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安倍談話は長続きしない - 内外に共感と支持の集まらない歴史認識
2015-08-15 23:30:00
テーマ: 政治・経済
安倍晋三の70年談話は、テレビで聞いていて非常に分かりにくかった。注目された四つのキーワードは文章に盛り込まれたが、単に形だけ盛り込んだだけで、言葉を使っている意味は村山談話とは全く違うものになっていて、悪辣な意図で換骨奪胎が細工された面妖な構文と表現になっていた。野党のコメントと民放のテレビ報道で共通して指摘されたように、侵略と植民地支配は一般論を述べた件に語が配置されていて、日本が過去に侵略と植民地支配を行ったという歴史認識が示されていない。これは明らかに村山談話の否定であり、百歩譲っても、マスコミが言うとおり村山談話からの後退だろう。朝日の社説も、有識者懇談会ですら大陸への侵略を報告書に明記していたのにと非難しているが、私も、テレビ中継を見ながらその点を強く意外に感じた。あの御用学者で右翼論者の北岡伸一ですら、侵略したことは間違いないと何度も発言し、「お詫び」は入れなくていいが「侵略」は入れる必要があると強調していたにもかかわらず。有識者の報告書はどうなるのだ。結局、安倍晋三のかねてからの持論を押し通し、侵略したという歴史認識を談話から排除した。植民地支配も同じで、韓国に対する日本の植民地支配とは全く無関係な文脈でこの語を使っていて、村山談話の歴史認識は踏襲されていない。韓国国民は大きく失望したことだろう。
村山談話と1990年代後半の空気感 - 未来志向のための前提と基礎
2015-08-14 23:30:00
テーマ: 政治・経済
昨夜(8/13)のNEWS23を見ていると、ソマリアでNGO活動をしている24歳の男が出てきて、戦後70年談話について、その時代に生まれていない自分たちには責任がないと言い、戦後生まれの人間が過去の戦争について謝罪するのはおかしいと開き直る場面があった。NEWS23が戦後70年特集の一環として組んだ企画の中で、どうしてこんな右翼的な「若者」が紛れ込んだのか、事故なのか、それとも番組側の - 「対立」とか「両論」を無理に演出しようとする - マスコミ特有の作為なのか不明だが、安倍晋三批判の報道を期待して最近はNEWS23を見るようになった視聴者として、非常に不愉快な一幕だった。岡本行夫や瀬谷ルミ子の息のかかったNGOの関係者で、若さを売りにしてマスコミに出る機会を掴み、顔を売って出世しようという野心家だろうか。こんな人間が多すぎる。最近のテレビ報道は戦後70年特集ということで、戦争の真実を語る80代の高齢の人々の証言が多く出て、そちらの方に感覚が慣れていたので、こういう腹黒い若僧が登場するといつもの現実に引き戻されて気分を害する。こんな連中を引き立ててやって恩を売り、WinWinの昵懇の関係を作り、岸井成格は10年後も重鎮として地位安泰を図ろうとするわけだ。自分の商売のために「若者」に媚を売る。筑紫哲也の手法だった。
谷口稜曄(86)と坪井直(90)のお二人をノーベル平和賞の受賞者に
2015-08-11 23:30:00
テーマ: 政治・経済
2か月前、6/10の報道では、今年も「憲法9条を保持する日本国民」がノーベル平和賞の候補として受理されたことが伝えられていた。発表の予定は10/9であり、あと2か月後である。今が最終選考の佳境だろう。四番手だという下馬評も出ている。昨年、受賞を逃したとき、保守系の新聞から、一国一地域の人々全体が受賞対象者になる想定はそもそもあり得ず、制度的に不可能だという悪意の説明が流布されていた。その資格条件面での対策が講じられたのか、今年は具体的な受賞対象者として「九条の会」が指名され、その方向で推薦運動が進められていると報じられている。