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生前退位のウィニングストラテジー - 年内結論、来年法制化、再来年退位
2016-08-16 16:50:00
テーマ: 政治・経済
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c0315619_1515366.jpg天皇陛下の「お気持ち表明」のあと、マスコミ各社から世論調査の結果が発表されている。日経の数字では、生前退位を認めるべきが89%、認めるべきでないが4%となった。また、恒久的に生前退位を認めるべく制度化すべきだが76%、今の天皇に限って認めるべきだが18%とななっている。さらに、女性・女系天皇や女性宮家を検討すべきが58%、天皇の「お気持ち表明」について憲法上問題があるとは思わないが83%という結果が示されていて、質問の設計と回答とも、この問題についての日経のリベラル性が反映された報道内容となっている。一方、読売の世論調査を見てみると、93%が「お気持ち表明」を「良かった」と評価し、法制度の「改正を急ぐべきだ」が60%となっている。読売は日経と逆で、皇室典範の改正に反対な安倍政権の意向を滲ませた論調の記事になっているが、世論調査の回答が編集部の意向を裏切っていることがよく分かる。いずれにせよ、8日のビデオメッセージの後、国民世論は圧倒的に生前退位を支持する方向に出て、生前退位実現の制度改定は必至の情勢となった。予想どおりの反響と進行であり、天皇陛下の決断と挑戦は見事に成功した。
辺見庸の「お気持ち表明」批判 - 象徴と内在、国民統合と国民の総意
2016-08-10 19:11:00
テーマ: 政治・経済
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c0315619_16375235.jpg辺見庸が天皇陛下のお気持ち表明に対して反応し、辛辣な批判をブログで加えている。昨日(8/9)の記事でこう書いている。「ポイントは『日本の皇室が、いかに伝統を現代に生かし、いきいきとして社会に内在し、人々の期待に応えていくかを考えつつ、今日に至っています』にあるのである。朕らはもはや象徴ではなひのだ」。この一節を読んで、中学3年の公民で教師が憲法1条の象徴天皇制をどう説明したかを思い出した。たしか、象徴とはバッジのようなものです、皆さんの学生服の襟につけている徽章と同じです、それぞれの国にはバッジがあり、日本の国のバッジが天皇です、という説明だったような記憶がある。そして、その後、象徴は元首ではないという話が続き、日本国憲法で天皇が元首ではなく象徴とされた意義が強調されていた。今は学校教育でどう教えているか不明だが、この原点に立ち帰れば、辺見庸の問題提起は有意味なもので本質を射抜いていると言えなくもない。憲法1条の象徴の意味は、このようにきわめて無機質的なニュアンスで説明され、純機能的な看板のようなイメージで生徒に理解が導かれる概念だった。学校教育での象徴の意味がこうだったとすれば、辺見庸の批判のとおり、天皇陛下の「社会に内在」の論は則を超えた逸脱かもしれない。
生前退位のお気持ちの表明 - 象徴天皇制の理念の見事な説明と説得
2016-08-09 19:04:00
テーマ: 政治・経済
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c0315619_16483788.jpg予告されていた生前退位のお気持ち表明が、昨日(8/8)、つつがなく行われて安堵している。今日(8/9)の朝日新聞を読むと、文案作成の最初の段階では、より強い調子で退位の意向が盛り込まれていたとある。官邸との事前調整が図られた結果、抑制された表現になった。朝日の記者たちには宮内庁を通じて内々に知らされているのだろうが、オリジナルの原稿を読んでみたいものだ。控え目な表現になったとはいえ、言葉は正面から直接に国民にメッセージを発するものになっていて、論旨はわかりやすく、意味が曖昧にならないように工夫されていた。生前退位の希望を言い、その理由と必要を説き、そのためには皇室制度の改定が必要であることを伝え、国民に願いを叶えて欲しいと訴えていた。期待していたとおりの言葉であり、感動して聴き入った。テレビの前の人々は、私も含めて、あらためて一人一人が憲法に書かれた国民であることを再認識し、日本国の主権者であることを自覚したことだろう。天皇陛下にお願いをされる立場なのだ。地べたに這いつくばって生きている一人一人の衆生は、しかし、形式上は国家を舵取りする主体的人格である国民なのである。フィクションとしての国民主権。その社会科学的真実を、不思議な感覚とともに、昨日ほど強く思い知った体験はあるまい。
小池旋風と劇場型選挙の教訓 - 安倍政権打倒はリベラル新党しかない
2016-08-03 16:50:00
テーマ: 政治・経済
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c0315619_1538493.jpg小池百合子が圧勝した今回の都知事選、鳥越俊太郎が大敗したことだけに注目すると悲観的な感想や総括しか出て来ないが、見方を変えれば、そこに大きな可能性があることに気づく。正直なところ、都知事選の結果は私を楽観的な気分にさせた。そこに発見し、確信したのは、私が従来からしつこく訴えているところの「永田町の外からの新党で受け皿を作るしかない」という主張の正しさだ。小池百合子はなぜ圧勝したのか。自民・公明の支援を受けなかったからである。政党組織と対決する劇場型の構図に持ち込んだからだ。鳥越俊太郎はなぜ惨敗したのか、理由は幾つかあるが、既成政党の支援を受けた出馬と運動であり、無党派層の支持を集められなかった点が大きい。本来、知名度の高さで無党派の票を集めて勝つべき鳥越俊太郎が、無党派の票の取り込みに失敗した。選挙戦では、野党の幹部が常に選挙カーの上に立ち、政党系の団体や集団が街頭でもネットでも活発に動き、無色透明の無党派市民が運動に参加して後押しする度合いはきわめて小さかった。朝日の調査では、無党派層の51%が小池百合子に投票し、民進支持層の28%、共産支持層の19%が小池百合子に投票している。

都知事選での鳥越俊太郎の大敗 - 1年で終焉へと向かう「野党共闘」
2016-08-01 18:48:00
テーマ: 政治・経済
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c0315619_1784546.jpg都知事選の開票結果の集計を見ると、小池百合子が291万票、増田寛也が179万票、鳥越俊太郎が134万票となっている。保守分裂選挙でありながら、野党統一候補で反安倍の鳥越俊太郎は次点につけることもできず大差で敗れた。保守vs野党の票で見ると、470万票vs134万票というとんでもない差になっている。3週間前の参院選での東京選挙区の得票では、保守vs野党は287万票vs265万票のイーブンだった。組織票と呼ばれる民進や共産の固定票も切り崩され、無党派の票の過半数が小池百合子に持って行かれ、正視できないほどの惨敗となった。そして、ほぼ事前のマスコミの情勢調査どおりの結果となった。安倍晋三は笑いが止まらないだろう。この都知事選の意味を総括する上で重要なのは、鳥越俊太郎が出馬表明したときの訴えが民意で否定されたという現実だ。7月10日の参院選の結果に強い危機感を覚えたこと、憲法が変えられようとしていること、戦争が近づいていることに焦燥し、都知事選出馬を決断したことが12日の会見で語られ、テレビ報道で大きくクローズアップされた。その直後、公示日前後のある調査では、鳥越俊太郎は小池百合子を抜いてトップに躍り出ている。

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