金子京介&菊池グリグリの週末レース展望

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京介・菊池グリグリの「日本ダービー回顧!」
お礼1
2016/05/31 21:37:00
テーマ: 重賞回顧
JRDB関東パドック班・金子京介と、競馬大予言の主軸ライターであり競馬データ分析家の菊池グリグリがお届けする、中央競馬の重賞回顧。  
週末の重賞展望トークの振り返り、レース分析、次走注目馬を盛り込んだ濃密な回顧対談!
『競馬大予言』で連載中、「金子京介・菊池グリグリの重賞三行回顧」の完全版です。

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新感覚の競馬新聞・『競馬チェック』については、こちらから

京介・菊池グリグリの「日本ダービー回顧!」

 

<菊池> 2013年産、6913頭の頂点を決める一戦、日本ダービーが終わりました。皆様お疲れ様でした。今回はこちらから回顧していきましょう。

 

日本ダービー回顧


※レース週の木曜日に行っている展望トークはコチラ 


<天候・馬場について>

 

<菊池> 府中市は金曜日が未明からお昼頃までに雨がありました。その後、晴れたもののあまり気温が上がらなかったんですよね。

 

<京介> 府中も金曜日のうちに晴れたのか。それでもすぐ乾くほどの様子ではなかったようで。

 

<菊池> 気温が上がらなかったですからね。結果として、芝は良発表でしたがダートは稍重で土曜日の競馬がスタートしました。

 

<京介> 結果、ダートは土曜終わりまでやや重発表のままで、時計の速い決着が続いていたね。だけど、芝は渋った様子があるのかと思いきや、そうでもなく。500万下条件のマイルで133秒台が出るなら、やはり速い部類だったし、もう影響はないなと思っていたよ。

 

<菊池> 土曜日もそこまで気温が上がりませんでしたよね。

 

<京介> 天気予報では晴れの発表だったけど、薄い雲が広がっていて日差しが遮られていたんだよ。昼過ぎでもちょっと薄暗さがあったような。あれでも気象用語だと、曇りではなく晴れというのかな?強い風も出ていなかったし、早く乾燥するような気候ではなかったんだよね。

 

<菊池> Tシャツだと肌寒いかも?くらいの気温でした。

 

<京介> 日差しがガンガン来てる今の季節だと、ああいう天候は現場作業する側だと助かるな~という感じ。

 

<菊池> Cコース1週目でした、先週の馬場傾向を振り返っていただけますでしょうか。

 

<京介> 土日を通して芝はやや速め。土曜日はやや先行有利で外差しが決まらず、日曜日は明らかに差し馬優勢に傾いた。だけども、これは土曜日がスローの直線3F瞬発力勝負ばかりで、日曜日は縦長展開や中盤揺さぶりのある展開が多かったためだと思う。

 

<菊池> ダービーdayでお客さんも多いですから、騎手にも「やってやろう」という気持ちがあったんでしょうね。

 

<京介> 芝の質自体は変わっていないんだけど、騎手が土曜日の結果を受けて対策した、あるいは騎手が相当に豪華になったから、流れの隙を見て仕掛ける動きがどのレースでもあったということかな。

 

<菊池> 後者が主な要因だと思います。

 

<京介> おそらく重賞の裏開催の日だったり、少頭数の番組だったりすると、ペースが落ち着きがちで内有利が復活する、ぐらいの内外の差だと思う。そして芝の見た目は、2階席ぐらいだと内側の荒れ具合があまりわからないぐらい、芝丈は長い。だけど結構上の階、5階ぐらいから覗くと内ラチ2頭分はかなり掘れて、色が変わっているなと直線でもハッキリわかるぐらいだね。とは言え、芝が完全にえぐれて土が見えるわけではなく、野芝がちゃんと張っているわけだけども。

 

<菊池> 見た目に荒れて見えても、今の芝は持ちこたえますもんね。

 

<京介> これはおそらく来週はもっと荒れてくるでしょう。だけど、安田記念週だし、補正作業もキッチリしているし、来週時点で内側が全滅にはならないと思う。Cコースはあと2週も使用するし、まだまだ持たすはず。となれば、現状でも速いけど、来週はむしろさらに速いタイムになるかもね。

 

<菊池> 安田記念の週に時計が速くなるのは、もう何年も似た傾向ですし。

 

<京介> それにダービーに騎乗したボウマン騎手は、馬場が硬い実感があったようで、レース後もそれを口にしていた。12日も同じ競馬場を使えば、さすがに路盤も固まってしまうかな。それを来週から意識しよう。