また、日本原水爆被害者団体協議会も受賞候補に挙がっているという情報もある。「九条の会」に賞が授与され、大江健三郎が式典に登壇して英語で知的な挨拶をする図も見たいが、もし、受賞者を誰にするという特定の問題で選考を悩んでいるのなら、谷口稜曄と坪井直の2人を受賞者にすることで決定して欲しいと、ここ数日のテレビを見ながら強くそう思った。被爆者の代表として、広島の坪井直と長崎の谷口稜曄がオスロの会場に呼ばれ、メダルが贈呈される場面を見たい。90歳と86歳の2人が被爆者の苦しみと核廃絶の願いを訴え、その感動の瞬間に立ち合って、国民の一人として拍手を送りたい。そうしたいと痛切に思う。
非核三原則の放棄に出た安倍晋三 - 核武装へ布石を打つ思惑の観測気球
2015-08-10 23:30:00
テーマ: 政治・経済
8月6日の広島の平和記念式典の挨拶で、安倍晋三が非核三原則について言及しないという事件が起きた。1994年以来、式典に列席するようになった歴代首相がずっと触れてきた「非核三原則の堅持」の文言を、今回、初めて安倍晋三が式辞から削除するという暴挙を行い、その夜のニュースで大きく報道されて波紋が広がった。NHKは何も報道しなかったが、NEWS23の冒頭で原爆ドーム前から中継していた岸井成格が取り上げ、国是である非核三原則を否定する意図の表明なのかと厳しく批判した。翌日(8/7)、衆院予算委の集中審議で野党議員からも批判が上がったが、安倍晋三に悪びれた様子は全くなく、腹の中で舌を出して開き直っている真意がありありと看て取れた。故意に、狙いすまして非核三原則の文言の削除をやったことを態度で認めていて、8/6の行動が政治的思惑を持ったアドバルーンの打ち上げであったことを示唆している。8月9日の長崎の日の挨拶には盛り込んだが、従来の政府の平和主義の方針を覆して国民を挑発する佞悪なサプライズの手法は、安倍晋三らしい邪悪な毒気に満ちている。支持率が低落を続ける中で、国民に不評の安保法案を押し通さないといけない身で、よくこんな世論の反発を買う横暴をやるものだと強気に呆れるが、ふてぶてしい面構えを崩さない安倍晋三には自信と勝算があるのだろうか。
ある被曝体験記 - 紹介 - 読者の方からお寄せいただいた予備役兵の手記
2015-08-06 23:30:00
テーマ: 政治・経済
昭和20年8月6日、広島に原子爆弾が投下された。その日は朝から快晴の暑い日であった。学校へ出勤して、自分の教室の窓を開けていたところ、まっ青な南の上空の山の上に「ピカッ」と閃光が走った。雨も降っていないのに稲妻が走るとは不思議なこともあるものだなあと話しながら、訳の分からぬまま気にも止めていなかったが、数日してそれが広島に強力な特殊爆弾(原爆とは当時解っていなかった)を投下された閃光だったと解り、こんな山奥にも届く強烈な光だったのかと驚いたものだった。8月10日、いつものとおり授業をしていると、父が顔色を変えてやって来た。私に召集令状がきたという。粗末なピンク色のザラ紙に印刷されたものを持ってきている。来る12日に庄原実業高校に講堂へ出頭せよと言うものだ。いよいよ来たかと覚悟を決め、家に帰って身支度をし、眠れぬまま翌日、家族の者や先生、子どもたちや近所の人々に見送られて入隊のため学校をたっていった。本来は、広島の第5師団に入隊するのが本筋であるが、原爆で壊滅しているため、急遽ここを集合地ときめたのだという。集まったメンバーは比婆郡西部で当時残っていた40歳以上の丙種合格者と我々18歳位の予備役の者だった。確か100人位だったと思うが比婆防衛隊という隊が編成され、汽車で広島に行き、原爆の後片付けをすることになった。
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