持ちは、やはり結構な騎手が持っていたようだね。

 

 

<パドックについて>

 

<京介> どの馬も仕上がりが素晴らしかったね。叩き2戦目・3戦目の馬が多いから、順調に来れたのならローテーションには確かに猶予がある。どの馬もしっかり緊張して歩けていたし、皮膚薄く出てくる馬も多かった。

 

<菊池> 見た目には素晴らしいパドックでしたね。

 

<京介> フェイムゲームやヒットザターゲット、ヤマカツエースですら仕上がりは良かったと思うよ。自分の見立てでは、次にG3に出ても勝負にならなさそうだったのは、タッチングスピーチぐらいだったんじゃないかと。

 

 

<レース展開について>

 

<京介> 昨年はファンファーレが鳴り終わり歓声が静まってから、ゴールドシップが覆面をつけての先入れ。あれだけ入念にゲート入りを進めても出遅れる馬がいるんだから、阪神2200mの引き込み線スタートというのは、雰囲気を落ち着けづらい場所なのかなあと思うんだけど。

 

<菊池> あの地点を陣取って見ている人もいるであろう人気のポイントでしょうからね。

 

<京介> 今年も似たような枠入れだったね。まずファンファーレが鳴り終わるまで、奇数各馬はゲート前3mぐらいで「待て」をして、5~6頭ほどが同時にサッと入る。大事なドゥラメンテは、映像を見る限りはおそらく奇数番の最後入れにしてもらっていた。

 

<菊池> 昨年のようなアクシデントがなくて何よりでした。

 

<京介> そしてそのドゥラメンテの後、順番にではなく偶数枠が一斉にゲートに入って、残りヤマカツエースを残して30秒。ちょっとヤマカツエースは渋ったのか慎重だったけど、最初のフェイムゲームが入ってから45秒ほどのスタートだった。昨年のゲート入りと比べて、格段に速くなったよなあと感じるね。

 

<菊池> 注目されたドゥラメンテがあまり良いスタートではありませんでした。

 

<京介> 自分はドゥラメンテが遅かったというより、これはホント周りが好スタートを決めたような感じに見えるけどね。

 

<菊池> そうですかね。

 

<京介> キタサンブラックとそう変わらないスタートの馬が8頭ぐらいいたから。でもまあ、それでも遅いか。デムーロ騎手はゲートが開いてから手綱を抑えていた様子に見えるし、作戦としてダービーのような積極策ではなく、展開や流れを読んでの待機策だったように感じたね。

 

<菊池> 内でフェイムゲームも出遅れ気味。その他は概ね揃ったスタートでしたね。

 

<京介> フェイムゲームは仕方ない。腰がかなり悪い馬だから。それとこれだけ大半の馬が好スタートだと、外枠の馬は序盤どうしても劣勢になってしまうね。馬場がここまで悪くなくて高速状況だったら、相当な不利をこうむる所だったと思う。

 

<菊池> 長いホームストレッチでの先行争いですが、内からはキタサンブラック。その他ではワンアンドオンリーが主張して前へ行きました。アンビシャスも前につけようと内からジワジワと挽回していきましたね。

 

<京介> アンビシャスは、ゲート直後はキタサンブラックと半馬身以内の態勢だったよね。元来出遅れが気になる馬なのに、この本番で集中しているのなら、陣営としても前付けの作戦だったんでしょう。

 

<菊池> ワンアンドオンリー田辺騎手も最初から決めていた、という感じの先行策でした。

 

<京介> それにワンアンドオンリーも結構速いけど、4~6枠の馬も揃って速い。カレンミロティックのT.ベリー騎手にはもうちょっと行けよ!と思うけど、サトノノブレスが隊列不利と見たのか、スタンド前半ばから追っ付けて行ってたね。

 

<菊池> 中~外からはカレンミロティックに、トーホウジャッカル&サトノノブレスの6枠2頭。7・8枠は全馬後ろの列に回っていましたね。

 

<京介> ゲートが普通かやや悪いぐらいの馬ばかりだったしね。だけど、最後入れのヤマカツエースがどうもならん感じなのはどうだったんだろう。この馬も早捲りでペースを上げる要因として見込んでいたし、重馬場・悪い馬場実績がある馬なんだけど…。ノメって気が抜けたような追走だったね。

 