 

<レース展開について>

 

<菊池> 最近、毎回のように称えているゲートですが、今回は入り終えるまでどれくらいだったのでしょうか。

 

<京介> 最初入ったのはマウントロブソン。奇数枠がみんな入るまで30秒。そこからもほとんどスムーズで、ラスト2頭目のヴァンキッシュランまでが45秒ぐらい。最後のプロディガルサンもあっさり入ってここまで55秒、ゲートが開くまで1分にわずかに届かず、ぐらいだったかな。

 

<菊池> ダービーすらもスムーズでしたね。

 

<京介> だからそれを意識しながら見ていると「相変わらずスムーズだなあ、多分出遅れないんだろうな」と思ってたんだよ。そしたら意外にも。

 

<菊池> スタートは実況にもあるとおり、少しバラつきましたね。マウントロブソン、レインボーラインが比較的大きく出遅れていたでしょうか。

 

<京介> 内の方でも若干出負けがあったね。レインボーラインは普段そんなゲート悪いキャラではないんだけど…。けど、先行すべきキャラに出遅れがなかったのは、ひとまず良かった。

 

<菊池> 外枠各馬もあまり良くなくて、ブレイブスマッシュは1角手前で逸走気味に。

 

<京介> ブレイブスマッシュは、馬場に出てから横山典弘騎手が馬の様子を見極めつつ、1コーナー方面の待避所に向かって返し馬をしてた。ムードに怯んでいて落ち着かせたい気持ちがあったのかも。それだけ、レース前から挙動不審ではあったんだよね。

 

<菊池> ハナを切ったのは予想どおりマイネルハニーでした。枠が良かった上にスタートを決めてあっという間に先頭に立ちましたね。

 

<京介> 外からハナに向かおうとする馬が全く並べないほど、しっかりスタートダッシュを決めていたね。

 

<菊池> そして2番手にアグネスフォルテ。外からピンクの帽子の8枠2頭、プロフェットとプロディガルサンも前へ。その後に枠なりでエアスピネルが先行していきました。

 

<京介> ここまで先行するだろうなと予想されたキャラが前に行って、1~2コーナーを回って縦長の隊列になったけれども、どの馬もゲート直後から全く追っ付けて行った様子がない。馬なりのスピードでこの隊列になったし、中団以降の馬も出脚は慎重だった様子がうかがえる。

 

<菊池> ディーマジェスティの蛯名騎手はラチ沿いを嫌ってか、外に出そうという動きが見えましたね。

 

<京介> そう。スタート直後は、マイネルハニーの真後ろの空間に本当にマカヒキが付いて行ったのも「おおっ」と思わせたけど、その後ろのディーマジェスティも進路を右に取っている。1コーナーに進入する前から、ディーマジェスティとマカヒキの内外が逆になっているんだよね。いろいろなことを逆算した動きではあるけど、「1枠ロス無しの有利を放棄するの?」とは思ったなあ。

 

<菊池> 前が飛ばして向こう正面では先行各馬も縦長に。全体の隊列もかなり長くなりましたよね。

 

<京介> マイネルハニーは、前半1000mだけだと青葉賞よりも速いラップを刻んで逃げているんだよね。青葉賞は中盤競られて厳しくなったけど、今回は中盤で息継ぎをしたい気持ちで飛ばしたかな。

 

<菊池> 人気馬は中団で固まって、先行各馬の直後、7~8番手をマカヒキとサトノダイヤモンドが形成。そして直後には2頭を見るようにディーマジェスティがいました。青葉賞を勝ったヴァンキッシュランもこの集団にいましたね。

 

<京介> 皐月賞で上位になり、当日も人気してた馬同士がここまでピッタリくっつき合うのなら、もはやマーク戦と考えて良さそうだね。前で飛ばしている方はほぼマークを外していい、相手をどう捌くかという考えだろうと思う。

 

<菊池> 1・2・3番人気がこんなにも固まるとは思いませんでしたね。マカヒキが思った以上に位置を取った、というのが主な要因ですが。

 

<京介> あの集団の中でロードクエストが掛かりそうで、逸る気持ちを静めようと苦心してる岩田騎手は大変だったろうね。いいポジションなんだけど迷惑かけて流れを荒らしたら大変だし。

 

<菊池> 一方、リオンディーズは控えて後方から3頭目。スマートオーディンと共に直線に賭ける競馬を選択しました。折り合いはついていましたね。

 

