金子京介&菊池グリグリの週末レース展望

たま~にオクノも登場します

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京介・菊池グリグリの「オークス回顧!」
お礼1
2016/05/24 17:00:00
テーマ: 重賞回顧
JRDB関東パドック班・金子京介と、競馬大予言の主軸ライターであり競馬データ分析家の菊池グリグリがお届けする、中央競馬の重賞回顧。  
週末の重賞展望トークの振り返り、レース分析、次走注目馬を盛り込んだ濃密な回顧対談!
『競馬大予言』で連載中、「金子京介・菊池グリグリの重賞三行回顧」の完全版です。

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 京介・菊池グリグリの「オークス回顧!」

 

<菊池> オークスが終わりました。今回はこちらから回顧していきましょう。

 

オークス回顧

 

<天候・馬場について>

 

<菊池> 先週の府中は晴れ続き。前夜にごく弱い雨が降ったものの、馬場への影響は皆無でしたね。

 

<京介> ちょっと夜中に降ったんだよね。けど朝一番に東京競馬場に到着した時は、道路が濡れた様子すらなく、競馬場内のダートも全く湿ってなかった。雨が降ったと気付く要素はなかったから、気にしなくていいと思う。

 

<菊池> ピーク時でも、道がしっかりとは濡れない程度でしたから。

 

<京介> それに朝から日差し強めの快晴だったし、とにかく乾燥して蒸し暑かったからね。もうちょっと風が出てほしかったわ~。

 

<菊池> 乾燥して蒸し暑かった!?まぁいいか()Bコース2週目でした、先週の馬場傾向を振り返っていただけますでしょうか。

 

<京介> パトロールビデオで馬場を上から見ると、内ラチ側は芝が剥げた跡が結構残っている。直線でも6番枠ゲートぐらいまでの芝は踏みこなれて補正されてるのがわかるし、そこから外は綺麗な芝が広がっていてコントラストがハッキリしてるね。

 

<菊池> ほうほう。

 

<京介> それに向正面から4コーナー途中、ラスト600m標識ぐらいまでは、内側3頭分がボロボロになっている。先週は微妙かな?ぐらいに思ったけど、今週から明らかに荒れてきたね。土曜日よりも日曜日の悪化が、より顕著だったはず。

 

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<菊池> 各ジョッキーの動きを見ていても内にこだわっているような様子は見られませんでしたね。

 

<京介> 馬場は雨の影響などではなく、レースを使った経過で少し悪くなった程度だろうけど、それでも騎手の反応・対応が早かったね。日曜日は特に、後方待機の馬が3コーナー過ぎから早めに外へ張り出しつつ仕掛ける動きが出てきた。その結果、坂下でもう馬群が横一線になりやすかったね。オークスのレース展開も、後方待機の集団が3コーナーからの下りでもう仕掛けていたでしょう。

 

<菊池> ペースによる判断もあったとは思いますが、距離ロスよりも進路選択を重視した動きにも見えましたね。

 

<京介> なので日曜日は、先行馬が息を入れたい時に後ろに動かれてたから、楽に運ぶレース展開に持ち込めてなかった。馬場の内側が荒れてきたことで、勝負所で外のルートに真っ先に飛び込む差し馬が、レースの主導権を握りやすかった差し馬場と言う状況だったでしょ。

 

 

<レース展開について>

 

<菊池> 多少、伸び上がるように出る馬も見られましたが、大きな乱れはないスタートでしたね。

 

<京介> ずっと指摘してるけども、この東京開催G1は本当にゲート入りがスムーズで早い。

 

<菊池> スタンド前の発走でしかもデリケートな3歳牝馬のG1、オークスでも早いんですから凄いですよね。

 

<京介> フロムマイハートが最初に入ってから奇数がみんな入るまで20秒、その後偶数枠がスパスパ入り切るまで40秒。ダイワドレッサーが最後もったいぶって慎重に入れるまで50秒ぐらい、ゲートが開くまで53秒かな。

 

<菊池> これは凄いです。ゴールドシップの件が、よほど響いたからか、枠入りの皆さんが本当に一変したかと。

 

<京介> スタンド前発走だったけども、観客が案外騒いでないからか全然関係なかったしね。

 