<菊池> ゴール板の手前では概ね先行争いに決着がついて、キタサンブラックが先頭、そしてワンアンドオンリーが2番手。3番手は外にトーホウジャッカル、内にアンビシャスという態勢で2コーナーへ入っていきました。

 

<京介> 馬場を考えればまあ前半2F3F236347というのは速いけども、ほぼコーナーを含まない、しかもG1級のレースで、頭数も揃ったからこそだね。重賞複数勝ち馬が出揃ってテンに争うなら、まま過去にも十分あり得たペース。例年なら出遅れた78枠の馬が、スタンド前のストレートで挽回してやってくるんだけど、その余裕がないぐらいのペースだった。映像を見ていても、確実に速いな、と思わせる流れだったね。

 

<菊池> その後ろの列に内からシュヴァルグラン、カレンミロティック、サトノノブレスと続いて、このあたりまでが先行グループですね。

 

<京介> そうなんだよね。シュヴァルグランは先行争いに数えられるぐらいの位置取りで進んでいた。福永騎手もある程度前じゃないと、と思っていたんだろう。カレンミロティックの横っていうのは凄いな。前走そうできなかったのかね。

 

<菊池> その後に、ラブリーデイ、ラストインパクトがいて、その外にマリアライトがいました。

 

<京介> レース後の談話からして、マリアライトの蛯名騎手は隊列不利だったところから確実に急がせてこのポジションに押し上げてきている。それでもまあ、よっぽど重馬場適性がないと苦しい押し上げじゃあなかったかなあ。

 

<菊池> ドゥラメンテはそのもう一列後ろでした。

 

<京介> デムーロ騎手はずっと手綱を抑えたままで、序盤で乱れた個所はない。ただ、最初控えたのにずっと馬群の中から接近しようとしてたのは不満があるね。馬場の外に出してもそう伸びる状況ではないというイメージだったのかな。

 

<菊池> 前半1000m通過は59.1秒。見た目より流れていて驚きましたが、この馬場を考えれば速い流れでしたよね。

 

<京介> テンに速く入ったとはいえ、コーナーでキタサンブラックが緩めなかったんだよね。武豊騎手は、外から来られたのならさらに制してやるという気概で、強気に行ったということだ。

 

<菊池> そうですね。小細工なしで、真っ向勝負を仕掛けた逃げだったと振り返れますね。

 

<京介> ワンアンドオンリーの田辺騎手は、2コーナーから向正面で、仕掛け所でもないのに追っ付けている。結局キタサンブラックに並べてないじゃないか、と思われるけど、被せられたくないキタサンブラックが隣の馬の動きを見て抵抗し続けていた、と見るのが自然かな。一杯一杯の追走だったけど、ワンアンドオンリーはペース激化の要因となっていたわけだ。田辺騎手は戦前コメント通りに戦いに行ったってことだね。

 

<菊池> そのペースを裏付けるように、3コーナーに差し掛かる頃にはキタサンブラックをマークしていた2~3番手の馬たちの鞍上が一斉に手を動かしていました。

 

<京介> コーナー途中で、ワンアンドオンリーが垂れたというより、キタサンブラックが2番手以下を引き離すスパート。そしてトーホウジャッカルとワンアンドオンリーが後退。その外をサトノノブレスが仕掛けて動いて、さらにこれを楽に交わすようにラブリーデイが捲った。

 

<菊池> 代わって、その後ろの3列目からラブリーデイ・サトノノブレスが浮上。そして、マリアライトも外から。ドゥラメンテも外に出して徐々に位置を上げていくのが映っていますね。

 

<京介> ワンアンドオンリーとキタサンブラックの差がグッと開いた3コーナーの入口が、どの馬にとっても仕掛け所になっているね。このコーナー途中で後退してたトーホウジャッカルが躓いてしまう。それと同時に、ラチ沿いのアンビシャスの手応えもイマイチで、ワンアンドオンリーも垂れてくるし、キタサンブラックから離され始めた集団の内目の馬は、いかにも不運が見える感じ。

 

<菊池> シュヴァルグランあたりは、目の前がアンビシャスで左前方にワンアンドオンリーという、絶望的な進路の無さ。

 

<京介> ドゥラメンテの方は、直線入口に入るまではまだ馬群の中でラチから3頭分がせいぜいでしょう。視界にはラストインパクトとステファノスが塞いでいるし、前も左も馬の壁だらけだったと思う。

 