<京介> ゲートの出方の差もあるけど、スタート直後から手綱を抑えて後ろに回ったから、これは意図しての待機策だね。1コーナーを回る前後で頭を上げていて、怪しそうなムードはあったけども…。

 

<菊池> 1000m通過はちょうど60秒。ここまでは淀みなく流れていました。

 

<京介> 5番手武豊騎手のエアスピネルの真後ろぐらいまでが、61秒という感じかな。

 

<菊池> ただ、6F目からは12.913.1と大きく緩んでいます。ちょうど向こう正面の登り坂を迎える区間ではありますが、それを差し引いても急な減速でしたよね。

 

<京介> 13秒1かな?うーん?とは思うんだけどね。

 

<菊池> 公式ラップが怪しい、という意味ですか。

 

<京介> うん。けど、3番手のアグネスフォルテが前に出てしまいそうになってるし、後ろの組に付けていたリードが急に詰まっている。先頭が減速したのは確かだね。松山騎手は多分掛かったと勘違いしてるかも。

 

<菊池> この区間で前の3頭が固まりましたが、中団グループは大きな動きを見せていません。後方の各馬を見ても手綱を引っ張っていましたね。

 

<京介> そう。正直言って、後ろの集団には特に影響を及ぼしてない。淡々と折り合って進む流れで、オークスのように「後ろがどのタイミングでやってくるか?」と先行勢が怯えながら待つ流れになってしまってるね。息を入れるシーンも、そう長くは続かなかったし。

 

<菊池> その後、8F目からは再び急加速。このあたりから馬群は徐々に凝縮していきます。

 

<京介> ラップからは明らかに先頭が再度ペースアップしているはずなのに、後続がどんどんリードを詰めているのが目に見えて明らかなのがポイントかな。

 

<菊池> 4コーナー出口では差し馬も前との差を概ね詰め終えて直線の攻防へ。早めに仕掛けたのはエアスピネル武豊騎手。コーナーを曲がりきる前に一発ステッキを入れていて、必ず先頭に立つための仕掛けをしていました。

 

<京介> あの流れで5番手なら、前目にいた馬は仕掛けを待てるはずだけど、それでもスパートを優先したね。横に並ばれたらもう厳しいと、これまでのレースで肌で感じてたがための仕掛けだわ。

 

<菊池> 直線に向いて坂に差し掛かると内の先行馬は失速。坂を登りながらエアスピネルが先頭に立ちます。

 

<京介> だけどここからまだ250mもあるんだよなあ…。

 

<菊池> 直後にマカヒキとサトノダイヤモンド。マカヒキはエアスピネルが前に、真横にサトノダイヤモンドがいて、300m地点までは窮屈になっていました。

 

<京介> 他のコースならいざ知らず、直線の長い東京なら、まだ慌てる場面じゃない。手応えさえ残っていればね。そして結局、3~4コーナーでも直線坂下でも、この4頭はほとんど一緒の位置にいて、お互いの手応えを見ながら僅かな後先勝負をしてたんだね。

 

<菊池> 残り200mあたりでサトノダイヤモンドが外に寄れてマカヒキに進路ができましたね。逆に、その外にいたディーマジェスティはサトノダイヤモンドに寄られるロスが発生。

 

<京介> 体をぶつけたわけじゃなくて、ディーマジェスティ―が真っすぐ進む方向の進路に割って入った、ぐらいだけれどもね。追い出していざ伸びる、と言う時だったから確実に影響はあった。

 

<菊池> 追い直さないといけないシーンでしたからね。

 

<京介> レース中では当然わからないけども、のちのち、これは道中落鉄していたことが原因だと。ここまでルメール騎手は見事にサトノダイヤモンドをコントロールできていたのに、一番キツイ場面で不安定になってしまったね。

 

<菊池> エアスピネルが一杯になったこともあって、マカヒキは一瞬で抜け出しています。

 

<京介> 350mぐらいから徐々に徐々に追い出しを強めていく過程で、進路がずっとあったし真っすぐに近いぐらいで追い出せたから、勢いを殺さずに済んだのも大きい。

 

<菊池> 最後は再びマカヒキとサトノダイヤモンドの併せ馬に。サトノダイヤモンドも盛り返しましたが、僅かに及ばず。

 

<京介> クビの上げ下げは、サトノダイヤモンドが非常にいいタイミングで伸ばしていたんだけど、マカヒキの態勢有利が明らかだったね。顔・頭ぐらいの態勢の差はあったけど、ルメール騎手がハナ差の上げ下げに持ち込んだ。だけど敗れた、という姿勢だった。お互い体がでかくて大トビ、トップスピード気味にゴールを駆け抜けていたから迫力も凄かったね。

