事後公開します。
■有力馬診断
■[6+]テイエムジンソク 1着(1位評価)
これまで1600万条件で勝ち切れないレースが続いていたが、今年5月に古川騎手に乗り替わると1600万条件、大沼S、マリーンSを2着に4馬身差以上をつける圧勝で3連勝。京都ダ1800mの東大路Sは4番手からメンバー2位の37.0秒で抜け出して1分50秒7で4馬身差で圧勝。大沼Sは4番手からメンバー最速の36.9秒で抜け出して1分42秒8で4馬身差で圧勝。マリーンSは逃げてメンバー3位の37.2秒で後続を引き離し、1分42秒9で5馬身差で圧勝。大沼S、マリーンSは速い流れで前に行って上がりをまとめており、重賞で通用するレベルのパフォーマンスだった。ここにきて心肺機能が強化され、速い流れで飛ばしても簡単にバテなくなった。5歳になって本格化した。前走エルムSは単勝1.5倍の断然人気に支持され、2番手からメンバー4位タイの36.0秒で上がって半馬身差の2着。内で脚をタメていたロンドンタウンに最後に差された。勝負どころで抜群の手応えだったが、逃げて3着に粘ったドリームキラリとはハナ差だった。
重馬場で勝ちタイム1分40秒9はレコード。テイエムジンソクは1分41秒0で走り、前2走よりもタイムを詰めており、力を出したと言えなくもないが、前半の流れは大沼Sより緩かった。勝負どころでドリームキラリを交わさずにタメ過ぎたことが影響したのではないか。脚をタメても追ってガツンと切れる脚を使えるタイプではなく、心肺機能の高さを武器に持続力で勝負するタイプ。エルムSで陣営は自分のリズムを守って強気なレースをした方がいいとあらためて認識したのではないか。大外枠に入ったが、外から被せられると嫌がる面があるため、大外枠は悪くない枠。自分のリズムで走ると持ち前の心肺機能の高さで最後までしぶとく伸びるが、途中で外からプレッシャーをかけられてリズムが崩れると詰めが甘くなるのが死角。エピカリスが1番人気になったことでマークは緩みそうなのはいいが、分析力が優れたルメール騎手がこの死角を突いてくる可能性がある。京都ダ1800mで先行したときは[4-2-0-0]。自分のリズムを守れるかがポイントになる。
■[6+]トップディーヴォ 取消(2位評価)◎本命・穴馬
5走前に京都ダ1800mの北山Sを勝ってオープン入り。北山Sは1枠1番スタートから内ラチ沿いをロスなく回り、メンバー3位タイの36.1秒で抜け出し、最後はテイエムジンソクとの叩き合いを半馬身差で制した。3着は4馬身離れており、勝ちタイム1分48秒8(重)はかなり優秀。連対した2頭はテイエムジンソクの大沼S、マリーンSほどではないが、重賞で通用するレベルのパフォーマンスだった。前半5F60.5秒で道中のラップの緩みがなく、ラスト3Fは12.0-12.0-12.3秒でほとんどラップが落ちなかった。テイエムジンソクは6枠10番から外を回って自分のリズムで走っており、その時点の力を出し切っている。トップディーヴォは1枠1番から内ラチ沿いの最短コースを通ってきた。コース取りに差があり、テイエムジンソクの方が強いレースをしているが、トップディーヴォが緩いのないラップでテイエムジンソクに勝ったことを評価したい。今回はトップディーヴォが2枠4番、テイエムジンソクが8枠16番で同じ条件が揃っている。
北山Sを勝った後にダ1700mを使って6、5着に終わったが、今後に向けて陣営は速い流れを経験させてピリッとさせたいという思惑があったのだろう。その効果が出たBSN賞では1枠1番から内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー3位の37.0秒で抜け出して1分51秒5で優勝。斤量2キロ差があったが、2着は前年のシリウスS勝ち馬で前に行ったら簡単には止まらないマスクゾロだった。ダ1800mは[6-2-2-6]で京都では[4-1-1-3]。稍重以上のダ1800mは[5-1-1-0]で京都では[4-1-0-0]。脚抜きのいい馬場が得意なのは間違いないが、ダ1800m~1900mで4コーナー3番手以内につけたときは[5-2-0-0]。前につけられれば、良馬場でも勝ち負けする可能性がある。昆厩舎の管理馬は鍛えられており、心肺機能が高い馬が多い。前走シリウスSは距離が長かったが、5番手からしぶとく伸びて0.4秒差の4着に粘った。ダ1700mを使った効果で良馬場でも好位につけられたのである。良馬場でも内枠から好位の内につけると北山Sの再現VTRがある。JBCスプリントを勝った横山典騎手が内から捌いている。
■調教診断
■[6+/]ルールソヴァール 2着(9人気)2位評価
美坂で2頭併せで馬なりのまま先着。しっかりとした脚捌きで最後まで余力十分。馬体の張りが良く活気がある。前走勝ったがさらに良化。
■[6+-]テイエムジンソク 1着(2人気)3位評価
栗CWで一杯に追われた。重心の低いフットワークで最後までしぶとく伸びた。馬体が枯れて地味に映るが、乗り込みは十分。デキはある。
★有力馬診断2位評価、調教診断1位評価のトップディーヴォは出走取り消し。
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調教診断は6頭、有力馬診断は2頭を取り上げています。
有力馬診断では狙える理由を長文で詳しく解説しています。
エピカリスが一気にパフォーマンスを引き上げて勝つのだろうか?
テイエムジンソクは北海道で強かったが、死角を突かれないか?
エピカリス、テイエムジンソクはJRAが8枠に入れてきた。
このあたりを総合的に判断すると激走する可能性のある馬がいる。
まとめて負かす、または割って入る可能性があるのではないか。
そのあたりの根拠を詳しく書いています。