<菊池> 4コーナーでは、キタサンブラックをマークしていた好位勢が軒並み脱落して、ラブリーデイが2番手へ。そして、早めに仕掛けたマリアライトもムチを入れながら3番手の外まで押し上げてきていました。

 

<京介> ラブリーデイの抜群の手応えは、これにやられた!と思わせるぐらいだったよね。だけど追っ付け通しだったマリアライトが、あんな悪い手応えに見えたのに、その真横からジリジリと接近してる。そして完全に後手を踏んだように見えたドゥラメンテは、マリアライトの後ろの進路が空き、サトノクラウンに触れながらもやっと追い出せた。ここから!と言う様子だね。

 

<菊池> 内でいっぱいに粘り込むキタサンブラックに、迫るラブリーデイは坂で脚色が鈍って突き放されてしまいます。その外から迫ったのがマリアライト。そして、前の脚が鈍った分で、ようやくドゥラメンテも追いついてきました。

 

<京介> キタサンブラックがまだ止まらないんだから、ホント驚くよなあ。

 

<菊池> ゴール前は3頭が横一戦。キタサンブラックが一杯になった分で、最後の最後にマリアライトが浮上、ドゥラメンテはクビ差まで迫るのが精一杯。

 

<京介> この最後ゴール前のシーンは、上手く惰性が付いたかどうかの差だね。ドゥラメンテは、記録上では上がり最速なんだけど、直線で馬群がガバッと開いてバラけるまで追い出せてない。確かにこれは勿体ない2着だった。

 

<菊池> 着差も着差だけに、ですよね。

 

<京介> けど道中の仕掛けやフットワークは、一番見事な競馬だったのはラブリーデイだったと思う。マリアライトは食らいつき食い下がり、最後は馬の根性(+こういう馬場の適性の差)で、という脚の続き方だったね。

 

 

<結果を受けて…>

 

<菊池> 勝ち時計は2分12秒8。個人的には、なんというか、まずはこの展開でクビ・ハナ差の3着にキタサンブラックが粘ったことに対して、「強い」という感想が一つ目になってしまいました。

 

<京介> 自分は強い馬だけども展開が厳しいから不利でしょ、と予想していて、その通りになってまずまず満足してる。けどもやっぱり改めて強かった、そう言わざるを得ないよね。これは強いラップだったわ。

 

<菊池> かなりタフな競馬になって、上位3頭以外は着差がつきましたね。

 

<京介> こういう馬場状態はどうしても着差が付きやすい。流れに乗る乗れない、リズム良く走れるかどうかで1秒ぐらいは余裕で変わってしまう馬場だから。決して力差がそのまま出た、とは言うべきではないよね。

 

<菊池> では、上位馬を振り返りましょう。

 

 

マリアライト

 

<菊池> やりました!ナイス穴推奨!

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<京介> いやあ、ホント1着だとは思わなかったよ。キタサンブラックが展開不利、ドゥラメンテは若干の騎乗ミスやら、いろいろと他馬から運をもらってのものだと思う。ホント1着まで来るとはなあ。

 

<菊池> でしたね。上位争いのチャンスは十分!と、ローテ込みで高く評価していましたが勝つまでは。お見事でした。

 

<京介> だいたい久保田貴士厩舎のランクが黄色からさらに落ちていたし、土曜日に障害重賞のアロヒラニ・函館のバンズーム・準オープンのラストダンサーらがみんな見せ場なく負けたから、ちょっと自信なくしてたんだよ。ものすごい勝負週だと思っていたのに。

 

<菊池> 最後の最後に一番大きなところが実ったと。

 

<京介> だけど結果を終えてみて改めて、マリアライトはスピード足らずのスタミナ特化タイプと思わせるね。1着数>2着数の馬で、条件が合わず負ける時は2着ではなく3着ばかり、牡馬とやり合える馬なのにだいたいが出走馬中最低馬体重。ディープ産駒の牝馬なのに、結局芝1800以下の良馬場で全く好走してない履歴も面白い。

 

<菊池> そういうことですね。僕はやっぱり母父エルコンドルパサーって偉大だな、という結論ですが。

 

<京介> それも確かにそうだね。ともかく、この馬と同じような性質なのに、ディープの細い牝馬だからと、マイル近辺ばかり使われて出世できずにいる馬が、他にいるかもしれないね。

 

<菊池> 本当はスタミナ勝負でこそ、というタイプの馬が、ってことですか。さて、秋はどう歩むでしょうね。

 

 