 

 

<結果を受けて…>

 

<菊池> 勝ち時計は2分24秒0。非常に良い馬場コンディションだったこともありますが、良いタイムが出ましたね。

 

<京介> 23秒台出るだろう、というメンバーだったから、それぐらい行ってくれなかったかなあと少し思うんだけどね。けどかなり優秀なラップだったのは間違いないよ。

 

<菊池> 皐月賞の1~6着が7着までに入り、6着にスマートオーディンが食い込んだだけ。上位3頭も皐月賞と同じ3頭で着順が入れ替わっただけ、という結果でした。

 

<京介> そう。掲示板の上位馬がほとんど変わらず、という結果だった。正直珍しい方の人気決着だよ。

 

<菊池> では、上位馬を振り返りましょう。

 

 

マカヒキ

 

<菊池> まず、我々の注目としては弥生賞から皐月賞にかけて大きくなった骨瘤が気になっていました。さらに大きくなっていたり、反対の脚に影響が見られるようなことはありませんでしたか?

 

<京介> それが案外、思ったほど酷い方にはなってなかったな。むしろ骨瘤周辺の凹凸がなだらかになってたな、と感じたぐらい。だから結局、骨瘤は危なそうな時期に出たけれども、パフォーマンスを大きく落とす影響ではなかったということだね。自分としては、読み間違いだったか…と反省。また、これぐらいで消えないよと言うマカヒキの生命力の強さも感じたわ。

 

<菊池> ガチンコ予想では、前日より評価を上げていましたね。当日の仕上がりとしてはどうでした?

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<京介> いや、素晴らしい姿勢で歩いていて、手先もちゃんと伸ばしていた。前日の予想がなければ、ちゃんと勝ち負け水準で評価すべきなぐらい。

 

<菊池> 互いにマークし合ったサトノダイヤモンドとは互角だったと言える競馬だったと思いますが、「運」はこちらにありましたね。

 

<京介> でも今回の1番の運は、ディーマジェスティという有力馬が1枠を引いたのに、この馬が1番枠から一切ロス無しインベタのルートを通れたことかな。もちろん直線でしばらく包まれる状況に向かわされたけれども、それまでのロス無し分があるし、外に持ち出す仕掛けをしてないから脚が溜まっている。あのラスト300mから詰まらずに済んだのは、そのロスの差が大きかったのではないかと思う。結局2着3着馬とは僅かなわけだから。

 

<菊池> 川田騎手もプレッシャーに負けず、冷静に乗れたと思います。インタビューにもあったように、ゴール前は必死さが伝わってくる追いっぷりでしたね。冷静な川田騎手らしからぬ、ちょっと馬とはチグハグなフォームでした()

 

<京介> あれちょっと凄くない?ゴール前でギアを上げる時に、膝を開いて→閉じてを繰り返すんだね。蛯名騎手でもやってないよ。川田騎手の履歴を縦で見ても、全然他のレースで見ないんだけども。馬が深く沈みこんで、首が下がる時間が僅かでも長くなるのかな?

 

<菊池> それは気付かなかったな。

 

<京介> けどこういう正念場・頂点のレースだからこそ、陣営も騎手も手を尽くして、出走からゴールに至るまでの過程で凄い技術の粋を出尽くす。そういった背景が垣間見えたのは、素晴らしいことだと思ったよ。まあだから、ダービーはやっぱり再上位ランクの厩舎が勝たないといけないわ。手前みそだけど。

 

<菊池> 手前味噌になってます?()。まぁでもダービーってそういうものなんですね。川田騎手、ダービー制覇おめでとうございました。

 

 

サトノダイヤモンド

 

<菊池> 皐月賞当時とは比べ物にならないほど、調教のピッチが上がっていました。当日の状態はいかがでしたか?

