事後公開します。
■調教診断
■[7-]ヤマカツエース 3着
函館芝で軽く仕掛けられた。力強い脚捌きでラスト11秒台。以前より馬体がしっかりして脚捌きが力強くなった。久々もかなり仕上げている。
■[6+/]サクラアンプルール 1着
函館Wで2頭併せで強めに追われて先着。時計は遅いが、ラストの伸び脚は良かった。重厚感のある馬体。ひと叩きされて馬体、気配とも良化。
■有力馬診断
■[6+]ヤマカツエース 3着
15年の福島記念、16年の中山金杯を連勝した後、G1、G2で5、6、13、5、15着と不振が続いたが、金鯱賞を勝ってG2の壁を乗り越えると有馬記念4着、金鯱賞1着、大阪杯3着とG1、G2で崩れなくなった。昨年の金鯱賞を20キロ増の504キロで優勝。その後も馬体をキープしているように馬体の厚みが増して地力が強化され、本格化してきている。前走大阪杯は中団の後ろから外を回ってメンバー2位の33.8秒で伸びて0.2秒差の3着。外枠でいつもより位置取りが後ろになったことが堪えている。もう1、2列前につけられれば2着があったのではないか。芝2000mは[4-0-2-4]で重賞を4勝。北海道では札幌記念4、5着、函館記念3着に終わっているが、本格化した今なら当時よりレベルの高い走りができるはずだ。
今回はネオリアリズムが回避したことでG1馬の出走がない。芝2000mのG1で3着、G2で2勝の実績はメンバー最上位。前2走の走破タイムは1分59秒2、1分59秒1。高速決着に不安があるが、今の札幌は時計が掛かっており、高速決着にはなりそうにない。以前より末脚が切れるようになっているが、タフな馬場をこなすパワーも兼ね備えている。昨年は宝塚記念を使ったため仕上げが難しかったが、今年は大阪杯から直行したことでフレッシュな状態で出走できそう。休み明けになるが、最終調教を見る限り、かなりいい状態に仕上がっている。G2以下、芝2000m、良馬場では[3-0-1-2]、前半5F60.4秒以上なら[3-0-0-0]。ロードヴァンドール、マイネルミラノが飛ばさず、金鯱賞のように上がり勝負になると有利になる。
■[6+]サクラアンプルール 1着(穴馬)
昨年12月の美浦Sを勝ってオープン入り。白富士Sは大外枠スタートから中団につけ、メンバー3位の33.2秒で伸びてスズカデヴィアスにクビ差の2着。スズカデヴィアスはその後金鯱賞3着、鳴尾記念4着、七夕賞4着と重賞で善戦した。中山記念は後方からメンバー最速タイの33.8秒で伸びて0.1秒差の2着。勝ったネオリアリズムは次走クイーンエリザベス2世C1着、3着ロゴタイプは次走安田記念2着、5着ヴィブロスは次走ドバイターフ1着。前半5F61.4秒のスローペースでも後半5F57.3秒でラップは全て11秒台。高速ラップの持続力が問われるレベルの高いレースだった。前走大阪杯は先行して一杯になり13着。初の関西への輸送が影響したのか、横山典騎手は機嫌が悪かったとコメント。まともに走っていないのである。
前走函館記念はらメンバー5位タイの35.9秒で追い込んで0.8秒差の9着。休み明け、大外枠、重馬場でまともに走れなかった。G2以下、右回り、芝1800~2000m、良馬場では[3-1-1-0](全て中山内回り)で複勝率100%。中山記念では内から追い込んだが、ある程度前につけてひと脚使えるタイプで小回りコースは合っている。近親にサクラチトセオー(天皇賞秋)、サクラキャンドル(エリザベス女王杯)がいる良血馬。半兄サクラメガワンダーは07年の函館記念と札幌記念で3着に入っている。中山記念2着でG2で通用することを示したが、前2走惨敗したことで人気がない。1枠1番、蛯名騎手で出遅れが怖いが、スタートを決めて中団あたりで流れに乗れれば面白い。中山記念では勝ったネオリアリズムに0.1秒差だった。
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調教診断は6頭、有力馬診断は2頭を取り上げています。
有力馬診断では狙える理由を長文で詳しく解説しています。