たま~にオクノも登場します
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JRDB関東パドック班・金子京介と、競馬大予言の主軸ライターであり競馬データ分析家の菊池グリグリがお届けする、中央競馬の重賞展望。
クイーンステークス2020展望~競馬チェックの週末重賞・展望トーク~
※金曜昼の展望トークです
<菊池> 日曜にはクイーンSが行われる予定です。こちらをメインで展望していきましょう。
クイーンステークス展望
2019年クイーンS回顧はコチラ
http://blog.livedoor.jp/keiba_check/archives/50819170.html
<札幌競馬場の天候について>
<菊池> 本州の長梅雨とは無縁の北海道。札幌競馬場は今週末も雨の心配がなさそうですね。仮に少し降ったとしても、洋芝の競馬場ながらかなり水はけが良いので、影響を及ぼすほどではないでしょう。
<京介> 今週末の札幌は、ちょっと暑くなるほどの快晴予報だね。過去数週間にわたって、雨が全く降っていないわけではないんだけれども、週に1日2日程度。長く降るわけでもないし、うまいこと雨の日が週末とはぶつかっていない。
<札幌競馬場の馬場について>
<菊池> 先週開幕の1回札幌は2週目を迎えます。このクイーンSは例年だと開幕週に行われていますが、大きな影響はないでしょうね。ただ、先週の札幌は例年以上に内・前有利の傾向が目立った印象で、その点がどうか?
<京介> 単純な見た目だと、1コーナー手前のラチ沿いに綻びがあったり、3コーナーで少し芝が剥げていたりしていて、案外芝はきれいではないみたいだね。
<京介> それでも開幕週は晴れていたし湿ってもいなかったし、芝の密度が十分で、馬群が通っても掘れた様子はないから、十分に踏みこなれて脚抜きのいい内側が有利のままなんだろうね。
<京介> 今年もエアレーション作業を開催前に行っている。そのためか超高速馬場ではなくなっているんだけれど、例年よりも外回しの差しが追いつかないよね。
<クイーンSのレース傾向について>
※札幌で施行の過去9回が対象
○1番人気
→荒れた時期もあったが近年は安定、札幌での9回は[4・2・1・2]。
2番人気[3・0・1・5]は逃げ・先行馬なら信頼できる。
○前走がGⅠで5番人気以内だった3歳馬
→[3・0・1・1]、オークス&NHKマイルCは着順より人気が重要!
前走がGⅠでも6番人気以下だと[0・0・0・9]。
▲前走がヴィクトリアMで4角4番手以内
→2着多いが[2・4・0・4]、実績馬を篩にかけるために有効な方法。
5番手以下[0・0・2・7]は複勝回収率37%と微妙…。
?前走がマーメイドS1~5着
→[0・1・1・10]、毎年のように人気馬が消えるパターン。
軽ハンデ好走後に“斤量増+洋芝”で苦戦必至。
?前走が5番人気以内で1着
→人気馬が多い中で[2・1・1・16]、妙味薄く押さえまで。
圏内4頭は前走が函館芝1800mか東京芝1600m。
?前走の上がり3Fタイムが1~2位
→[1・1・1・14]、単複回収率15%&45%。末脚評価は期待値低い。
前走逃げ[0・0・0・9]も実らないケースが中心。
(菊池グリグリ『競馬大予言・重賞別「激走」&「凡走」のツボ』掲載データより抜粋)
<京介> いつになってもどういう馬場状態になっても、ペースは何だかんだでスローになる。なりやすいとかではなくて、いつも2コーナーで緩む。向正面後半か3コーナーで差し馬が動き始め、上がり4Fが速いスパート勝負になるのが、例年の流れだね。
<京介> 3コーナーの序盤に仕掛けが始まるから、4コーナーで馬群がギュッと密集して、そこで渋滞が起こる。毎年、不利を受ける馬は必ずいるよね。4コーナーを勢い良く抜けるか、ラスト1Fでまだ加速がつく体力のある馬なら、差して勝てるけれども。けど、高いレベルの末脚を持つ馬が毎年いるわけではない。
<京介> 3歳馬であれば、春のクラシックG1を経験して見せ場を作れるほどの有力馬。4歳以上も、G2やG1連対があったレベルの馬でないと、先行馬の有利を覆して勝ち負けまで食い込む末脚を見せるのは、かなり難しいと考えるべき。
<例年と比較して気になるポイント、展開予想など>
<菊池> 14頭立てですが、この札幌芝1800mは14頭がフルゲート。G1実績馬こそいませんが、昨年並みといったところでしょうか。そう悪いメンバー構成でもないですね。
<京介> どうしようもない高齢馬が幅を利かせているメンバーでもないし、前走ヴィクトリアM帰りの馬が3頭もいる。どれも若い。ヴィクトリアMに出ていれば有力視されたであろう、1800m重賞連勝中のフェアリーポルカもここに駒を進めてきた。3歳馬の出走がなかったのが残念なぐらいだね。