 

<京介> 脾腹のラインがスッキリしたし、腰の横ブレは全くなかったね。少しうねるけども、背中の筋肉の張りがグッと出て、トモ流れの度合いが明らかに収まっていながら、大きく歩ける。推進力をちゃんと出す意味では、明らかに変わっていたと感じたよ。

 

<菊池> 既に京介さんからも指摘がありましたが、レース後のコメントで、池江調教師からは「落鉄していた」と…。これが明暗を分けましたね。タラレバは禁物ですが、さすがにこの着差でしたから、落鉄していなければ…でしょうね。

 

<京介> 落鉄自体はさすがに運が悪いと言いたい。けど、肝心のレースで落鉄が起きてしまうぐらい、削蹄もギリギリだったのかなあ。ちょっとこれは、後日談があれば聞きたいね。

 

<菊池> テレビ観戦でしたが、直線は「里見さん!」と声が出ました()

 

<京介> いやでもちょっと個人的には、長年の勘で、あそこで膨れた時点で7割がた厳しい…と心の熱が冷めたわ。

 

<菊池> 3連単はサトノダイヤモンドを1着固定にしたのでハズレましたが、本線の枠連(ダービー馬連の影響で枠連オッズが甘かった)を獲れました。ちなみに、最後は枠連も馬連と同じ7.0倍でした。

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<京介> これはお見事!

  

ディーマジェスティ

 

<菊池> 好枠も手伝ってか最後まで1番人気でしたが、こちらは辛口評価でしたね。 

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<京介> けど、この馬は元々、「評価しにくさ」っていうのはあったのよ。動きの質がさらに上がっていたら、手の平を返すつもりでいたけれど、今回改めて他の馬が良く見えた。う~ん、やっぱり…と悩んだ末に、「皐月賞よりも人気が上昇してるのに、着順は落ちそう」という確信があったから、下げにしました。

 

<菊池> 1コーナーまでの挙動を見るに、この馬にはありがたくない最内枠だったかもしれませんね。

 

<京介> これは蛯名騎手、どこかで触れてほしいね。なぜ、1番枠の有利を放棄するように動いたのか。1番枠にのみ許されているインベタルートを、マカヒキに譲るようにしてしまったのかを。

 

<菊池> 聞けるかなぁ、厳しいだろうなぁ…。どうでしょう。知りたいですね。

 

<京介> 何とか僅差の3着に食い込ませたことで「運がなかった」で終わらせられているし、あまり露わになっていないけど、「他馬にビッシリ絡まれたり壁にされた時に、鋭く抜け出せない弱み」が実はあったんじゃないかと。連勝連勝、1着ばかりが続いた馬の「弱点がハッキリわからない馬が大一番に登場する」弱みっていうのが、こういう場面で実はあったんじゃないかと思うんだよ。

 

<菊池> 最後の追い比べを見ると、やっぱりちょっと背丈や四肢が短い分、ダービーの舞台では不利だったかな?という点がありますよね。

 

<京介> いやあどうだろう。脚の長さは標準並みかやや長いぐらいだし、「明らかに短い」ではなかったから。ワンチャンスあれば勝てても良い候補だったとは思ってる。動きの柔らかみが抜群であれば、ブライアンズタイム産駒ばりのしつこさを、あの直線で見せたんじゃないかと思う。

 

<菊池> うーん、そうですか。まぁもちろん抜群にスムーズなら、ですけども。

 

<京介> やっぱり隠していた弱点が、中間の調整あるいは揉まれたくはない気性、などであったんじゃないかなあ。だからやっぱり、二ノ宮厩舎のランクが下がっていたことは、一番心配だったね。

 

<菊池> 二ノ宮厩舎ですし、凱旋門賞に登録がありますし。秋はどうするか分かりませんが、ひとまず菊花賞に向けての話をしておきましょうか。折り合いの心配はない馬ですが、3000mの距離はいかがでしょう?

 

<京介> 距離は全然問題ないと断言してもいいよ。だけど今年の主題は、マカヒキとサトノダイヤモンドを相手に3000mにて上回ることでしょ?これは例年の距離延長議論とは、わけが違うからな…。

 

<菊池> 秋は多少、今回のメンバーも散るかな?とは思いますが、どうなるんでしょうね。

 

その他

<菊池> 4着エアスピネルは素晴らしい競馬でしたね。2分24秒4も自分で出した時計と言えますし、世代次第ではダービー馬だった水準でしょう。

 

<京介> それは全く同感。イスラボニータやロゴタイプよりも強い、からワンアンドオンリーやキズナより強い、に上方修正するわ。

 

<菊池> リオンディーズは皐月賞とは一転して追い込みの競馬で5着。もちろん上がり最速はこの馬でした。

 

<京介> ただ追い込みと言っても、馬場の大外に出したわけではなく、今回の上位4頭が直線で選んだライン、そのルートで後ろをついて回っただけだから。直線で名前を一切呼ばれなかったし、見せ場らしいものを全然作れなかった。

 

<菊池> 皐月賞からここまで大幅に脚質転換する必要がある、という時点で、さすがにダービー馬には遠かったかと思います。

 