<菊池> ファンのマナー向上もありますか。これまた素晴らしいこと。

 

<京介> もう東京でやるG1は、出遅れがないものと考えた方がいいんじゃないの。出遅れ前提で隊列を考えていた馬が、問題なく追走して激走する例が目立ってきた。だから逆に、大外8枠の馬の距離ロスが厳しい・これから厳しくなる、とは言えるんだけど。

 

<菊池> なるほど。たしかにそうですね。8枠の数少ないメリットの一つは内の馬よりゲート内で駐立している時間が短くて済むこと。同時に、他馬に影響があればそれがアドバンテージになりやすいことですからね。

 

<京介> そういうことだね。8枠に入った先行馬は、単純に隊列不利が大きくなることが多いし、これからもっと増えそう。

 

<菊池> で、レース展開ですが、序盤から積極的に先手を奪ったのが最低人気のダンツペンダント。そして、その出方を見ながら2番手に控えたのがエンジェルフェイスでした。

 

<京介> ダンツペンダントは結構押しての二の足だったね。ちなみにエンジェルフェイスは、返し馬で逆方向に行って、1コーナー側の待避所を使用。まだ気の弱そうな馬っぽかったなあ。無事こうして流れに乗れたのは良かったけど。

 

<菊池> 並ばずに、ゲッカコウ、ロッテンマイヤーと続いて先団も縦長で形成されました。

 

<京介> しばらく先頭2頭で進むか?と思いきや、2頭が1コーナー手前で並んできたね。ちなみにロッテンマイヤーは1コーナーで引っ掛かり気味。

 

<菊池> アウェイクが6番手で、その後にビッシュがつけていましたね。

 

<京介> この2頭はともに「後ろから進むんじゃないか」と思われていた馬たちだね。ほぼ同体で並んだスタートから、周りの様子を見てあまり引っ張らず行かせた。ビッシュは結果的に、先行集団の真後ろに無理せず取り付けた格好。

 

<菊池> チェッキーノとシンハライトは互いをマークし合うように後方でした。

 

<京介> オークスで上がり最速を繰り出せる自信を持っている馬の場合は、こうして控えた方が無難。チェッキーノはビッシュとともに駆け上がることはできたはずだけど、控えたね。シンハライトは周りのスタートがやや速かったから、挽回しないなら相対的に後ろに回らざるを得ない出脚だった。

 

<菊池> 縦長の馬群で1000m通過は59.8秒。前半はハイペースの入りでしたね。

 

<京介> 前に行かないと話にならないと感じている馬同士で、若干は脚を使いながらポジションを取ったということだね。向正面の途中を通過しても、まだ隊列が縦に長かったから、これはさすがに速くないか?と言う感じだったけども…。

 

<菊池> ただし、ラップごとに見ていくと、6F目からは12.512.912.612.7と大きく緩んでいます。

 

<京介> そう。カメラが切り替わった半マイル過ぎ~3コーナー手前ぐらいから、少し楽なペースに落ち着き始めたね。

 

<菊池> 上り坂だからペースが落ちるというのも、もちろんありますが。

 

<京介> しかも、急にペースを落としたわけじゃなく、ハロン区間ごとに0.10.2秒づつ、徐々に段階を踏んでのペースダウンだった。もし2400mを真っ当に走り切れるスタミナ馬だったら、このレース運びで上手く脚は溜まってるよ。騎手としてはペースをごまかしつつ、上手く運んだと思う。

 

<菊池> この区間で縦長が解消されて、3コーナー過ぎから馬群が凝縮していきましたね。

 

<京介> 前から11頭目?以降は、向正面の前半から固まり始めてたから、「お前行けよ」「いやお前が」というやり取りをしてたように思う。そのうち、「何だか前が遅いな?」と感じ取れるようになった3コーナー過ぎから、後続は一気に動き出したように見えるね。

 

<菊池> ただし、前の馬が脚を貯められていたかというとそうでもなくて。結果論も込みですが、最も隊列の中で流れの恩恵を受けたのが、前を追わず労せず脚を貯められたビッシュあたりでしょうか。

 

