過去10年で1番人気は[2-2-2-4]で4連対。前走良馬場で4角4番手以内なら[1-2-2-0]で複勝率100%。2番人気は[1-3-0-6]で4連対、3番人気は[2-1-2-5]で3連対。連対馬14頭が4番人気以内、残る6頭は6~9番人気。10番人気以下は[0-0-2-85]で3着止まり。最近5年の馬連は8倍、9倍、7倍、62倍、87倍で中穴までに収まっている。16年は8-3-1番人気、昨年は9-4-12番人気で決着。トリッキーな中山内回りコースで波乱傾向が強い。
連対馬18頭が前走3着以内。前走4着から連対した2頭は前走弥生賞、かつ重賞勝ちがあった。最近5年の連対馬10頭のうち7頭が前走重賞1着、2頭が前走重賞2着。前走重賞連対馬に注目。前走共同通信杯連対馬は[4-0-0-3]、12年以降は[4-0-0-1]。スプリングS勝ち馬は[3-0-1-6]、2着馬[0-1-1-6]、弥生賞勝ち馬は[1-3-1-5]、2着馬は[0-0-0-10]。京成杯は[0-0-1-3]、すみれSは[0-0-0-7]で連対がなく不振が続いている。
ステルヴィオは[3-2-0-0]で上がりは全てメンバー1、2位。サウジアラビアRC、朝日杯FSはダノンプレミアムに0.3秒差、0.6秒差の2着。前走スプリングSは中団の外からメンバー最速の34.1秒で最後にギリギリ交わしてハナ差で優勝。2番手からエポカドーロにタイミング良く抜け出されたが、最後は底力で捻じ伏せた。レースのラスト3Fは12.4-12.2-11.8秒で尻上がり。一戦ごとに着実にパフォーマンスを引き上げている。ロードカナロア産駒だが、距離をこなすタイプ。これまでダノンプレミアムにしか負けていないが、ダノンプレミアムは右前挫石で回避した。今週もルメール騎手が持ってくるか。
ワグネリアンは[3-1-0-0]で上がりは全てメンバー1、2位。前半5F58.5秒で流れた東スポ杯2歳Sは後方からメンバー最速の34.6秒で突き抜けて3馬身差で圧勝している。前走弥生賞は中団からメンバー最速の33.7秒で伸びて0.2秒差の2着。勝ったダノンプレミアムは鞭を入れていなかったが、上がりは0.4秒上回った。エンジンの掛かりが遅いため、小回りの中山向きではないが、本番前に中山芝2000mを経験できた。パドックでは馬体4キロ減でテンションが高かった。2度目の中山で馬体細化がなく、イレ込まないかがポイントになる。昨年以降のG1で福永騎手は[0-2-1-20]で連対率8.7%。
すみれS勝ち馬キタノコマンドール、共同通信杯勝ち馬オウケンムーン、ホープフルS2着&弥生賞3着のジャンダルム、ホープフルS勝ち馬タイムフライヤー、スプリングS2着馬エポカドーロ、京成杯勝ち馬ジェネラーレウーノ、京都2歳S勝ち馬グレイルなど。キタノコマンドールは新馬、すみれSをメンバー最速上がりで差し切って2連勝。新馬戦は直線でモタれてクビ差の辛勝だったが、すみれSは最後方から大外を回って豪快に差し切った。2着ケイティクレバーは若駒S1着、京都2歳S4着、5着コズミックフォースは京成杯2着があった。北野武氏が命名したデニムアンドルビーの全弟でディープインパクト産駒。無敗の皐月賞馬が誕生か。
オウケンムーンは[3-0-0-1]で未勝利、500万、共同通信杯を3連勝。前走共同通信杯は内ラチ沿いの5番手からメンバー4位の33.5秒で抜け出して1分47秒4で優勝。芝2000mは2戦2勝で中山では500万条件を勝っている。菊花賞馬オウケンブルースリ産駒。今週も国枝厩舎の管理馬が弾けるか。ジャンダルムは[2-1-1-0]でデイリー杯2歳Sを勝ち、ホープフルS2着、弥生賞3着と崩れていない。母はスプリントG1を2勝したビリーヴだが、武豊騎手が上手く乗って今のところ距離をこなしている。相手なりに堅実に走るタイプ。弥生賞と同じ3番枠から今の中山の馬場と展開を考慮して武豊騎手がどう乗るか。
タイムフライヤーはホープフルSを豪快に差し切って2分1秒4で優勝。単勝1.2倍の断然人気に支持された前走若葉Sは後方からメンバー最速タイの34.9秒で追い込んで0.5秒差の5着。何がいけなかったのか。ルメール騎手から内田博騎手に乗り替わる。エポカドーロはあすなろ賞を逃げて3馬身差で圧勝。前走スプリングSで2番手からメンバー5位タイの34.7秒で抜け出してステルヴィオにハナ差の2着。末脚に持続力があり、前に行ってバテないタイプで中山は合っている。13年以降、戸崎騎手は芝G1で牡馬に騎乗すると[0-1-0-41]、5番人気以内では[0-0-0-13]。今年絶好調の藤原英厩舎の管理馬。