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日米安保条約の改定はどうなるのか - ガイドラインの背後にあるもの
2015-04-29 23:30:00
テーマ: 政治・経済
発表された新しい日米防衛指針(ガイドライン)について、それを報じた4/28の朝日の1面記事はこう書いている。「今回の指針改定は(略)日米安全保障条約の事実上の改定といえるほどの内容だ。78年の最初の指針は『日本有事』、97年に改訂された指針では朝鮮半島有事を想定した。日本政府はいずれも『極東』の範囲を超えないと説明した。(略)しかし今回は、地理的制約を取り払い、『アジア太平洋地域及びこれを超えた地域』と地球規模での協力をうたった。これは安保条約の枠組みを超える内容だ」。また、2面では柳澤協二にこうコメントさせている。「前回の改定は、憲法と日米安全保障条約という枠の中だった。今回は憲法の解釈を変え、日米安全保障条約の範囲も超えている」。日米ガイドラインの報道を見ながら、特に強く気づかされたのは、今回の措置が日米安保条約の改定だということだった。このガイドラインと今国会で成立させる安保法制は、日本国憲法を改定した中身を先取りしているだけでなく、日米安保条約の改定も先取りしている。現行の日米安保条約の条文と全く無関係と言っていい、超越し拡大した日米軍事同盟の中身が埋まっている。すなわち、このガイドラインの合意と制定によって、条約は全くの紙切れになったと言って等しい。日本国憲法と同じく、日米安保条約もスポイルされた。
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「結末を考えよ」 - ニーメラーの教訓と弱すぎる戦争への危機感
2015-04-27 23:30:00
テーマ: 政治・経済
ニーメラーがナチスについて語った有名な警句は、今でも繰り返しネットで目にする。「ナチが共産主義者を襲ったとき、自分はやや不安になった。けれども結局自分は共産主義者でなかったので何もしなかった。それからナチは社会主義者を攻撃した。自分の不安はやや増大した。けれども依然として自分は社会主義者ではなかった。そこでやはり何もしなかった。それから学校が、新聞が、ユダヤ人が、というふうに次々と攻撃の手が加わり、そのたびに自分の不安は増したが、なおも何事も行わなかった。さてそれからナチは教会を攻撃した。そうして自分はまさに教会の人間であった。そこで自分は何事かをした。しかしそのときにはすでに手遅れであった」(未来社 旧版 P.475)。ニーメラーはルター派教会の牧師で、ナチスに抵抗して1937年に強制収容所に入れられ、生還後にこの悔恨の言葉を残した。ところで、今日、この言葉は政治に関心を持つ現代人の常識の範疇となっているけれど、出典は何で、どこから広く知られるようになったのだろうか。実は、この痛切な反省を日本に紹介したのは、丸山真男の『現代政治の思想と行動』である。1961年の論文「現代における人間と政治」の中に、ミルトン・マイヤーの著書からの引用として紹介されている。原文を日本語に翻訳したのは丸山真男だ。
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戦後民主主義と憲法9条 - ジョン・ダワー、小熊英二、丸山真男、両陛下
2015-04-24 23:30:00
テーマ: 政治・経済
「アメリカ人たちは、日本を去る前に方向を逆転させた。日本社会のなかでも自由主義的傾向が少ない連中と協力して、この旧敵国を再軍備し、冷戦の従属的パートナーとしはじめたのである。にもかかわらず、平和と民主主義という理想は、日本に根をおろした。借り物のイデオロギーでも押しつけの未来図でもなく、生活に根ざした体験として、そしてまたとない好機を生かした成果として。平和と民主主義の理想は、みごとな、そしてしばしば不協和音を奏でる様々な声となって現れ出たのである」(上巻 P.6)。これは、ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』の序文に書かれた一節である。日本の戦後史を描いて高い評価を得た代表作において、ダワーはこう総括して結論を与えている。平和と民主主義という理想が日本に根づいたと。吉田裕の『昭和天皇の終戦史』を読んだあと、ダワーの本を読み返すうち、この文章が目に止まった。序文は、全体の結論を最初に読者に紹介するものだ。この本の冒頭、ハワード・B・ションバーガーへの献辞には、「平和と民主主義。その理想をけっして見失わなかった」の言葉がある。ダワーの平和と民主主義の理想へのコミットが窺え、平和と民主主義の理想を地に下ろした人々の努力の物語として日本の戦後史が捉えられていることが分かる。
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吉田裕著『昭和天皇の終戦史』を読む - 近衛文麿と昭和天皇の暗闘
2015-04-22 23:30:00
テーマ: 政治・経済
NHKスペシャルの「戦後70年 - 日本人と象徴天皇」の放送を見た後、吉田裕著の岩波新書『昭和天皇の終戦史』を開いて読んだ。非常に面白い。これを読むと、従来の昭和天皇像が一変するし、終戦時の昭和天皇をめぐる動きがよく理解できる。学生にも社会人にも必読の書として推薦したい。昭和天皇の戦争責任の問題を考える上で教科書となる一冊であり、改憲の危機が迫った戦後70年の政治状況の中で、一人一人に確かな知見を与えてくれる本だと評価できる。新書が出たのは1992年、今から23年前、村山談話の3年前になる。宮沢内閣から細川内閣のとき、今からは考えられないほどリベラルな空気に充ち満ちた時代だった。果たして、右旋回を強める岩波がこうした本を出し続けられるのか、今後のアカデミーの環境でこのような現代史研究が生息できるのか、時勢を考えると率直に不安に感じられる。想像の飛躍かもしれないが、ファシズム権力に睨まれて発禁というか、日本的な自粛(自己内強制)で品切れとなり、書店から回収処分されるのではないかという予感すら漠然と抱く。右翼には「悪魔の書」だ。昨年の「実録」以降、マスコミを動員した昭和天皇美化の言論工作はまさに徹底的な絨毯爆撃の感があり、それに異を唱える「反日分子」の異端は一匹も許さないという空気になっている。
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NHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像 - 日本人と象徴天皇」
2015-04-20 23:30:00
テーマ: 政治・経済
NHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像 - 日本人と象徴天皇」の放送を見た。番組は4/18(土)と4/19(日)の二夜連続のもので、第1回は敗戦からサンフランシスコ講和条約までの昭和天皇に焦点を当て、第2回は主に今上天皇を中心とした編集になっていた。全体として、昨年の「昭和天皇実録」の政治からの延長で、「昭和天皇の平和主義」を強調し、昭和天皇が平和を願い続けていたとか、平和と民主日本のシンボルとなった昭和天皇を国民が熱狂的に支持したという歴史認識を固めて刷り込む内容になっていた。安倍晋三と籾井勝人が支配するNHKで、そして戦後70年談話の政局の途上で、さらに来年には改憲が断行されようという時節に、この特集がどういう放送になるかは推して知るべしだし、三宅民夫と御厨貴と保阪正康の3人で解説する番組がどれほど反動的な歴史捏造の宣伝工作に終始するかは、見る前から分かっていたことだった。だから、正直なところ、見る前から苦痛で、嫌々ながら義務的にテレビの前に座るという感じで、精神衛生の上で本当は億劫なのだけれど、この番組を皇居で両陛下も見ているに違いないと思い、永田町の政治家たちも注視している事情を考えたとき、その「義務」の履行を放棄するというのも何やら気が引け、おずおずと消極的な気分でNHKに付き合うことにした。
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