<京介> というか、先行してる馬たちはみんな、距離が保つ馬ではなかったし、あわよくばギリギリまで引き付けて…と考えているうちに馬が消耗していたね。強い先行馬なら、3コーナー下りで再度スパートし始めて、4F勝負に持ち込んだはずだから。

 

<菊池> 東京でそれをやれるのは強い馬じゃないと無理ですね。

 

<京介> だから距離が保つタイプであることを前提にすれば、先団がイマイチの様子を察知出来て、おまけに後続の追い出しを見て仕掛けを打てる、「先行勢真後ろ」のビッシュは非常に良いポジションだったよね。デムーロ騎手は残り800m標識で後ろがわっせわっせと動き出す足音を聞いて、600m手前から外捲りに動いているね。

 

<菊池> 4コーナー出口では差し馬も前との差を概ね詰め終えて直線の攻防へ。2番手から早め先頭でエンジェルフェイスが差し勢を迎え撃つ構えを見せて先頭に。しかし、坂の中腹では既にビッシュが先頭に立つ勢いを見せました。

 

<京介> エンジェルフェイスは持ったままの手応えだったから、決して急な加速に対応しきれてないわけじゃなかった。ここからの追い出しでふわっとしか反応できないのは、馬の性能限界だよね。

 

<菊池> 血統的にも晩成タイプの多いきょうだいですし、現時点では…という感じでしょうね。さっき京介さんが返し馬の様子を見て「頼りない」と言ってくれていましたが、まだ成長が追いついていないんでしょう。動きを見ても、まだ体を持て余している感じですし。

 

<京介> そして後ろが固まったまま一斉に動いててバラけずにいるのに対し、その集団をリードしながら脚もあるビッシュ。これは素晴らしいレース運びだわ。

 

<菊池> このあたりでは、まだシンハライトも囲まれたままで、万事休すか!?にも見えました。一方、大外に持ち出したチェッキーノは、仕掛けてトップスピードに乗ろうかというところ。

 

<京介> シンハライトはずっと後方集団の内で、4コーナーでは82頭も邪魔で外に持ち出せず。おまけに直線は前方にアットザシーサイドとペプチドサプル、外に川田騎手で完全マークのデンコウアンジュ。しかも坂下では十分に追い出してるのにジリジリした反応。これはいかにも苦しいね。

 

<菊池> 坂上は、体勢的に7枠2頭、内で先頭に立ったビッシュと、大外のチェッキーノによる攻防に見えました。そこに、少々強引ではありましたが、ようやく進路を得たシンハライトが割って入ってきます。

 

<京介> そう。ラスト200mでも馬群に紛れてシンハライトの様子がわかりにくかったぐらい。ビッシュのデムーロ騎手のこの追い出し、最後まで保つんじゃないかと思ったものね。

 

<菊池> 一瞬は、「あー、やっちゃった…」って感じが漂いましたもんね。

 

<京介> しかしデンコウアンジュが塞いだのを外に張ってやり返し、ペプチドサプルとレッドアヴァンセの間で手前を替え姿勢を持ち直してから、グングン伸びてくる。

 

<菊池> 最後は2頭の間を割って、先頭でゴール。2着が外から一瞬は先頭に立ちかけたチェッキーノ。3着が内から抜けていたビッシュでした。

 

<京介> ビッシュがデムーロ騎手の見事な手綱さばきで、そしてチェッキーノは外を回したとはいえ全く不利なし。そのことがあるから、シンハライトの気の強さやスタミナが目立つ結果になったね。

 

 

<結果を受けて…>

 

<菊池> 勝ち時計は2分25秒0。前日のメイSが好タイム決着だったことからも、良いタイムが予想されましたが、まずまずの時計でしたね。

 

<京介> 過去の記録から比べると、時計は速い。ただ今週は少し時計速いかな、と思われたし、上位3頭が接戦で、9着までが0.4秒差。時計は速い方だけど、走破内容優秀だとは言わない方がいいかもしれない。

 

<菊池> やはりオークスは差し有利。上位9頭のうち、8頭が4コーナー9番手以下(真ん中より後ろ)でした。

 

