投票を6日後に控えた2/3、都内で「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」の
記者会見が催された。佐高信、落合恵子、色川大吉、武者小路公秀、小山内美江子らが出席、学者や文化人など19名が名を連ね、細川陣営と宇都宮陣営に「統一」を呼びかけている。配信された
映像がネット上に残っていて、各人の発言を確認することができる。「統一」という主張と要求は同じだが、参加した各人の立場は少しずつ微妙に違っている。この会見に先立って、佐高信が、細川護煕への支持を明らかにした
情報がネットに上がった。1/30に、あるNPOの
イベントで、「あの猪瀬に負けちゃったんだから、別の人をってのが普通なんだけれど。あの猪瀬に負けたからと宇都宮さん、成仏してないからまた出てきちゃった」と辛辣に言い、宇都宮健児の出馬を批判している。
落合恵子の方は、この「統一」を求める会合に参加した以上、立場は佐高信と同じなのだろうが、宇都宮健児の出馬を批判する発言はなく、むしろ気を遣っている様子が看て取れる。
週刊金曜日の編集委員が二つにぱっちりと分かれた。今後、週刊金曜日がこの都知事選をどう総括し、「一本化」の問題をどのように意味づけるか注目される。おそらく、選挙結果は舛添要一の勝利で終わるだろうが、「一本化」をめぐる論争は左派の内部で選挙後も続き、昨年12月に立ち戻って、経緯の検証や分析が行われるものと予想される。