<京介> 今後も引き続き、安定した成績は望みにくく、G1でツボにハマればと言うタイプのままだと思う。瞬発力ではどうしたって見劣るし馬力がないし、G1を勝った分G2以下では斤量を背負わされるのもキツイ。シーズン3戦と決めて、上手い具合に使えるかってところだね。まずは今期の下半期をどうするのか。エリザベス女王杯連覇を狙うと思うけど、ピークをジャパンカップに合わせたりするのかな。

 

<菊池> 昨年と同じく、オールカマーあたりからエリザベス女王杯から有馬記念というローテが良いでしょうね。あるいはオールカマーをパスして天皇賞(秋)あたりとするのか。いずれにせよ、早くから宝塚記念を目標に、ブレないローテで歩んで最高の結果を得た陣営に大拍手!です。

 

 

 

ドゥラメンテ

 

<京介> パドックはちょっと寂しいのか、と思えるぐらいビシッとした仕上がりだったね。あの歩く気配を落ち着いていたのか、気を抜いてとぼとぼ歩いてたとするかは、判断が分かれるところだけれども、この馬はもともとパドックに出るまでとぼける気性がある賢いタイプ。

 

<菊池> 中山記念には18kg増の502kgで出てきて今回が498kg。背丈も伸びて、このくらいの数字がベストに近いということですね。

 

<京介> 返し馬に出る時には気合が乗っていたし問題なかったんじゃないかな。ちょっとハミ掛かりを気にしていたところがあったかも、ぐらい。

 

<菊池> 懸念される声もあった道悪ですが、結果として2着だったものの、無事にこなせたという見方で良いでしょうね。

 

<京介> むしろそれ以上。自分としては思った通り、重馬場は抜群に上手い方だったと思うよ。他よりも体力が単純に図抜けてることもあるけど、直線のグリップ力は他よりも段違いだった。並みの重適性だったらあの直線でラブリーデイを交わせないはず。

 

<菊池> ただし、やはり馬場もレース内容も堪えたか、レース後には異常歩様を見せてデムーロ騎手はすぐに下馬しましたね。

 

<京介> やっぱりタフな競馬をしたためか、この馬場の悪影響もあったのか、デムーロ騎手には目に涙が…。

 

<菊池> ハ行ということで、程度が軽かったのは幸いでした。

 

<京介> 栗東トレセンの診療所での検査では、球節下面及び繋裏面の複数の靭帯・腱に内出血および炎症、とのこと。完治しにくい箇所でもあるし、経過が思わしくなければ…うーん。少なくても凱旋門賞挑戦はもう取り下げているし、秋の予定も現時点では考えにくいとのこと。

 

<菊池> 残念ですね。今年の秋から海外レースの馬券発売も行われる予定ですから、JRAとしてもドゥラメンテがここを勝って凱旋門賞に挑戦してくれるのが理想だったと思うのですが。

 

<京介> 海外遠征後の宝塚記念って、ローテーションも競馬自体もタフだから、どうしても毎年こういう話が付いて回るよね。無事であることを切に望みます。

 

<菊池> また元気な姿を見せてもらいたいですね。

 

 

キタサンブラック

 

<菊池> 今回は12kg増でした。

 

<京介> いやそれでも、映像でアバラが浮いてるのを確認できたぐらいだし、正直言うとこれは良かったんじゃないか、と思うんだよ。

 

<菊池> 結果も含めて考えれば、この短期間にも成長を遂げていたと捉えられそうですね。

 

<京介> だけどダービーの時もあのローテーションで大幅増、しかもパドックでは抜群に良く見せた。タフな競馬を繰り返しながらも、飼い葉食いが旺盛で健康。そういった頑健さが、虚弱なディープ系にない強みなのかもしれないね。

 

<菊池> ディープインパクトと全兄弟でもブラックタイドは馬格に恵まれていました。

 

<京介> 今回敗れた原因は、どう考えても他馬のマークの厳しさでしょ。ハナぐらいの差だったドゥラメンテよりも内容の濃いレースをしていたのはこちら。それは万人が認めるところ。事前に想定も付くしね。むしろスカッと仕上がった天皇賞春からさらに体が減っていたら、それこそ直線入口でバテてもおかしくなかったんじゃないかな。

 

<菊池> そうですね。あの内容でタイム差なしの3着ということには、改めて脱帽モノです。

 