<京介> 先行馬同士で揺さぶる展開になってしまうと、どうしても先行馬にとって不利な条件だから。おまけにこのタイムを、風除けもなく先行して記録しろというのは、古馬でもどうだかなという記録だし。だからまあ、先行馬が恵まれるという現象が起こらないんだよね。

 

<菊池> ノーザンFによるワン・ツー・スリー&フォーでした。

 

<京介> その割には、シンハライトは全くスムーズではなかったけどね。(笑)

 

<菊池> まぁそうですけども(苦笑)

 

<京介> それと、このレースでもいいけど、2400mのラスト50m30mゴール前で「止まっていない」と思われるのがノーザンファーム生産の馬なんだよなあ。G1の舞台であと一押しが現実に効いている、この強みは大きいよ。

 

<菊池> そういう馬造りができているということでしょう。

 

<京介> 仮にペプチドサプルがメチャメチャ上手く行っても、ゴール前首の上げ下げで変わってるだろうなとレースを見直しても思う。

 

<菊池> では、上位馬を振り返りましょう。

 

 

シンハライト

 

<菊池> 1番人気診断では、しっかり高評価でしたね。ガチンコ予想では直前の印も1番手になりました。

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<京介> まずは420kg以下に減らさなかったことが大きい。ちょっと肌艶悪く見えたけど、これはダービーでもあるように「ローテーション最後の厳しい仕上げ」の時に出るカリカリな様子だから、目の前のレースを戦ううえではOK

 

<菊池> 輸送も無事にこなしたという数字でしたね。

 

<京介> しかしまあ、長距離輸送を控えて当週の追い切りはやや軽め。牝馬限定重賞でありがちな「直前の追い切りが軽いんじゃないか」の指摘は見られたけど、いろいろな計算を経て理想的・かつ厳しい仕上げで臨めた陣営の手腕は素晴らしいわ。

 

<菊池> 結果的に池添騎手は騎乗停止となりましたが、あそこを割って伸びてきたのですから、資質が完全に上でしたね。

 

<京介> ただ一つ指摘しておきたい。坂下を持ったままで運べず4コーナー通過した時はもう追い通し、坂下でデンコウアンジュとやり合っていた時から手前をクルクル替えて、全く余裕はなかった。東京の直線は長いけど、5回は替えたんじゃないかな。ゴールを過ぎる最後の一歩でも替えたから6回。

 

<菊池> 替えないよりいいですけど、あまり何度も替えるというのは心配ですね。この後、骨折が発覚なんてことにならなければいいけれど。

 

<京介> デンコウアンジュに寄られて右手前に替えタックルし、その後坂を上ろうとするときもまた手前を替えてる。もちろん手前を替えるたびに、細かい蛇行もある。

 

<菊池> 馬力がない分、力を入れ直しているということもあるんでしょうか。

 

<京介> 器用で手前を替えてもスピードが落ちないのが強みだけど、やはり体も小さいし完歩も限界はある。S級馬を相手にした場合には長く良い脚を使えない、脚の使いどころを間違えると厳しい、という弱点があるのは指摘しておきたいね。

 

<菊池> なるほど。覚えておきましょう。さて、秋は3強での再戦が楽しみですね。

 

<京介> それなんだよ。桜花賞であいまみえた有力3頭が、結局この春はそれぞれ栄冠を得て、自分の価値を下げずに済んだというのは大きい。実績面でちゃんとしたG13強扱いされつつ、3頭が秋華賞に揃うというのは過去初めてじゃない?ローブデコルテは秋華賞だともう無理という感じで、ダイワスカーレットとウオッカの2強扱いだったし。

 

<菊池> 一応、チェッキーノも数えると4強ではあるのですが、秋華賞の頃にはまた3強ムードに戻っているんじゃないかという感じもします。

 

<京介> 輸送がない関西なのはひとまず有利。440kgぐらいの体になれば、パフォーマンスも安定するはず。一回り成長して見せたシンハライトを見たいよね。

 

<菊池> まずは、故障の報を聞くことなく休養に入ってもらいたいなと、思いますね。

 

 

チェッキーノ

 

<菊池> 前日から印を下げる判断をされましたね。これはどうして?