<京介> そうだね。勝ち負けするには、エアスピネルと同じ競馬=皐月賞で仕掛け失敗したにしても、改めて同じ強気のスタミナ勝負で行くべきだったと思う。けどそれを否定してしまったら、競馬を一から組み立て直さないといけない。後ろに控えることで他の騎手のマークは外れるけど、馬自身は本来のリズムではないから、序盤に掛かる様子を見せているし、マカヒキやサトノダイヤモンドよりも弾けるってのは難しかったね。

 

<菊池> 別路線組での再先着はスマートオーディンでした。当日は、前走で後肢に見られた新エクイロックスが無かったかわりに、J鉄を履いていたとか。

 

<京介> そうです。この時期の蹄不安はやっぱり難敵で、後ろが悪かったのがやっと解決したと思ったら、前肢の方に負担掛かっていたのが新たに表れてしまう…より馬を鍛え上げて強化しようとしている矢先だから、この時期に悪い所を出している馬は難しいんだよね。

 

<菊池> パンパンの良馬場になりましたしね。ウインバリアシオンみたいに、道悪の助けで好走した例はあったけど。

 

<京介> だけど、今年の強力馬目白押しのメンバーで、共同通信杯を敗れてから、皐月賞ルートに行かなかったのは英断だったかと思う。馬柱を見てほしいけど、このダービーに出走した時点で唯一の重賞3勝馬で、総賞金はディーマジェスティに次いで2位だよ。ダービーを終わってみれば、強力馬とかち合わないレースを2つ勝てて、脚が続くうちにうまい稼ぎができた、ともいえる。

 

<菊池> ヴァンキッシュランについて一言お願いします。

 

<京介> 当日の馬体も非常に良く見せたし、返し馬でAからB+ぐらいの評価をつけていい、ぐらいの返し馬をしてくれたんだけども…。有力各馬と同じぐらいの位置につけて、直線入口はディーマジェスティの真横を走っていたんだけど、寄せられた影響があったにせよ、バッタリ止まってしまった。

 

<菊池> ローテが厳しかったこともあるでしょうけど、さすがに現時点では力負け、ということで良いですかね。

 

<京介> 今年のメンバーで比較して改めて、レベルが高過ぎたな、と思ったね。1厩舎から有力馬を2頭出ししてて、どちらもダービーで勝負になる仕上げを、というのは無理なんだろうなと思ったわ。肌艶や筋肉の張りは良かったと感じたけど、角居厩舎の中ではあくまで2番手の扱いでしかなかったかと。リオンディーズとは違って厳しく攻め切れる日程的な猶予がなかったかな。桜花賞よりもレベルが落ちたオークス、チェッキーノで足りた事情とはわけが違う。これは反省だった。

 

 

<教訓まとめ>

 

・今年は結局、ルメール騎手を中心に有力馬が回り、ルメール騎手での騎乗機会があった馬で各種重賞を席捲。最後のダービーも、ルメール騎手が騎乗していたマカヒキ、サトノダイヤモンドで決着。ルメール騎手はこの春に大一番で結果を残し切れなかったものの、信頼は落ちていないはず。来年もこの「ルメール騎手が手を付けた馬がクラシック重賞で勝ち負けし続ける」流れは続きそう。

 

皐月賞・ダービーを通して言える連勝馬の扱い。1着続きで勢いがある馬は、ノーマークでスムーズな競馬をしてこそ輝く。人気を集めてマークを受ける立場になると、展開の中心にされて苦しくなる。能力が拮抗していると分かっている中での無敗馬は、人気薄・4番人気以下でこそ評価すべし。

 

やはり皐月賞→ダービーに続く過程で、馬の性能を上げてくるのは上位ランク厩舎。脚部不安、中間不安で何とか間に合わせたが、現状維持が精いっぱいというのが低ランク厩舎。

 

 

<次走巻き返し警戒馬>

  

<京介>

・アジュールローズ

…当日は抜群の仕上がり。返し馬までしっかり走れていた。決して自分だけの評価ではなく、ベストターンドアウト賞を受賞し、レースは完敗なのにボウマン騎手もレース後にはベタ褒め。疲労なくラジオNIKKEI賞に駒を進めるようなら注目。


 

<菊池>

・レッドエルディスト

…今回もバテずに最後まで伸び続けており、菊花賞に向けて楽しみな1頭。神戸新聞杯から注目したい。

  

~~~

 

<菊池> では、今回はここまでです。続いて、目黒記念も回顧していきましょう。

 

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