<京介> 秋のレース選択が難しい所だけれども…。どうだろう、無難ならば京都大賞典からジャパンカップ、と言う流れだろうね。

 

 

その他

 

<菊池> ラブリーデイは4着。馬も好調だったと思いますが、先週も好調だったルメール騎手、ほぼ完璧な競馬でしたね。

 

<京介> 馬場が本当の良馬場だったら、あの展開でラブリーデイが勝ってたわ。昨年とは違う一面を見せた、と言うのは認めてもいいと思う。それに、レース結果が4着続きだけども、全然スランプの4着ではない、と言うのは主張したいね。

 

<菊池> アンビシャスは大きく敗れましたね。予定外のローテで急仕上げだった分や、陣営もそこまで自信を持っていなかったというコメントもありましたが。

 

<京介> 大阪杯で強敵相手にいい勝ち方をした後、結構早めに宝塚を目指すと表明したと思うんだけどね。パドックの感じでは、急仕上げだったとは思わない。むしろリフレッシュ出来ていい造りだったんじゃないかと思うぐらいだし。

 

<菊池> それにしてもスタミナ戦になりすぎたことも辛かったですね。

 

<京介> そうだね。想定外なのはこの馬場だったかなあ。タフすぎる状況になったから、「レース間隔が開きすぎた」ことが仇として出たと思う。

 

<菊池> 距離そのものは展開次第で十分にこなせると思うんですけどね。他にも色々な要素が重なった結果だと思います。

 

<京介> それと実際のところ、この日の阪神は内差し・インベタは効く馬場だったの?そうじゃないなら、「脚を溜めにくい」「泥を被る」馬場がこの馬の気の悪さを助長させた可能性の方が高いかもね。

 

<菊池> 全体として、かなりタフな競馬になっただけに、各馬にダメージが大きそうですね。この宝塚記念が尾を引いて、世代レベルの高さも相まって秋は3歳が活躍しまくり、なんて流れも。ある!

 

<京介> 3歳馬のうち、誰が出てくれるのか、というのも気になるけどね。とかくこういう特殊な馬場だと、「レースをまるでやってないじゃない」という負け方をした馬が、意外と秋にも疲労が残ってしまって…なんてことが良く起こる。それは今年も気にしておきたいね。

 

 

<教訓まとめ>

 

・今年はフルゲートに近い頭数で、不良に近い悪馬場。レースラップも厳しく、3コーナー過ぎからバテる馬が複数出て、勝負所で渋滞することも多かった。内枠の差し馬は、不利の大きい流れになったことは間違いない。

 

・外枠の活躍が目立つ宝塚記念だが、今年は直線内と直線外との明暗がかなり大きく分かれた。少頭数よりも、むしろ多頭数でこそ外枠を狙うべきレース。

 

・昨年から1着賞金が13200万から15000万に増額されたが、その効果は大きい。ここ2年ともにフルゲートに近い頭数が出揃う。「タフなレース」になることは今後も確実。

 

ファン投票1位の馬が毎年強いレースだが、今年対象のキタサンブラックは今年も馬券圏内を守った。注目を集めてしまう不利はあるものの、一番強い内容を見せてくれる、と言う面はあるかもしれない。バッサリ外すというのは良くないのかも?

 

 

<次走巻き返し警戒馬>

 

 

<京介>

 

・シュヴァルグラン

…追い切り内容も抜群、レースでもこの馬にしては行き脚がついていた。しかしラチ沿いを進んでいて馬群も密集してたため、直線までバテたワンアンドオンリーとアンビシャスを避けることができず、完全に内で詰まってしまった。完全に脚を余した内容。レースはともかくとして、余力を残して秋競馬に向かえるのをポジティブに考えるべきか。

 

<菊池>

 

・トーホウジャッカル

…厳しい競馬で大敗したが、元々が高速馬場の菊花賞をレコードで勝った馬だけに馬場はかなり堪えた様子。ほぼ毎年、高速馬場で施行される京都大賞典なら面白そう。

 

・アンビシャス

…今回は実質の距離よりもタフネスを問われる競馬になり、経験不足を露呈した格好。ラジオNIKKEI賞・中山記念・大阪杯と小回り重賞で一瞬のキレを活かす競馬こそ本懐というタイプなので、スローになりやすい有馬記念は距離不安で敬遠されるようなら面白いかも。

 

~~~

 

<菊池> では、今回はここまでです。今週はラジオNIKKEI賞とCBC賞を展望していきましょう。

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