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安保法制の委員会審議 - 志位和夫の秀逸な議論と今後の法案の行方
2015-05-30 23:30:00
テーマ: 政治・経済
一昨日(5/28)の特別委での志位和夫の質疑は素晴らしかった。ネットに賞賛する声が多く上がっていたが、NHKの国会中継を見逃した者はぜひ録画を確認していただきたい。審議全体のトリを務めた志位和夫の持ち時間は60分だったが、時間はあっと言う間に流れ、30分くらいの短さだったような感覚だった。退屈しないどころか、完璧な講義が目の前で展開され、まさに溜飲が下がる思いをさせられた。志位和夫の質疑には構成がある。入念に練られた設計があり、起承転結のストーリーとドラマがある。持ち時間を考え、相手の回答を予測想定し、問答の中で政治の真実を明らかにする見事なシナリオがある。討論は、最初から最後まで志位和夫が主導権を握り続け、政府側を窮地に追い込み、脱線や混乱を許すことなく、目的とする最後の着地点の結論に持って行く。昨日の質疑は全体で四つの部分に分かれていた。第一部はISAFに参加したドイツ軍の話で、戦後初めて憲法解釈を変え、NATOの域外に派兵したドイツ軍が、本来は治安維持と復興支援を目的とした活動が、現地で戦闘に巻き込まれ、55人の犠牲者を出しただけでなく、多数の民間人を誤爆で殺傷する事態に陥り、ドイツ社会に深刻な傷痕を残した事実を紹介。この法案がこの国の将来にもたらす禍根をリアルに想像させ、議場の空気を一気に静粛にさせた。
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四つの政治戦が集中した夏 - 60年安保闘争の幸運に深く感謝する夏
2015-05-27 23:30:00
テーマ: 政治・経済
安保法制の諸法案(戦争法案)が衆院で審議入りとなった。政府は今国会での成立をめざしている。今の状況から考えれば、法案が可決成立するときは強行採決で押し切った形になるだろう。それはいつだろうか。マスコミで跋扈する政局屋たちが、国会の日程を垂れて法案の行方を講釈する幕はもう少し先だが、産経の記事を読むと、6月24日までの会期を47日間延長して、8月10日が閉会という予定になっている。この記事は少し古い情報なので、今後の審議と駆け引きの中で変動はあると思われるが、お盆の前に参院本会議で可決して成立というのが安倍晋三の基本戦略だ。必要な審議時間から考えてそのタイムラインとなり、それを前提とすると、7月初旬と予想される衆院特別委での審議打ち切り採決が攻防の一つのヤマ場となる。いずれにせよ、あと2か月後には決着はついている。審議先送りになっていれば、われわれの勝利であり、可決成立になっていれば安倍晋三の勝利だ。審議先送りになった場合、私の予測だが、単純に秋の臨時国会に再提出になるのではなく、法案そのものの作り直しになり、来年の通常国会まで持ち越しになる可能性が大きい。それだけ問題点が多く、根本的に不具合で、審議をすればするほど破綻が明らかになって混乱が広がる法案だ。まともに審議できない。安倍晋三は、最初からこの法案をまともに審議するつもりがない。
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ポツダム宣言の歴史認識 - 軍国主義による侵略戦争、被害者と責任者
2015-05-25 23:30:00
テーマ: 政治・経済
昨日(5/24)、関口宏のサンデーモーニングがようやくまともな報道をして、志位和夫の党首討論でのポツダム宣言の問題を取り上げた。週末もネットではこの問題が関心の中心であり、先週の政治全体におけるハイライトだったと言ってよい。本来、国会は安保法制の審議に入る前に、ポツダム宣言など知らないと暴言を吐いた安倍晋三の歴史認識を集中的に問題にするべきであり、志位和夫の7分間からバトンタッチして、別の野党議員が、例えば論戦能力のある枝野幸男が、追及の延長戦を引き受けて立つべきなのだ。ポツダム宣言を軽侮し否定する態度は、すなわち先の戦争を侵略戦争と認めない開き直りの意思表示であり、国連憲章の精神を蔑ろにするメッセージの露呈である。