<菊池> 前走で逃げていたのは3頭。徹底先行タイプのモルフェオルフェに、タガノアスワド。そしてナルハヤ。一筋縄ではいかなそうですね。
<京介> モルフェオルフェのように、どうしても逃げないと活路が開けない、気が勝ったタイプが牝馬限定の1800m以上の距離に出てくるのは珍しいよね。となると、タガノアスワドの安定したダッシュ力がどれだけあるのかには注意したい。ナルハヤも行けないと味がないタイプだけれども…。
<菊池> コントラチェックも叶うなら逃げられるのが理想的ですが、ルメール騎手ですしこの相手だと引くことでしょう。
<京介> コントラチェックは難しい馬になっているよね。まだ逃げていない時には結果が出ていないけれども、道中は中途半端に折り合えるようなフリで追走できてしまっている。
<菊池> 人気が予想されるフェアリーポルカもじっくり構えるタイプではないので、3~4角でも動きが大きそうです。
<京介> もちろん後続は、3コーナーで大きく置かれるシチュエーションは望まない。リードされれば詰める。飛ばす馬が複数いて隊列が縦長だと、中団後ろからでも捲りやすい。逆に、早くにバテる馬がいるから、コーナーでインベタを守りたい馬にとっては動きにくい隊列となりそう。
<京介> 今年は、長く脚を使える格上馬が、他よりも先に動いて出ること。
<菊池> では、人気が予想される上位馬5頭についてお願いします。
( カリビアンゴールド )
【 強み 】
<京介> 洋芝適性は立証済み。昨年は3勝クラスを勝ちきれないままに格上挑戦したんだよね。しかも大外枠。これで3着に食い込めたのは偉いし、それだけコース適性があるということだものね。
<菊池> 洋芝はもちろんのこと、とにかく輸送に弱い馬。かつて関東圏で結果が出ていた3歳時は美浦・小島太厩舎の所属であり、小島太調教師の定年後に栗東・鮫島一歩厩舎に転厩してからは関西でしか馬券圏内のない馬。それだけに滞在のプラスが非常に大きい馬です。個人的には、洋芝適性もあるけど、それ以上に何よりも滞在が良いと見ています。
【 弱み 】
<京介> とにかく前掻きが怪しいタイプで、我慢強さはあるけど決め手がいいタイプではない。常に詰めは甘い。上がり最速を全然記録できないしね。勝つのは比較的楽に4コーナーで1列目に並べている時だけなので、扱いが難しくなる。
<菊池> このレースの上がり1位[1・6・2・3]は2着止まりが多く、2位[1・1・2・5]なので、決め手より立ち回り性能が重要なレース。その点は良いと思うのですが、前走で内からミラアイトーンに差し返されたのは、ちょっといただけない感がありますね。巴賞がかなりヌルいレースだったことと、昨年より今年の方がメンバーは良いかも?という感があるので。
★総合評価:+4 (京介 +2 菊池 +2)
【 強み 】
<京介> ちょっと4歳になってからいいところがないけれども、ほとんど掲示板から崩れていない。2歳から重賞ばかりずっと使っていて、3歳のトップクラスと接戦し続けていたほどの馬だからね。体力では上の可能性が十分にある。
<菊池> 3歳時と比較して馬体の成長も見られるし、デキもずっと良いんですよね。ヴィクトリアマイルは内枠だったので期待しましたが、出遅れた上に内で大渋滞が起こってしまったレース。今年は序盤に置かれるレースが続いていますが、短距離を中心に使われたせいもあるでしょう。距離延長が良い方に出る可能性がある点は同意見です。
【 弱み 】
<京介> 決して好調とは言えない近況、フットワークが雑で、あんまり小回りがいいとは思えないんだよね。スンナリと先行出来た時以外は、期待値があまりないんじゃないか。
<菊池> ヴィクトリアマイル組[6・4・4・24]の好走は、当日1~3番人気[6・3・3・8]が大半で、それ以外は凡走が圧倒的多数。この傾向は案外バカにできたもんじゃない感じがしますね。G1大敗という履歴はさして問題じゃないけど、相手弱化で人気になるか、前走に明確な敗因があるかが必要なレースで。
★総合評価:+2 (京介 +0 菊池 +2)
( コントラチェック )
【 強み 】
<京介> 中山の重賞2戦は、かなり強い内容だったと思う。大敗したのは馬場に水が浮くような不良馬場G3戦と、G1だけなので、相手が大幅に弱化となる過程であれば、自分のリズムで競馬ができるんじゃないかと。
<菊池> 前走は超高速馬場に加えて短距離馬の逃げ。この馬には脚が溜まらない展開になってしまいました。コーナーの数が増えて距離延長。良馬場でやれそうですし、鞍上もルメール騎手に手戻り。巻き返しの材料は大いに揃った印象です。
【 弱み 】