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<京介> 他のディープインパクト産駒がかなり魅力的に見えて、巻き返し期待をしてしまったことと、仕上げたキングカメハメハ産駒にありがちな「動きの硬さ」が出てしまったのが気がかりだったんだよね。それと両後肢の球節に治療痕があって、また直前に藤沢厩舎は何かやらかしたのかと勘ぐってしまったところもある…。

 

<菊池> うーん、昔は藤沢調教師が常識外の判断を下して、その采配がビシっとハマり、神なんじゃないかと崇められ…みたいな時期もありましたが、最近はそうもいかなくなってきていましたからね。ちょうどこの馬の全兄コディーノを含む3頭を木曜日から東京競馬場に滞在させて…みたいなことが、「あれ何だったの?」的に終わってしまったり。

 

<京介> あー、そうそう。ディープインパクト以降に競馬を始めたファンには、ピンとこない話かもしれないけどね。

 

<菊池> 今の堀厩舎みたいな扱いだった時期があったんだよ、と説明しておけばいいでしょうか。

 

<京介> それはさておき、チェッキーノの件も含めてさ。気性が危なっかしい馬ばかりだとは言え、G1に向かう前に傷つくって出てくるんじゃないよ!と言いたい。

 

<菊池> 直線の勢いは、勝ったか!?というものでした。今回は勝ち馬を褒めるしかないでしょうね。

 

<京介> 4コーナーで外を回ったのも、シンハライトに自由にさせず、内にいたデンコウアンジュを使って閉じ込める意図があってのものだろうし、ビッシュぐらい前にいたら…とかいうのは違うと思うわ。そうしたらシンハライトはもっと伸び伸び競馬していたでしょう。シンハライトの様子をうかがえる位置にいて、シンハライトが不利な競馬、自分が有利な競馬をしてた今回の流れが大事だったからね。戸崎騎手は何も悪いことはしてない。

 

<菊池> むしろ、完璧に乗ったでしょう。

 

<京介> ただまあ、オークスはどうしてもラストのひと押しはディープ産駒の方が効くね。キンカメはなかなかこのレースとは相性が悪いわ。

 

<菊池> そういうことでしょうね。

 

<京介> それにこの馬の妙な体型、飛節の角度の嫌らしさは、現場で見るとどうしても不安視してしまう…。ある程度強い馬だと考えないといけないんだろうね。

 

 

ビッシュ

 

<菊池> まずは、この短期間で馬体を大きく戻してきたことがお見事でしたね。

 

<京介> それは本当にそう。フローラSからのローテーションなんて、間隔が詰まっているからなかなかこの過程で増やすというのは難しいんだよ。

 

<菊池> 馬体重を戻してくるなんて無理だろう、と思っていました。調教後の馬体重412キロも、「これ以上減った数字はまずいと思って鞍をしっかりつけたまま測っているんじゃないの?」とか、「輸送して前走くらいだろ」って思っていたんですが、まさかさらに増えて416キロでの出走とは。驚いたなぁ。

 

<京介> ただ結果的に、あの完璧な仕掛けで最後捕まったのは、「まだ」体が小さい弱みだったとは思うなあ。ちゃんとした肉付きがあって、420kg台半ばだったら押し切れたかも。

 

<菊池> この馬が単勝5番人気でした。見せ場十分だったことを考えても、世間はさすがでしたね。

 

<京介> 当日の午前中~昼のオッズを見ても、単複ともに妙な上下していたわけではないのね。前走着順の良い馬から売れる傾向の中、5番人気か。こちらが思ったよりも、評価は高かったよなあ。

 

<菊池> しかし、M.デムーロ騎手は、冴えていないように見えてもG1になるとキッチリ勝ち負けに加わってくるのだから、凄いですね。

 

<京介> ダービーと宝塚記念で有力馬を控えてて、縮こまった騎乗ぶりになっているかな?とは復帰後見て思うけど、今回のは改めてさすがだと思った。

 

<菊池> 全くです。ペース判断も含めて、かなり神懸かり的な騎乗だったと思います。

 

<京介> あとこの馬の激走とフローラSに関してちょっと。フローラSは本番と間隔が詰まるから、激走した馬は上がり目をみいだしにくく、どうしても厳しいローテーションだと言われているよね。

