一昨日(2/25)、新しいエネルギー基本計画の政府案が出され、マスコミで大きく
報道された。原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、規制委の審査をパスした原発は「再稼働を進める」と明記している。さらに、「核燃料サイクルを推進する」と言い、高速増殖炉「もんじゅ」の維持まで入っている。新規増設の可能性も残した。3.11の事故から3年の日を前に、まさに原発の復活と推進の方針が堂々と宣言された恐ろしい内容だ。
反動の極みである。もともと、この基本方針は1月に出される予定だったが、都知事選が入る日程となったため、脱原発が争点になりそうな状況となり、叩かれて不利な材料になるのを恐れた安倍晋三が、発表を選挙後に遅らせた事情があった。もし都知事選で一本化が成功し、細川護煕が勝利していたなら、政権はこのような基本方針を出すことはできず、発表も先送りになっていたに違いない。政治戦で敗北した結果だ。この基本方針は3月中に閣議決定される。先週、この基本方針の発表を前に、規制委が再稼働を認める原発について、審査に順位をつけて1-2か所を絞り込むという
報道が出た。これは、経産相の
茂木敏充が2/18に催促の圧力をかけて、規制委員長の田中俊一が2/19に従順に応じたものだ。報道では、2-3週間後に「1-2か所」が特定がされるとある。おそらく、伊方、玄海、川内あたりから選ばれるだろう。