<京介> これまで競馬がかなり不安定。逃げた時しか好走できていないし、控えても全く味気ない。前にいる馬を交わせなさそうだよね。気性的な問題なのか?前で飛ばす馬を、ちょうど良いタイミングで交わして自分が粘るという高度な競馬ができないんじゃないのかな。
<菊池> そこですね。今回は飛ばす馬が複数いて、3~4番手で力を抜いた走りができるかどうか。
★総合評価:+3 (京介 +1 菊池 +2)
(※各々が-5~+5点で採点 ※総合点は合算値 -10~+10)
( スカーレットカラー )
【 強み 】
<京介> ヴィクトリアM帰り。決して馬体が悪いとは思わなかったけれども、直線でほぼ止めたように流していたから、そんなにダメージはなかったんじゃないかと思う。今年も前の組が争う展開になりそうだし、流れも向くのでは。
<菊池> 前走は前に行った馬かつ内を通った馬しか好走できない状況。例えば中京記念のように時計の掛かる状況下ならマイルにも対応できるかもしれませんが、高速決着のマイル戦は少し忙しいのでしょう。本質が中距離馬のはずなので距離延長はプラスと見ます。
<菊池> 厩舎の担当スタッフが「毎日乗る僕ですらコンタクトが難しい馬」としている難しい馬。テン乗りの石橋脩騎手から主戦の岩田康誠騎手に手が戻るのは大きな加点材料でしょう。
【 弱み 】
<京介> コーナーワークが下手で、直線でどれだけ交わすかという競馬しかしていないから、昨年はうまくいきすぎ。いつでも直線で不利を受ける可能性はある。勝ちきる所までは行きにくいだろうと思う。
<菊池> 確かに、間違ってスローペースになったら出番が回らなそうですね。あとは馬体重の変動が大きい馬なので、今週の輸送でどうなったか。
★総合評価:+5 (京介 +2 菊池 +3)
(※各々が-5~+5点で採点 ※総合点は合算値 -10~+10)
【 強み 】
<京介> 遡って考えると、1800mが3戦3勝。馬体はいいのに2000m重賞だと妙に脚の使い方がハマらない馬だったから、非根幹距離がかなり得意なタイプなのかもね。ヴィクトリアMをパスしたのも、陣営は結構考えた上でのローテ決めだったとは思う。
<菊池> 同感です。1800m重賞で連勝した後だから欲が出そうなものですが、ヴィクトリアマイルはあっさりパス。間違いなく良い方に出るのでは。自在性があって時計の掛かる馬場もプラスでしょう。
【 弱み 】
<京介> 高速馬場に全く対応できないのかな?というぐらい、スピード感と瞬発力がなくて、ここ2戦の走破タイムはクイーンSの平均決着タイムに届いてない。雨が降ったら絶対大丈夫、と思っていたんだけど、馬場が速すぎるとちょっとどうかな?と。実績的に仕方ないけれど、56kgを背負うのもどんなものかな。
<菊池> 昨年のミッキーチャームが克服しましたが、56キロ以上は過去10年で[1・0・1・5]。すべて5番人気以内で1~2番人気が5頭いたことを考えると相当物足りないと思わされます。この点がどう出るやら?
★総合評価:+6 (京介 +3 菊池 +3)
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<菊池> では、穴馬を挙げましょう。
( リープフラウミルヒ )
<京介> かなり小柄で飛節の硬い馬だけれども、腰がしっかりしているステイゴールド産駒。多分この馬、バネ性能やストロークの伸びが全然ない馬だから、乗り方にコツがあるんでしょう。丹内佑次騎手と非常に相性が良くて、これまで丹内騎手で全3勝+重賞2着している。1800mが得意でもある。
( リープフラウミルヒ )
<菊池> 同じですね(笑)。被った時は意識的に変えることが殆どですが、敢えて同じ馬でいきましょう。京介さんが挙げた推奨根拠以外のことを言うとすると、モルフェオルフェが控える可能性を示唆しているものの、タガノアスワドとナルハヤがいて、これらをコントラチェックが早めに捕まえに行くとなると、そこそこ福島牝馬Sとも似たスタミナ展開になるのでは?と考えられます。
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※展望トーク時点での印
<京介>
▲リープフラウミルヒ
▲サムシングジャスト
▲カリビアンゴールド
○フェアリーポルカ
<菊池>
★リープフラウミルヒ
○スカーレットカラー
○フェアリーポルカ
△ビーチサンバ
△カリビアンゴールド
△コントラチェック
△タガノアスワド
△サムシングジャスト
<菊池> では、こんなところにしておきまして、最終結論は前日版コラムとガチンコ予想でチェックしていただきましょう!
※最終結論は、それぞれのコラムでチェック!!
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