 

<菊池> そうですね。

 

<京介> だけどすでに賞金を持っている馬だったり、あるいは今回のビッシュのように「優先出走権は得られなかったけど、オークスには出られた」のであれば、むしろ結果こそ残らなかったけどダメージは残らない、「いいひと叩き」になる可能性があるってことだね。

 

<菊池> 前走が、後方で何もせず直線だけで追い込んで5着という内容でしたし。

 

<京介> フローラSは騎手の騎乗ぶりと馬体減り、5着という結果に落胆して目を切ってしまったけど、「出走できるのだったら帳消しにできること」がいくらかあるな、というのが教訓だね。自分は前日にビッシュの可能性を探っても、今回のジェラシーと同じ競馬をして足りない馬だと思っていたよ。

 

<菊池> フローラS後、すぐにノーザンF天栄に短期放牧に出して帰厩したのが5月10日。その間に、減り続けた馬体を見事に回復させるんだから、本当にノーザンF外厩が凄すぎるわ…という感想が一番ですが。

 

 

その他

 

<菊池> 4着ジェラシーは、オークスならではの4着という感じがするので、次走が人気ならむしろ穿った目で見たいのですが。

 

<京介> そうだね。比較的背丈があるようにみえたタイプだし、勝ち負けはつゆほども狙ってなさそうな最後尾追走。上位2頭より後ろから行ってて、ラストの脚色は2頭には劣る。今回考えうる限り最高の結果…なのかなあ。まあ、これで次走の単勝評価が高まるなら、それは違うだろうとなるよね。

 

<菊池> 5着ペプチドサプル、6着フロンテアクイーン…狙った穴馬がこのあたり…(苦笑)

 

<京介> フロンテアクイーンは、当日ギリギリの仕上がりに見えたけど。けどやっぱり瞬発力の性能が足りなかったか、という負け方だね。

 

<菊池> アットザシーサイドはガチンコ予想でも印が回りませんでした。距離が長かったですかね。

 

<京介> パドック映像をこれまで見てきた以上に、当日横で並べてみると背が低く見えたわ。桜花賞の福永騎手はよっぽど上手く乗ったんだろうな、と。

 

 

<教訓まとめ>

 

先行馬不利で差し馬有利にあるここ数年のオークスは、ディープインパクト産駒の取捨こそが大事!2走内に1着があり、当日6番人気以内、単勝20倍以内で、能力がある方だと認められてるディープインパクト産駒には、必ず注意を払うこと。

 

今シーズンはG1当日に良馬場で行われたレースが多いため、好時計前哨戦と低レベル前哨戦との落差が非常に大きかったシーズン。しかし、今後も速いタイムを記録した前哨戦から有力馬&穴馬が出てくる流れは覆らないはず。

 

この東京開催はゲート入りが見事で、どんな馬でもスタートを決めている。前走出遅れ+後方に下げ過ぎた馬の巻き返しには注目したい。また、大外枠を引いた馬の距離ロスが、普段のレースよりも大きく感じる。来年の同レースではなく、これ以降の東京開催G1で注意。

 

 

<次走巻き返し警戒馬>

 

 

<京介>

 

・レッドアヴァンセ

 

…結局このシーズンは、チューリップ賞で大きく馬体を減らした回復に専念するばかりの不運なシーズンになってしまった。しかし今回、輸送があるのに馬体はわずかに増え、パドック横並びでも良く見せた。レースでまだ能力を発揮するには至らなかったが、回復基調にあったのは間違いない(結果、まだ良くなる途上までだったということ)。秋に見直したい1頭。

 

<菊池>

 

・ロッテンマイヤー

 

…クロフネ産駒の距離延長、芝2400mはさすがに条件が厳しかった。短縮での出走時はすぐにでも狙いたい。

 

・ゲッカコウ

 

…相手弱化+小回りなら1000万下でも馬券になる機会はありそう。降級まで待たされる可能性もあるが、1600万下でもハンデなら。買うタイミングをきっちり見極めつつ、長く付き合っていきたい1頭。

 

~~~

 

<菊池> では、今回はここまでです。続いて、平安Sも回顧していきましょう。

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