欧州のネオナチと同じアウトローの立場であることを意味する。コトは深刻で、まさに重大な国際問題の発生に他ならない。「戦後70年談話」を世界が注目して見守っている中、日本の国権の最高機関たる国会は、この問題に速やかに対処する責任があるだろう。権力を監視する使命を受け持つマスコミも同じで、報道で世論を喚起して安倍晋三を糾弾しなくてはいけない。米スタンフォード大のダニエル・スナイダー(アジア太平洋センター副所長)は、安倍晋三がポツダム宣言を読んでいなかった件について、「政治指導者として恥」だと論評している。日本のマスコミ論者は、どうしてこの同じ意見を正面から言わないのか。
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志位和夫の誠実と安倍晋三の不誠実 - ポツダム宣言問題を無視するマスコミ
2015-05-22 23:30:00
テーマ: 政治・経済
志位和夫と安倍晋三が演じたポツダム宣言の党首討論は、特にネットの中で大きな話題と反響を呼ぶ政治となった。討論が行われたのは一昨日(5/20)だが、当夜のNEWS23は全く無視して放送せず、翌日(5/21)の朝日も特に論評をせず、マスコミとネットで関心の差が際立つ状況になっていた。ようやく、今日(5/22)になって朝日が1面の天声人語で取り上げ、志位和夫の質問について力量を評価し、4面に関連する囲み記事を入れている。ネットでの波紋の大きさに編集部が動かされた様子が窺える。昨日(5/21)の朝日は、岡田克也と安倍晋三の討論にフォーカスした紙面が編集され、「武力行使を目的として他国の領土・領海に入っていくことは許されない」とした答弁と、「機雷除去は例外として認められる」とする答弁の矛盾に注目、自衛隊の派遣のリスクを問題にする報道に仕上がっていた。5/20のNEWS23も同じであり、報ステも同じである。5/21の朝日の紙面では、4面に志位和夫の質問内容が採録されていたが、ポツダム宣言をめぐるやり取りを捉えた記事になっていない。安保法制が後半国会の政局の中心だから、マスコミ報道がこのような姿勢になったのだろうが、マスコミの惰性と鈍感と形式主義が強く印象づけられ、政治ジャーナリズムの無能が証明された残念な一幕となった。マスコミの安倍晋三への恐懼と遠慮が垣間見える。
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新興宗教「橋下維新」の終焉 - ネオリベ(改革)の夢を追い続ける病理
2015-05-20 23:30:00
テーマ: 政治・経済
大阪での住民投票の翌日、5/18に放送されたクローズアップ現代を見ていると、淀川べりに工場のある中小企業の社長が、若い従業員を集めて都構想への賛成票を投じるよう熱心に説教する場面があった。会社の就業時間中に、社長が業務上の重要な指示でも与えるように、会議室で賛成派のパンフレットを配り、全社員が都構想賛成で一丸になるよう促していた。小さな企業だからこんなこともあるのだろうが、「職場に憲法を」の観点からすれば、まさに論外の逸脱と言うほかない。NHKを呼んで撮影させるくらいだから、大阪の世論環境が、どれほど都構想賛成を当然視する空気感であったかを思わされる。大阪のテレビは賛成派にジャックされ、CMで埋め尽くされていただけでなく、番組のコメントも賛成派の論者が仕切っていて、反対派は異端として排斥されていたらしい。まさに橋下王国。橋下民主主義人民共和国。10年以上前の「小泉改革」や「小泉劇場」の政治が、もっと極端で派手な形となり、単純で粗暴な姿となって周回遅れで大阪で再現されている。大阪の人は、学習能力というものがないのだろうか。投票率が66%と高かったことや、賛否が拮抗していた事実をもって、マスコミは「大阪の民主主義のレベルの高さ」を喧伝する報道に終始しているが、その論評や総括は完全に間違っている。これはむしろ、大阪の衆愚政治のどぎつさと病理の深刻さを証明するものだ。
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